留学生はいま)スペインの森で観光について考える Rt @tiniasobu
2014/12/09
スペイン・ナバラ州立大学に留学中の ちづか さんからのメッセージがとどきまし
た。
オルギの森からもっと北に進むと Elizondoというきれいな町があります。そこからフランス国境までいったところにある農家民宿はお勧めです。http://ankei.jp/yuji/?n=187 の和文の中に登場。
http://urruska.com/en/ に写真があります。
以下、ちづかさんからの報告を貼り付けます。
こんにちは、安渓先生お元気ですか。私はとても元気です!
パンプローナは寒くなってきました。
1月、2月が寒さのピークと聞いて寒がりの私は今から怯えています。
今回は、近況報告と先日友人の村に行ったとき思ったことなどを書いています。
写真は、ORGIの森と友人の村です。
2014年11月分スペイン留学 報告書
3回目の報告書です。毎回書いていますが、もう3ヶ月経ったのか!1ヶ月って早い
なあと思っています。今月は、スペイン語の授業は、日本でしてきた所よりも進み、
ついていくのに必死です!
先日、スペイン人の友人の村に遊びに行きました。パンプローナから車で40分くらい
の所で、人口133人(2013年)の谷に14の村があり、その中の一つに行きました。羊
や牛、馬などがたくさん飼われているのどかな村でした。その日はきのこの日で、き
のこを見に村の近くのorgiという森にも連れて行ってもらいました。パンプローナに
は、公園がたくさんあり、街路樹もたくさん植えてあったりと緑は多いのですが、久
しぶりに全身が緑に囲まれる感覚を味わって嬉しくなりました。大学でしいたけを育
てていた山が少し懐かしくなりました。orgiの森では、花や木の実、きのこなどを採っ
てはいけない決まりになっていて、歩く道も整備(コンクリートなどで固められてい
るわけではなく、自然な感じに)されていました。この森は、ナバラ政府から委託さ
れた団体により整備されているそうです。日曜日できのこの日ということもあってか、
家族連れの人がたくさん来ていました。パンプローナに来る前に徳地の観音の滝を訪
れた時のことを思い出しました。徳地に行った日は、寒かったからなのか観音の滝に
は、私たちの他に2人いただけでした。私も先輩に教えてもらわなければ、行くこと
はなかったと思います。山口には、ナバラのような素敵な自然(山や滝など)がたく
さんあるけど、見に来る人は少ないと思います。人々がその自然を見たり感じたいと
思わせて、実際に人が来るような工夫がもっと必要だとおもいました。また、スペイ
ンに来て感じたのが、スペインには、Oficina de turisumo(観光案内所)がたくさ
んあるということです。パンプローナ周辺の小さな街や村にも必ずあります。そこで
は、その土地の情報を詳しく聞くことができたり、地図をもらったりすることができ
ます。日本にも観光案内所はありますが、大きな市ごとに一つあるぐらいで、村にま
ではありません。調べてみると山口県の公式のものは3つしかありませんでした。日
本に観光案内所が少ないのは、スペインほど観光産業を重要視していないからなのか
なと思いました。もっと日本もどうすれば人が来るのか考えるべきだと思いました。
また、その時に友人に「この村には観光客がよく来るか。」という質問をすると、「
この村は少ししか観光客はこないよ。」ということでした。この時話題になったのが、
この村のように小さな村には観光客が来るのはその土地の人々にとっていいことなの
かそうではないのか、ということです。この問題は、観光客が来た方が嬉しいという
人たちと、静かに暮らしたいという人たち両方の立場の人がいるので、結局その地域
の人たちでよく話しあっていかなければいけないことだという結論になりました。日
本の地域でも全く同じことが言えると思いました。県や市などにまかせっきりにする
のではなく、自分たちで自分の住む地域をどのようにしたいかを考えなければいけな
いと思いました。
オルギの森案内 http://www.turismo.navarra.es/esp/organice-viaje/recurso/relacionado/3058/