地元が先生) 2002年度山口県立大学共通教育「地域問題」授業での学生の声(その1) RT @tiniasobu]
2013/12/08
地域の実践者を大学の教室に次々に招いて、こんな授業を3年ほどやったことがあ
りました。2年目からは大学の意向で県庁マンを4回招いて、県政課題をはなしても
らう、という発展を見せていました。1年目の授業計画と 受講した学生達とのやり
とりがパソコンから出てきましたので、記録のために掲載しておきます。授業記録そ
のものは、抜粋で、安渓遊地編、2003『やまぐちは日本一』、2006『続やまぐちは日
本一』(いずれも弦書房、県庁の1階入って左のつきあたりの刊行物センターにも置
いてあります)に収録してあります。
「環境問題」という授業でも地域の実践者を招いてきました。こちらは、もっと長
命で、1995年度から2014年度までの20年間の長丁場になりました。
こんどは、その実践者の現場に立たせてもらおうか、というのが、共通教育では「
地域共生演習」「ボランティア」「インターンシップ」といった科目で、国際文化学
部の「地域実習」では、さらに国際的な舞台にもひろげて展開中です。
配布した授業予定
「地域問題」 世話人 安渓遊地
2002年4月12日から毎週金曜日10時20分~11時50分
■講義のねらい
わたしたちの生きる地域には、さまざまな問題があります。そうした地域問題の傍
観者になるのではなく、生活者の視点から多角的に地域を理解しましょう。そして、
地域での問題解決に主体的に取り組んでおられる方々を講師にお招きして、すべての
住民が人間として尊重される地域づくりをめざす方法を具体的に学びます。
■講義の概要
現場での様々な経験に学ぶことを通して、「地域との共生」「地域で活躍できる生
活者になる方法」「地域からの国際化」はいかにあるべきかをともに考え、問題解決
の方法を学びとりましょう。お話を聞いて興味をもったら講師のおられる現場を実際
に訪ねてみるのもいいかもしれません。なお、よりグローバルな問題については安渓
担当の同じくオムニバス形式の公開授業「環境問題」で扱います。
■講義の計画・方法・内容
複数の講師によるオムニバス講義。山口県内の地域の現場で活躍する方々の生の声
に耳を傾け、自由な質疑応答を交わします。すべて公開授業とし、学外の方々の随時
の参加を歓迎します。
1 4月12日(金)10:20から 講義のねらいと進め方(安渓)
2 4/19 ゴミ問題と4R=こんなものいらない、こんなにいらない、まだ使える、
溶かしてリサイクル(国際文化学部、安渓)
3 4/26 正しいリサイクル方法の実習(リサイクルサークル・くるくる、木曽田
悦主)
4 5/10 椹野川の源流を守る(仁保村づくり塾、吉広利夫)
5 5/17 豊かな広葉樹林をよみがえらせる(マロニエの森の会、金子隆文・斉藤
亘)
6 5/24 引き裂かれた地域で(原発いらん山口ネットワーク、三浦翠)
7 5/31 もやいなおし――水俣に学ぶ地域の再生過程(安渓)
8 6/7 女性が輝く地域と環境を(うべ環境倶楽部、久保田后子)
9 6/14 失業の時代、女性は起業する(WWBJapan、古川栄美子)
10 6/21 ハンディをもつ人の自立支援と車いすダンス(ヒューマンスペースきら
きら銀魚、大庭晴子)
11 6/28 不登校の子どもの居場所を(フリースクールAUC、田端満弘)
12 7/5 ローカルからグローバルへ(安渓遊地・安渓貴子)
13 7/12 この現場の声にどうこたえるか――総合討論(安渓)
14 7/19 まとめと残された課題の検討(安渓)授業評価
補講 7/26 地域からの国際協力の実践(曹洞宗ボランティア会、藤田和彦)
場所は、山口市宮野のお寺 法明院の本堂です。タイ少数民族の少年少女も来て
くれます。10時30分までにはきてください。大学から急いで歩けば10分少々で
す。
学生の感想・質問と コーディネーターおよびワープロ入力者(D氏、18歳)のコメ
ントや回答です。
「地域問題」第1回(2002年4月12日実施)への感想レポートより
まちがほろびる?村がほろびる?いま、ここで希望を語るには
0.授業の運営の方法について
←のあと は、担当教員の安渓遊地のコメントです。
「生徒の発言を、大事にする先生の指導方法の意味がわかりました。TVやVTR
より、それを見た、個人個人の意見の方が、私の心に残りました。(Nさん)」
「もっともっと深く広く学んでいき、自分の事として考え、行動していくことが必
要だと思いました。(Sさん)」
1.私にとっての地域問題―受講者一人一人の意見から
「知り合いが少ない事。山口県の地理が分からない事(Sさん)」
「まず地域全体の関わり方です。子供からお年寄りまで、みんなとコミュニケーショ
