J SRメルマガ◆ パレスチナ最新情報 14・07・22 をシェアします
2014/07/22
パレスチナ情勢について日本語でよめる信頼できるメルマガです。転送自由とのこと
です。
以下引用です。
パ┃レ┃ス┃チ┃ナ┃最┃新┃情┃報┃140722
JSRメルマガ
本日のメルマガ
(1)ニュース速報
(2)ギルベルト医師の報告
(3)公開学習会
■□ ニュース速報 □■
イスラエル軍のガザ攻撃「ディフェンシヴ・エッジ」作戦によるパレスチナ人の
死者は500人をはるかに超え、増え続けています。負傷者は3000人以上です。ガ
ザ地区の病院では、電力も水も医薬品も不足、医療スタッフは不眠不休で治療に
当たっています。
病院も攻撃対象になり、死傷者がでました。停戦の見通しはたっていません。
イスラエル軍の戦死者も2ケタになります。圧倒的な力を持つ中東最強の軍隊も、
激しい抵抗にあっていることが伺えます。
ここにご紹介するのは、数あるニュースのごく一部です。今回は、イギリスとア
メリカの反戦デモの模様を含めました。東京では、ガザ攻撃終結を求める、500
人のキャンドル集会がありました。25日にも東京では集会とデモが行われます。
【7月19日(土)】
■ロンドンでガザ攻撃抗議集会に1万5千人■
イスラエルのガザ攻撃に抗議し、パレスチナに「正義と自由」を求める集会がロ
ンドンで行われ、約15,000人がダウニング街から、ケンシントンのイスラエル大
使館までデモ行進した。
主催団体「パレスチナ連帯キャンペーン」のサラ・コルボーム・ディレクターは
「もうたくさんだ。イスラエルのガザ封鎖とパレスチナの占領は、ただちに止め
るべきだ」と呼びかけた。ダイアン・アボット労働党議員は「私はガザの人々に
連帯するためここに来た」と演説した。
デモ隊は「ガザの虐殺中止」「イスラエルは戦争犯罪をやめろ」などのプラカー
ドを掲げた。参加者らは、イギリスの対イスラエル武器輸出や、政府の物的・政
治的イスラエル支持が、ガザ攻撃などパレスチナ人への集団懲罰を可能にしてい
ると批判、武器禁輸を訴えた。(7/19 Guardian)
多数の写真、動画は、Huffington Post の以下のサイトから:
http://www.huffingtonpost.co.uk/2014/07/19/gaza-london-protest-pictures_n_5601766.html
【7月20日(日)】
■サン・フランシスコでもガザ攻撃へ抗議デモ■
サン・フランシスコで、ガザ攻撃に対する抗議デモが行われ、アラブ系、アジア
系、ユダヤ系を含む多数が参加した。デモ隊は「パレスチナに自由を」と叫び、
マーケット・ストリートの交差点では、一時座り込んで、2週間に及ぶ攻撃の犠
牲者名、年齢などを、一人ひとり読み上げた。デモは、アメリカによるイスラエ
ル支援を止めるよう呼びかけた。
一方、同市内のテンプル・エマニュエルでは、イスラエル支持者たちが、イスラ
エルとアメリカの国旗を持って集まった。(7/20 San Francisco Chronicle )
写真は以下のサイトでも見られます:
http://www.sfgate.com/bayarea/article/Rally-in-S-F-to-protest-violence-in-Gaza-5634188.php
【7月21日(月)】
■東京で、ガザ攻撃に抗議するキャンドル・アクション■
東京都新宿区の明治公園で、イスラエルによるガザでの軍事作戦に抗議する緊急
集会が行われ市民500人以上が参加。キャンドルで「GAZA」の人文字をつく
り、犠牲者に祈りをささげた。
この集会は、人権団体、国際協力NGO、宗教団体など10余グループが呼びかけた。
会場では、ガザ地区最大のシファー病院でボランティアとして働く、ノルウェー
のマッヅ・ギルベルト医師(*)、現地で日本のNGOと協力しているパレスチナ
人からのメッセージも紹介された。一時帰国している日本人スタッフからの電話
インタビューに答えたもの。中には、その後、日本から電話してもつながらない
ケースもあると報告された。(7/21 共同ほか)
人文字は、以下の共同通信サイト:
http://www.47news.jp/news/photonews/2014/07/post_20140721203902.php
*ギルベルト医師の報告(日本語訳)は、別稿で紹介します。
【7月22日(火】
■ガザ地上侵攻5日目、パレスチナ人死者500人超、イスラエル兵も戦死■
イスラエルのガザ攻撃「プロテクティヴ・エッジ作戦」は3週間目、地上侵攻か
ら5日目に入った。
地上侵攻以来殺されたパレスチナ人は少なくとも130人、パレスチナ人犠牲者は
累計508人(「毎日」では550人以上)、負傷者は3130人に登っている。
イスラエル兵は、この作戦で21日に9人が戦死した。20日までに18人が戦死して
おり、第二次レバノン戦争以来の損耗率。
現地入りしている、国連のバン・キムン事務総長とアメリカのケリー国務長官は、
次の人道的一時停戦などを工作。実現すれば長期の停戦に繋ぎたい考え。
カタールの首都ドーハでは、アッバース大統領がハマースのメシャアル政治局長
と会談、アッバース大統領に近い筋によると、2人は「エジプトが関与した即時
停戦の実現に関心を示した」という。
一方、イスラエルのモシェ・ヤアロン国防相は、クネセト(イスラエル国会)の
外交防衛委員会で、21日、ガザ地区の検問所をアッバース大統領(直接指揮下)
の治安部隊が管理することを望むと発言している。(7/22 Haaretzほか)
同日の「毎日」によると、ハマースの戦闘員は、エレツ検問所から脱出しようと
する住民やジャーナリストを阻止、「人間の盾」にしているという。
(7/22 毎日)
(出典:Guardian、Haaretz、San Francisco Chronicle、共同、毎日)
■□ ギルベルト医師の報告 □■
昨夜は凄まじかった。ガザに対する「地上侵攻」がもたらしたのは、貨車何十両
分もの、変形し、ばらばらになり、血を流し、震え、死にかけた――ありとあら
ゆる種類のケガを負ったパレスチナ人たち、あらゆる年齢の、あらゆる市民、あ
らゆる無辜の人々。
救急車の、そしてガザの病院すべての英雄たちは、12時間から24時間勤務で働い
ている。疲労と非人間的な仕事量に蒼ざめながら、彼らは治療し、負傷者を分け、
さまざまな肉体の把握不能な混沌をなんとか理解しようとする、体格、四肢、歩
ける者も歩けない者も、呼吸している者もしていない者も、出血している者もし
ていない者も、人間たちを!
今、「世界でもっとも道徳的な軍隊」によってまたも獣のように扱われて。負傷
者に対する私の尊敬の念に終わりはない。痛みと苦しみと衝撃の只中にありなが
ら、感情を抑えた彼らの決意。[病院の]スタッフやボランティアに対する私の
称賛の念に終わりはない。パレスチナ人の「ソムード」(不屈の意思)に身近に
接していることが私に力を与えてくれる。とはいえ、ふとした拍子に、叫び出し
たくなる。誰かにしがみついて、泣いて、血まみれになった子どもの、その暖か
な肌や髪の匂いを嗅いで、終わりのない抱擁の中で自分自身を護りたい――だが、
そんな余裕は我々にはない、彼らにもない。
灰のように蒼ざめた顔――ああ、だめだ!もうこれ以上は、何十人もの変形し、
出血した者たち。救命治療室の床は依然として血の海だ。血をたっぷり吸いこん
だ包帯の山から血が滴っている。そこかしこで清掃係の者たちが速やかに始末し
ている、血や、うち棄てられた布、髪、服、カニューレ――死者が遺して行った
物だ――すべてが取り除かれる……再び備えるために、最初からまた、同じこと
を繰り返すために。
この24時間のあいだに100人以上の患者がシファー病院に運ばれた。何もかも揃
った、訓練の行き届いた大病院なら問題ない。だが、ここは――ほぼ何もないの
だ。電気も、水も、消耗品も、薬も、手術台も、器具も、モニターも――何もか
も、昔の病院の博物館から持ってきたかのように錆びついている。だが、彼らは
不平など言わない。これら英雄たちは。彼らはこれで何とかするのだ、戦士のよ
うに、向かっていくのだ、大いなる決意をもって。
ベッドでこの言葉をあなたがたに書いているあいだにも、涙が止まらない。暖か
いが、役に立たない、痛みと悲しみの、怒りと恐怖の涙。こんなことは起きては
いけない!