ンを持つ事が大切で、地域問題の土台となると考えています。(Iさん)」
「崩れてゆく親と子の関係。私は小倉出身ですが、例の少女・男児4人監禁事件の
あった場所3つのうち2つが実家から、徒歩10分圏内なんです。北九州という地域
を汚す、重大な問題です。(Uさん)」
「電車の本数が少ない。(Yさん)」
「工場で働く外国人と、地域の日本人との関係。(Mさん)」
「同じ地域の、人と人との関わり。(Uさん)」
「排気ガスです。車は地域の人だけでなく、県外の人も利用していて、その地域だけ
で解決はできません。(Tさん)」
「地域を元気づける活動をしている人は、誰なんだろう?(Kさん)」
「不燃物を焼却した際に生じる、ダイオキシン等の環境ホルモン(Aさん)」
「山口県の過疎化(就職や就業等も含む)→山口県は過疎化が激しいと聞いたので、
もっと山口県の魅力を発見したい。若い人集まれ!(Mさん)」
「私のふるさとの中国の北京で、工場がいっぱいあるから、空気の汚染とか、ゴミ
問題など、いろんな環境問題だと思います。(Oさん)」
「徳地町では、高齢者率14%を越えた高齢化が進んでいる。(Nさん)」
「森林伐採について。(Nさん)」
「私は大阪出身なので……テント生活をしている人が物凄くいる事。(Oさん)」
「水質汚濁です。(Hさん)」
「川の水がすごく汚れています。水は私達の命に関わるものなのに。(Iさん)」
「私にとって切実な問題は、環境保全です。(Hさん)」
「近くに真締川という川があります。私が小さい頃は、そこで泳いだり〔結構水量
あり〕してましたが、今は外で遊ぶ子供も、見なくなった。(Aさん)」
「岩国基地の騒音。(Kさん)」
「身体障害者の方にとっての町。(Tさん)」
「ハンディを持つ人と地域。(Aさん)」
「幼児〔又は高齢者、女性〕虐待。私がこの大学を志望したのは、この問題を減ら
していくためだから。(Nさん)」
「幼児虐待→命は大切にするべきです。(Hさん)」
「(大学の分別)ごみ箱のシールがかわいいので、欲しいです。(Hさん)」
「地域問題を考える中で、身近な問題を広く地球の問題だという視点で、捉える事
を忘れず学習したいと考えます。(Yさん)」
「私は数年前、ニュージーランド南島のオワカという街で、ホームステイをしてい
ました。人口300人ですが、牧羊をしていたホストファミリーの家からは、隣まで
1キロ以上。コンビニのようなお店まで9キロ、スーパーマーケットまで、フリーウェ
イをとばして30分、百貨店まで同じく2時間。都会(小倉)から来た人間にとって
みれば、本当に不便なところでしたが、地域住民が必ずしも老人ばかりではない、子
供の多い田舎町でした。(Uさん)」←「適疎」の好例でしょう。後継者がいないこ
とが過疎の最大の問題。
「人間は自然環境を守って、人間の為だけじゃなくて当たり前の事だと思いますが、
私も自然環境を守りたいと思います。特に自分の国の環境問題は、もっと厳しくて…
…がんばります。(Oさん)」
「自然、その中で生活していくことによって、自然と共存していけるのだと思いま
す。自然という考え方を、見直す必要があると思いました。(Hさん)」
「私は環境問題の底にある、科学的な論証などに基づいて『これから予測される』
ことなどにも目を向けていきたい。(Iさん)」
「環境問題と地域問題の違うところは、何ですか?(Sさん)」←昨年までは、「
環境問題」の授業でいっしょくたにやってきたことを、今年は、前期できるだけロー
カルに「地域問題」、後期グローバルも見据えながら「環境問題」と分けてみたので
す。
「私にとっての地域問題をかきながら、『問題がある』と感じる事は多くても、そ
れに対して、実際には何も、行動、実践してないと気付きました。(Sさん)」
「宮野のアパートに住んでいるのに、宮野地域の住民活動(清掃活動など)に参加
していない事。(Sさん)」
「先生の紹介で、仁保の青年部のおじさん(!)たちと知り合う事が、できました。
ありがとうございます。今でも、忘年会やら草刈りやら、何かしらのイベントの時に
は、手伝わせてもらっています(その後の飲み会もたのしみです)。僕は、あのおじ
さん達が色々と苦労しながらも、のびのびと暮らしているように、それぞれの人が楽
しんで毎日をすごしていけるような環境であれば、素敵だと思います。人間が人間ら
しく生活できるような地域を作っていきたいです。(Oさん)」
「色々な人の意見が聞けて楽しかった。聞けた事によって、興味のある範囲が広がっ
たと思う。(Mさん)」
2.まちがほろびる、国がほろびる――ドイツ内務省の公表した資料にもとづく原子
力発電所の事故のシミュレーション映像より
「ラジオで、中国電力が上関原子力発電所のことを、CMしていました。資源や環
境の問題を考えると、原子力発電は資源を多く使わない、エコロジーな発電法らしい
のです。(Yさん)」←いろいろな側面からよく調べてみましょうね。
「自分で勉強するしかないのだと思う。(Tさん)」
「日本は安全面ばかりを主張しているが、ドイツはきちんと危険性も説明している。
人々は多くの情報を求める時代になっていると思う。だから、医療の場でインフォー
ムドコンセントが必要とされていると考える。(Mさん)」
「上関の問題も同じように、実際事故が起こった時に、被害を受けるのは近隣に住
む住民なのだから、その人達の意見を尊重すべきだと思う。地域の中で自分の意見を
そう堂々と言える人になりたいと思った。(Iさん)」
「さらに実際に(重大な)事故が起こったときに、政府は情報を流す以外の対策が
取れないということに、無責任さを感じ、政府は国民のことをもっと大事にするべき
だという、怒りを覚えた。(Iさん)」
「質問(とコメント)の時に(ベルギーでは)『電気は水力・原子力・風力などか
ら選んで買える』という意見があり、日本もそうであればいいかもと思いました。電
気については、節電のためにコンセントを抜くぐらいの事しか考えていませんでした
が、電気の使い方だけでなく、その生成も考える機会ができてよかったと思いました。
(Tさん)」
「どうして、日本は電気を取るところ(と買える会社)が決まっているのかについ
て、調べたいと思った。今まで気付きもしなかったことだった。(Iさん)」
「企業は、環境に悪いものを売ったりしています。私は、政府や企業がそれをやめ
ればいいのにと思っていたけど、今日、ビデオを見たり、他の人の話を聞いて、私達
に選ぶ事ができるんだと、思いました。(Mさん)」
「自分が『関係ない、他人事』として見てしまっていた様々な問題、原発などは本
当に自分に関係してくる事であると、気付いた。(Aさん)」
「上関原発に反対している、ある方が太陽光発電を実施しておられるそうです。幸
せをおびやかすものに、立ち向かう勇気を持ちたいと思いました。(Kさん)」
「グローバルレベルの問題も、それ自体いきなり起こるわけではないと思う。ロー
カルレベルで問題が発生した時点で、防いでいくことができれば、グローバルな問題
も起こる事はないんだろうな、と。当たり前ですけど、今日改めて考える事ができま
した。(Iさん)」←そうです。Think locally. Act locally.できる人が育って、
それがどの地域にも満ちあふれた時、はじめてグローバルレベルでの解決が見えてく
るはずだ、と私は思います。
「国境線は人間が勝手に決めたもので、結局そこに住んでいるのは同じ人間なので、
原発事故などの対処も、世界レベルで予め話し合っていくべきだと思った。いつでも
危機に備えた生活をしなければならない。(Hさん)」←事故は起きないようにする
べきなんだけど……。でもまぁ、ヒューマンエラーとかを前提にしたら、作動できな
いようなものは、本当は作るべきじゃないのかも…原発とか…。(これは、パソコン
入力者Dさん、19歳のコメントでした。以下、Dと略)
「放射能汚染のシュミレーションの中で、3ヶ月後に死者を一般の墓地に埋葬する
事を、許されたとありましたが、それまではどこにどうやって、埋葬していたんでしょ
うか?(Mさん)」←チェルノブイリでは、消防隊員の遺体は放射能による土壌汚染
を進行させないために、鉛の棺桶に入れてあったそうな。(D)
「すっごく原発が危険なのに、頼らなければならない理由などを、知りたいと思い
ました。(Iさん)」←お金…かもね…。(D)
「豊かな暮らしと、危険とはいつも隣り合わせだという自覚を、1人1人が持って
いれば、すごく大きな力になると思う。(Gさん)」
「上関原発が完成して、同じような事故が起これば、大変なことになると思った。
太平洋から新鮮な海水が流入する、瀬戸内海で原発事故が起きれば、瀬戸内が死の海
になることはもちろん、それこそ地球全体が死の星になる可能性も、あると思う。(
Kさん)」
3.むらがほろびる?――2軒しか家がない和歌山の山村のビデオから
「山の管理について全然知りませんが、みんなの問題だと思いました。(Sさん)」
「私は自然が大好きで、日本、そして世界の自然をずっと、私達の子供や孫の世代
まで、守っていきたいと思っています。ですから、和歌山の森林を守る方のビデオに、
衝撃を受けました。これからの授業の中で、私にできる事を模索していきたいと思い
ます。(Kさん)」
「1度人は豊かさを知ってしまえば、自然と一緒に原始的な暮らしに戻る事は、私
だったら、できない。私みたいな人の塊が、過密なんだろうなぁと思った。(Gさん)
」←いい反省ですよ、これって。そこに気づくことがまず第一の出発点かな?