すると、今まさに、イスラエルの戦争機械のオーケストラがその身の毛のよだつ
交響曲を再び奏でだす、今まさに。海辺のすぐ向こうにいる海軍のボートから迫
撃砲の一斉射撃、F16の唸り声、不快なドローン(アラビア語では「ゼンナー
ニス」、ハンマーのことだ)、そして群れなすアパッチヘリ。多くがアメリカ製
か、アメリカが買い与えたものだ。
オバマよ、あなたに人間の心はあるのか?
あなたを招待しよう。私たちとともにシファー病院で一晩――たったの一晩でい
い――過ごしてほしい。清掃係のふりでもして。私は確信している、100%、
そうすれば歴史が変わると。誰であろうと人間の心と、そして、権力のある者は、
シファー病院で一晩を過ごしたなら、パレスチナ人の殺戮に終止符を打つという
決意なくして、ここを立ち去ることなどできないはずだ。
だが、人間の心をもたない、無情な者たちが、自分たちの損得勘定で、またも
「ダヒーヤ」(犠牲)を、すなわちガザに対する殺戮を計画したのだ。血の川が
今晩も流れ続けるだろう。彼らが、その死の楽器の音合わせをしているのが私に
は聞こえる。
どうか。あなたにできることをしてほしい。こんなことは、こんなことは、続い
てはいけない。
マッヅ・ギルベルト医学博士
ノース・ノルウェー大学病院
緊急医療クリニック教授・診療所長
■□ 公開学習会 □■
日本からトルコへの原発輸出が問題になっています。福島原発事故も収束せず、
汚染水対策の見通しもつかず、事故原因の究明も進まない中、原発輸出はあまり
に無責任ではないかとの批判が出ています。トルコの「予定地」シノップ(Sino
p)の人々も、日本の国会議員に、輸出協定を認めないよう訴えた書簡を送りま
したが、国会はこの協定を承認してしまいました。
しかし、これで危険性が弱まったわけではありません。トルコは地震大国です。
予定地シノップは、大地震の連続発生地帯である、「北アナトリア断層」からわ
ずか100kmのところにあります。長さ1000kmに及ぶこの断層に沿って、20世紀だ
けでもM7クラスの地震が10回近く起きています。
トルコを含む中東地域は、ガザ地区、シリア、イラクなどの戦乱がうずまき、核
大国イスラエルも含んでいます。なぜ、こんな場所に日本の原発が輸出されよう
としているのか。今回のテーマです。
■テーマ トルコの原発と地震
■報告 奈良本英佑(原子力市民委員会第4部会員、アル・ジスル代表)
■日時 8月3日(日)午後4時~6時頃
■場所 JICA市ヶ谷ビル 202B会議室
東京都千代田区二番町5?25 二番町センタービル
電話:03-5226-6660
■申し込み 7月31日までにメールにてお申込みください。
■その他 頭割りで数百円の会場費・資料代をいただきます。
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◆当会顧問の板垣雄三先生の序文は、パレスチナと日本の市民運動の関わりに
ついてのレヴュー
◆PRCS(パレスチナ赤新月社)総裁とリハビリ部門責任者からのメッセージ
◆JPMA25年の略史、詳細な活動年表
◆現地ヴォランティアとして活動していただいた方々や当会メンバーによる
「私とパレスチナ」
◆JPMA発行のニュースレター0号~61号の全ページを収録
記念CDはすべてPDFファイルで構成されていますので、Adobe Readerの標準検索
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けます。要領は、以下のとおりです。
1)対象:パレスチナに関係の深い行事・催しなどで、一般に公開されるもの。
2)原稿:タイトル、日時、場所、趣旨概要、主催者とその連絡先(メールアド
レスと電話番号)、そのほか最小限必要な情報を必ず明記すること。
3)字数:1行36字以内(空白含む) x 50行以内
4)スタイル:とくに限定しませんが、なるべき箇条書き、簡潔で読みやすい
よう心がけてください。
5)投稿:Eメールで、10日以上前にお願いします。
6)問い合わせ:編集部から、内容について問い合わせることがあります。
7)編集:編集部で、いただいた原稿を添削することがあります。
8)その他:紙面の都合等で、いただいた原稿を掲載できないことがあります。
9)原稿は、必ずテキストファイルで送ること。添付ファイルのみの投稿は受け
付けられません。
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店名 〇一九 店(ゼロイチキユウ店)
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(普) 口座番号 5673266 JSRアル・ジスル
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アル・ジスル-日本とパレスチナを結ぶ(略称JSR)
編集人:奈良本英佑
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以上、引用者 安渓遊地でした。