「都会に疲れた人とその家族が、少なからずいます。また、過疎かに悩む、自治体
があります。その二者の思惑が一致して、最近は里帰りや田舎に移り住み、また自治
体も、支援金を出したりしています。そのバランスがうまく取れたらいいと思います。
また私も、田舎で暮らしてみたい一人です。(Aさん)」
「あんな山奥で、たった8人しかいないのに、山を守りながら生きている人達を見
て、本当にすごいと思いました。すばらしい知恵と技術を持っていると思います。(
Aさん)」
「まず単純に思ったのは、生きている魚をくわえる人は、はじめてみました。幼い
ころからずっとそうやって過ごしてきて、自然と一体化している方だからこそ……。
(Aさん)」
「ヤマメをあっさり漁っていた。すごいですねー。それだけ森に密着して暮らして
いるんですね。(Oさん)」
「過密と過疎の問題には、とても興味を持ちました。人間は自然を破壊する可能性
がある存在ですが、一方では、自然を守っていく可能性のある存在でもあります。(
Iさん)」
「『いい山をつくるには、そこに住む事が大事だ』という大黒柱のお父さんの言葉
に深く感動した。いい地域や、そこのいい環境をつくるには、自分がまずそこに住み、
積極的に地域の取り組みに参加し、また、自分がから取り組みを起こす事が大事だと
感じた。そういう意味では都会も田舎も、あまり関係ないのでは?と感じました。(
Eさん)」
「地域問題」2002年4月19日(金)の講義へのコメントと質問から 安渓遊地
おしらせ
出席点。1~9回は、0点。10回目から1点ずつ加算。15回出た人は、6点プ
ラス。(出席点が0点の方は、原則としてレポート提出の権利がありません。)
参加点について。ここで取り上げられた人は、1点とします。授業中の発言にはそ
れとは別に2点さしあげます。例外的に、安渓がおもわず「ザブトン2枚!」と叫ん
だときは(前回の講義では2回叫びましたね)、3点さしあげます。参加点は、最終
レポートの点数にそのまま足し算しますので、各自積算して、感想用紙の右肩に毎回
書いて下さい。
0.講義の進め方など
「『地域問題』を様々な面から見ていくことに感動しました。『全ては地域につな
がっているのだなぁ』と思いました。(Sさん)」
「講義のたびに、自分の暮らしについて自分が、ほとんど考えていないと感じます。
(Sさん)」←そのことに気づいてもらえたら、もう半分合格なんですよ。
「授業中なぜずっと電気を付けるんですか?みんな見えるじゃないですか。ずっと
つけると、電気代が高くなるじゃないですか?(Aさん)」←ほんと!そのとおり。
電気代だけじゃなくて、石油も使う。でも、70歳以上の人もいらして、そういう方
には付けてさしあげないと暗いんですよ。窓際は明るいんだけれど、窓際だけスイッ
チを消すこともできないシステム(一つのスイッチが点滅させる電灯のグループが白
板と平行に配列されている)という現実もあります。
1.私にとっての地域問題(追加)
「県立大学に通っていながら、宮野についてあまり知らない事が、私にとっての地
域問題だと思います。昔から宮野にいる方も、大学生についてあまり知らない……。
それが嫌で、サークルを通じて活動していますが……。(Sさん)」←教員としても、
大学としてもとりくみたい課題だと考えています。
「(山口市は)商店街に来る人が少ない。もっとイベント等をして、多くの人が来
ればいいと思う。(Kさん)」
「世界の時事ばかりでなく、まずは考えなければならないのが、身近な地域に関す
る事だと、思います。(Yさん)」
「バリアフリー。心のバリアフリー。健常者の方達だけでなく、身体障害者の方達
にとっても住みやすい町作りをするべきだ。また、日本に住む外国の方に対し、偏見
を持ってでなく、一人の人間として接するべきだ。(Sさん)」
(先週のニュージーランドの適疎の町の話の続き)「昨秋のホストファミリーから
のメールには、羊毛の取り引き価格が上がって嬉しいと書いてありました。話は変わ
りますが、この小さな町の学校は、小中高が一緒でした。6歳の子供も、18歳の子
供も、みんな兄弟、みんなが同じ事をして遊んでいるんです。この町が適疎であり続
ける理由は、前半の『国策としての十分な産業』と、後半の『子供の頃から、一つの
共同体』だということも教わっている点に、あるのではないでしょうか。(Uさん)」
「瀬戸内海は、船はたくさん通りますが、船底に塗ってある塗料によって、イボニ
シ貝のメス化など(を引き起こす)大量の(というより微量かつ広汎に)環境ホルモ
ンが流出していて、それを、人が食べている。今はあまり影響がありませんが、次世
代の子供に、必ず出てくると思います。(Kさん)」←有機スズ系の塗料で、ハマチ
養殖の網にもフジツボなどが着かないように塗られていたものです。
「人間社会にとって、現在、経済問題・政治問題・人口問題等いろいろあります。
でも、人間の自身に一番近い、最も基本的な問題は、環境問題だと思っております。
(Tさん)」
2.原発問題について……
「電力会社の宣伝は、電気の使用法、安全性(感電防止など)を呼びかけているのだと思う。(Nさん)」←インターネットで調べてみました。http://google.comで、「電力会社 広告費」で検索。99年のデータでは、東京電力がトップで243億円(売り上げの0.48%)。これは、日本の全企業の18位です。率でトップは、九州電力の0.96%で134億円。中国電力はなんと、10電力会社の中でゆいいつ公表していませんが、売り上げ1兆0021億円(営業利益は1368億円)から計算すると、最低でも50億円は使ってそうね。お客様の電気代から負担していただくわけですけど。
「原発の利益がどれくらいか分からないけど、自分たちの為に神様の土地を売るの
は、だめです。喜びません。神社の決まりにもあるように、みだりに扱っちゃいけな
いと思います。(Sさん)」←利益がどれくらいか、調べてみましょう。
「新聞に載っていた、中国電力の問題も、両方の意見がよく分かりました。どっち
の気持ちもよく分かるのですが、本当に自然を脅かすのであるなら、原発建設を考え
なおした方が良いのでは……。(Kさん)」
「電気が余っていると、おっしゃっていたのを聞いて、電力が足りているなら、こ
れ以上発電所は作る必要はないと思うのに、どうして、『上関原発建設計画』が、あ
るんだろうと思いました。(Kさん)」←わが国の電気の消費は、景気に関係なく毎
年2%ずつ増え、あと10年もすれば大幅に足りなくなるという考えが前提になって
います。これは、科学的予測ではなく、閣議決定という、「政府の決意」なのです。
事実、予想はどんどん下方修正されています(遊地)。建設予算は2基で8千億円。
実際には1兆円を越えるでしょう。建設業界や政治家にとっては、格好の景気刺激策
です。けれども、皮肉なことですが予定地は計画立案された20年前から、手が付け
られていなかったせいもあって、豊かな自然が残っているのです(D)。
「私たち消費者には選ぶ権利があり、今後人々が環境保全への意識が強まれば、企
業も環境保全に取り組んだだけ、消費者に選ばれると思う。(Uさん)」←そうして
悪い企業活動をやめさせ、よい企業活動をはげます力を、あなたの毎日使える「財布
の力」と呼びます。
3.クリチバに学ぶ
「1番感動したのはゴミを分別して、切符を1枚もらうとその切符で、野菜と交換
してもらえるシステムです。なんてうらやましい。私が動けば日本も少しは変わるだ
ろうか…?(Sさん)」←もちろんです。
「今回のVTRの中で、『自分たちの行動が、地域にどれだけ影響しているか知る』
という表現には、私自身ハッとさせられました。私たちの普段のなにげない生活が、
自分自身のふるさとを、滅ぼしてしまうかもしれないのです。私たちの地域を守るこ
と、それは、『自分たちが、心からスキだと言えるふるさと』をつくり、その地域住
民として、ふるさとをいたわってあげることではないでしょうか……『私の地域には
こんな楽しいことがある!!』と胸をはって言える住民になろうと思います。(Aさ
ん)」 「VTRのコメントで『私たちには、この地球しかありません。』という言
葉に、心がぐらっと動いた。車の免許を取ったけど、乗るのはよそう。自転車で充分
間に合っている!!(Hさん)」←おお!
「リサイクルをしてお金をもらえるのでは、何だか現実っぽくて少し嫌ですが、野
菜と交換できるのは夢があると思います。自然の作物を得ることで、環境を守ってい
かなければいけないという意識が、高まるんだと思います。(Iさん)」←どっちに
しろ、現実にしていかないといけないのでは……。(D)
「日本は、資源を使えるだけ使って、環境問題への取り組みは、鈍すぎると思う。
口ばっかりのような……。だからこそ、日本でLocalな所から取り組んでいる人
と、出会ってみたいと思うんです。(Kさん)」
「質問なのですが、古紙を再生して紙を作るのと、木を切り紙を作るのでは、コス
ト的にはどれくらい違うのですか?(Iさん)」←単純に考えると木を切って紙を作
る方がコストがかかりそうですが、円高プラス安い人件費、そして熱帯雨林などは天
然林であるため、日本では生産者に支払うはずのお金を、支払っていないこと(これ
は、環境はタダだという歪んだ認識によるものです……)等々(D)。コストには、
経費だけでなく、環境への負荷という面もありますね。これもまた、インターネット
などで調べてみましょう。 「山大の友達(平川に住んでいる)が、分別をせずにゴ
ミを出していて本当に悲しくなりました。注意しても『大丈夫!』と言って聞いてく
れません。(Yさん)」←そんな時、どうすればいいのでしょう。みなさんのアイデ
アを大募集します。感想用紙に書いて!
「過疎ランク1位のA、過疎になりかけのBという2つの村があったとする。Aが
行政改革などにより適疎になり、その反動で、Bが過疎化すると云うイタチごっこが
起こる可能性は、否めないと思う。(Kさん)」←その可能性はあるけど、普通、と
なり町に移動せず移動は、都会と田舎(または、地方小都市と大田舎)の間で起こる
のでは?
「ブラジルみたいに、何か自分たちにとって利益があればみんな、今まで以上にが
んばると思う。政府も無駄に使うお金があるのなら、そういうことに、お金を使って
もらいたいです。(Kさん)」
「ブラジルという国は、住民が行政を信頼しているので、このようにバス用の道路
を作ったり、ゴミと野菜を交換したりできるのだと思います。日本も地域単位でもっ
と意見を出し合って、行政と協力すれば、もっと住みやすく、環境にやさしい国にな
ると思います。(Aさん)」←クリチバが先進的なのであって、ブラジル全体がそう
とは限りません(D)。
「外国にいい模範となる対策が数多くあります。もっと広い視野で、地球レベルで
取り組むべきです。自分だけを見て、私利私欲に傾いた生活を送っていては、地球が
壊れてしまいます。少しの心掛けが大切だと、改めて思いました。(七篠権兵衛様)」
「牛乳も日本国民は消費量がとても少なくて、捨てなければならない。多すぎて捨
てるというのは作ってくれる人、牛さん、食べたくても食べられない人にとても失礼
だと思いました。(Iさん)」←これは、よい三省(3つの反省)ですね。
「オリエンテーションの時先生が、ゴミを分別するだけでゴミの量が減ったという
のを、お話になっているのを聞いて、今まであまり考えてなかったけど、最近は寮で
も、きちんと分別するようになりました。(Sさん)」←どんどん実践しましょう。
(D)
「『大切なのは自分の力を信じること』『私たちの使うことのできるアイディアを
実行する』ということ。私は思っていても実行できなかったり、自分がやっても変わ
れないと、思ってしまいます。でも大切なのは『やる心』だと、思いました。(Aさ
ん)」←悲観主義は単なる気分であり、楽観主義は行動への意志だと言った人がいま
す。
「木材を無駄遣いすることって、命あるものを虐殺することと実は変わらないんじゃ
ないかって思えてきた。だって木だって生きてるわけだし。(Yさん)」
「大学生となり、初めての一人暮らしで、初めての土地でのゴミ分別となり、実際
に自分がゴミの分別をする事で、また環境分野の学科で学ぶ事により、自分の周りと
いうせまい視野から、今では地球規模での視野で、見ていこうという気持ちに変わっ
た。実際ゴミがゼロになるということはないが、この事実を認め身近な町作りから、
地球作りへと結びつけれるようにしたい。地球はたった一つということを忘れず。(
Iさん)」
「クリチバの市長さんが『都市を人間らしく』と言っていました。その言葉が深く
心に残りました。この大学で環境への意識を、学生みんなで高めていくことは可能だ
と思います。そうすれば心の過疎も段々と、回復するはずでしょう。(Nさん)」
「自分も車を持っているので、耳が、心が痛い問題です。反省しながら、車で家に
帰る…矛盾を感じています。(Sさん)」←その矛盾からスタートして勉強してみま
しょう。例えば、ベンツが開発した2人乗りカーは、100キロ走るのに軽油0.99リッ
トルしか使わないとか。
「クリチバの対策法をメール等で知事さんに伝えたいと思った。知っているけど実
行できないのが、現状かもしれないけど、学んだことは多くの人に発信したいと思っ
た。(Nさん)」←今年はもう終わったけど、春先の仁保の蕎麦ヶ岳春山開きにいらっ
しゃれば、N知事にも大抵会うことができると思いますよ。(D)
「山口市でも萩市でも、資源ゴミの分別はしています。しかし、クリチバと違って
個人への利益還元が、不透明な面があります。クリチバのようにわかりやすく、かつ
単純にすれば、人々の行動も変わると思います。(Tさん)」←リサイクルは大切で
す。しかし、利益が還元されなければ、長続きしないということでしょう。(D)
4.田舎暮らしの楽しみ
「先生の生活の様子には大変驚きました。変な話ですが、生活できていることに感
動しました。(Mさん)」
「安渓先生、しんどいかもしれないけど、楽しんでるでしょ?(Oさん)」
「うちの家にも薪オーブンがあります。お風呂も薪です。あと中学生の時に、料理・
御飯炊き、冬も木炭で、極力電力を使わない生活を家族でやってみました。結構楽し
くて、今でも時間のあるときは、時間のあるときは、薪で御飯を炊いています。やっ
ぱりおいしいです。あと、私の母も薪が多いときは、すっごく幸せといって、いつも
薪作りをしています。(Sさん)」←田舎に暮らす私たちは、町の人が素敵な喫茶店
などをいつもチェックしているように、薪のありかを常にチェックしているものなん
ですね(遊地)。
私にとって、電気が使えない状況と云うのは、ろくな状況ではありませんでした(台
風19号で停電等々……)。だからそれは、ある意味凄いことですね(D)。そう、
使えない、と使わないでは全然ちがうものね(遊地)
「薪を使ってのストーブは、地球によくないんではないでしょうか(大気汚染)?
(Kさん)」←いい質問です。大切なのは、循環の考え方です。より正確には炭素と
いう元素の地球上での大循環です。山の中で腐っていく間伐材や、製材所の端材や、
家をくずした廃材は、どのみち二酸化炭素(と水)になる運命ですよね。それをストー
ブの中で燃やすことは、大気中の二酸化炭素循環にまったく影響を与えません。さら
に、雑木林を切って薪や炭をつくったら、切り株から速やかに林が回復して、二酸化
炭素を固定し、20年もすればまた切れるようになるのです。石油・石炭・ガスストー
ブだって、電気ストーブだって、化石燃料(石油、石炭など)を利用しています。こ
れらは、地下に眠っていた炭素を採りだして使うために、環境中の二酸化炭素の総量
を増加させます。藁を燃やす人は、1年前の太陽エネルギーを利用しています。20
歳の木を薪にする人は、20年前から今年にかけて固定された太陽エネルギーを利用
します。石油の場合は、その65%をしめる中生代産のもので2億4700万年前か
ら6500万年前に固定された太陽エネルギーの利用です。また化石燃料は燃やすと、
薪よりもはるかに多くの窒素酸化物や硫黄酸化物を出すという欠点もあります。さら
に、北米では、薪ストーブも排ガス規制を受けるので、白金触媒で煙をほとんど出さ
ないというハイテク薪ストーブが主流です(ダッチウェスト社製品など)。それから、
木の葉や枝を燃やすこともダイオキシンが心配という方もありますが、少なくとも北
京原人以来50万年は燃やし続けてきたことを踏まえれば、取り越し苦労だと思われ
ます。
5.その他
「先生のオカリナを、森の中で聞いてみたい。(Iさん)」→今頃だと、うぐいす
さんたちが対抗意識?出して近寄ってきます。
「地域問題」2002年4月26日
リサイクル業・木曽田悦主(きそだ・えつお)さんとの対話
1.紙のリサイクルの仕方――まぜればゴミ
「紙でないもの」を入れない(プラスチック、写真、感熱紙など)。
紙の見分け方(上質紙、新聞+ちらし、段ボール+板紙、雑紙)。
紙のまとめ方と出し方(段ボールは大きく、新聞はA3サイズ、雑誌は必ず紙ひも
で)。
2.必要なリサイクルと不必要・危険なリサイクル
紙は大昔からリサイクルの優等生だった。消えた「チリ紙交換」
リサイクルしても使い道がないペットボトル
家電リサイクル法で増えた山林への不法投棄
リサイクルとは名ばかりの核燃料
3.私たちをしばる世間体(せけんてい、フランス語ではQu’en dira-t-on?)という
罠
ミュージシャンから「チリ交さん」への転身
「チリ公さん」になってはじめて見えた世界
「地域問題」2002年4月26日の講義(木曾田悦主さんをお迎えして)への感想
「私の祖母は、新聞紙をきれいに折りたたんで、保存しています。それを、たんす
の下にひいたり、窓拭きに使ったり、魚の日干しに使ったりと、とても大事にしてい
ます。母は広告の裏を小さく切って、立派なメモ帳を作っていました。業者さんに出
すリサイクルも、とても大切なことなのですが、その前に自分でもう一度紙を生かす
方法を、考えるべきではないでしょうか。不必要を削り、ゴミを出さないことが、一
番大切だと思います。ゴミが出てしまっても、面倒くさがらず、感謝の気持ちを持っ
て分別したいと、思いました。(Kさん)」
「今日、木曽田さんがおっしゃてたのを聞いて、自己が感動しました。私の国の人々
は、環境保護の意識は、まだ弱くて、日本のいい経験を頂いたらいいじゃないですか。
環境保護は、地球人の責任だと思っています。(Oさん)」
「私は『くるくるリング』に参加しています。一緒くたに出してしまった『ゴミ』
を、どこかで誰かが仕分けしているということを、実感しました。(Tさん)」
「今日のお話の中で、雑誌の表紙と中味を分けないと、リサイクルできないとあり
ましたが、山口市はそのまま、紙ひもでしばるだけでいいとなっています。(Sさん)
」←基本的には,それでいいんです。授業でおっしゃったのは,中が白くて印刷が黒
色だけのものの場合は,表紙をのければ上質紙(kgあたりプラス4円)扱い,除け
なければ雑紙(マイナス3円)になるので,なるべくそうしてくれた方がいい,とい
うお話でした。
「木曽田さんが最後におっしゃられた、『世の中に“ゴミ”というものはない』と
いう言葉は、全世界の人が、心にとめておかなければならない言葉だと、思う。(O
さん)」←法律ではゴミを定義しています。1.有形(ガスとか騒音とかはのぞく),
2.所有権が放棄されていて,3.積極的引き取り手がない,4.(つよい)人工放
射能を帯びていない。(廃棄物処理法より)
「『自分から行動しなければ何も始まらない』というパワーを、木曽田さんの話で
感じました。(Hさん)」
「ゴミが世界を動かしかねない(人を狂わせたりも)と考えると、今、私たちがす
べき大切なことは、机の前で勉強することではない気がしました(大学ゴメンなさい)
。(Mさん)」←大学の授業も変わらなければ。地域問題でもこんど教室ごと出かけ
ましょうか。宮野の法明院なら歓迎してくださるし近いし。
「私は、一人暮らしを始めて、ゴミの分別が面倒だなぁと、思うことがあるけれど、
これからは、楽しんでやってみようと、思いました。(Kさん)」
「それにリサイクルでは、お金がマイナスな事にめちゃくちゃ驚きました!なぜ、
みんなの為にやっていることなのに、マイナスなのか!10年間必要経費も出てない
なんて信じられません!(怒)たとえばツルツルなのと、ノートみたいな紙。どうやっ
て見分け、分別すべきですか?!(Sさん)」←ノートの紙は,白ければ上質紙。ツ
ルツルの紙も印刷が黒だけなら上質紙にいれてください。カラー印刷だと雑紙です。
新聞にはさまれて来るものは,新聞といっしょに。
「お話を聞いて、ビデオを見て、紙の出し方にだけでも、いろんな規制があること
を知り、それを行っていらっしゃる木曽田さんやくるくるリングの方々の怒りを考え
ると、一軒一軒の家庭や、私たち生徒がもっと注意して、自分たちの出すゴミの量ぐ
らい、しっかり支分けをすべきだと思いました。これからの私の生活を変える為の、
90分の話だったと思います。木曽田さん、安渓先生ありがとうございました。(H
さん)」
「なぜ、古紙の値段は短期間で、ここまで大きく変動したのでしょうか。(Aさん)
」←基本的には,需要と供給のバランスが崩れたからです。市民と行政が採算を無視
した回収をする。そのくせ再生紙を個人や企業がそれほど使わない。安い外国製の古
紙も入ってくるなど,いろいろ複合的におこっています。
「リサイクルと言われると、イマイチ自分に関係している気がしませんでしたが、
今考えると、一番身近で、関係のある問題であるような気がします。(Aさん)」
「表紙の種類の違う本が、たくさんあって、ゴミに出したいけど1冊ずつ種類が違っ
た時、1冊ずつバラバラに出していいのですか?どうやって出せばいいのですか?
学校の敷地内で、分別の仕方が詳しく載った、ポスターみたいなものをはってほし
い。
これからたくさんゴミについて学び、もっと深くゴミ分別の仕方を覚えて、リサイ
クルのプロ目指したいです。(Kさん)」←なるべくためといて出してほしいけれど,
本は,そのまま売れることもあり,教科書なら後輩に譲れる。ポスター準備中です。
「この間、NEWSで“徳島県上勝町のゴミ分別について”を見た。そこでは何と
35分別をしていた。そして驚いたことに、ゴミ収集車がなく自ら各自ゴミステーショ
ンに持って行くとのこと。35分別は考えている以上に細かく、気が滅入るほど……
だがこの町の人達は皆熱心で、分からない分別は商品のメーカーに、TELで聞く程。
そこで登場するのが、GO美(ごみ)レンジャーというボランティア団体。ゴミステー
ションまで行きにくいお年寄りを、車で送迎したり、35分別した資源がどこで使わ
れるかを、みて理解できるよう見学会を催したりしていた。『ゴミはゴミであってゴ
ミではない。まとめてやるから面倒くさい。すぐやると面倒くさくない。分別で分か
らなかったことは、周りの人に聞く。そこで町民全体の一体感が生まれる。世界に誇
れる町作りをしていこう。』と言う町の皆の思いが伝わり、感動した。(Iさん)」
←水俣の23分別を超えようというのではじめたよし。
「学校で配付されたプリントは(裏を使ったあと)、リサイクルするなら、どうい
う分別をしたらいいんでしょうか?(Kさん)」←白い紙は上質紙。色紙やザラ紙な
ら雑紙へ。
「以前テレビで、ある中学生がこう言った。『もしも、願いがかなうなら、この世
から人類を全滅させてほしい。』と。でも、1人1人の心掛けで、まだ変われるはず!
!木曽田さんのような人を、困らせないように、こんな寂しい意見が出ないように、
私もリサイクルを応援する。(Yさん)」←年取った評論家や学者がいうことと違っ
てこの中学生の願いがすごいのは,全滅の中に自分がきっちり入っていることです。
ただ,アマゾンの先住民族など自然と共存して生きてきた人々もいるので,「人類を」
ではなく「地域と環境を破壊する暮らし方を全滅させる」をこの講義では目標にしま
しょうか。
「ゴミを出す人は、出した時点でそのゴミの事を忘れてしまう。“その後どんな過
程があり、最後にどうなるのか”というクリアなイメージを、広める事が大事だと思
いました。また、物を買う時、消費者は同時にその物の進路(最終的にゴミになるの
か、ゴミが出るのか出ないのか)を考えるべきだと思いました。(Nさん)」←あな
たの身の回りのものをよく見てください。「すでにごみ」「1週間後のごみ」「1年
後のごみ」……たぶん,ふつうの家も20年後のごみ。
「古紙リサイクルでは、二酸化炭素を削減するという点でも、エネルギー削減する
という点でも、非常に優れているんだなぁと思った。頑張ってもらっている地球に恩
返しをしよう!!(Sさん)」
「大学の『授業ガイド』ですが、あの紙を一種類に統一することはできないのでしょ
うか。混ぜれば、一番安い雑紙になるし、しかし、分別することは手間がかかったり
する……。それなら全部一緒にすれば……?(Sさん)」会計課には折にふれて申し
上げていますが,表紙をカラフルに,という意向もつよいのです。あなたがたのご意
見を、例えば「ちょっときいてよボックス」に入れてくだされば,来年からはよくな
ると思います。毎年変わるので,再使用もできないしね。
「私の地区のゴミ収集所でも、決まった日に近所のおじさんやおばさんが、日が暮
れるまで一生懸命ゴミの分別をしていました。今まで何の気なしに通り過ぎていたけ
ど、同じ地区に住む責任として、もっと、自分も協力して行こうと思いました。実際
に自分も行動してみることによって、分別の大変さやゴミの実態が、何よりもよく分
かると思うので……。(Aさん)」
「私ができることは、ゴミを少なくして、ゴミをしっかり分別すること。そして、
リサイクルしたものを使うこと。(Hさん)」
「やはり、私達の不正な出し方は、リサイクル業の人達に迷惑をかけましたね!本
当に済みませんでした!!(Tさん)」
「自分の学校に、ゴミを分別できない人がまだいると言うことに対して、恥ずかし
いと思いました。(Iさん)」
「(木曾田さんに)仮に今、主が『もうやめろ』とかおっしゃったら、活動をやめ
てしまうんでしょうか。(Kさん)」←宗教なんて信じないという人でも、何か大切
なことをしようとするときの最大の敵は自分の中にいるということにはおそらく同意
されるでしょう。それは「こんなつらいこと、やめてしまえよ、楽になるよ」という
声で語りかけます。それを乗り越えるには、自分の決意以上のものが必要になる場合
がある、ということも理解できるのではないでしょうか。
「シュレッダーにかけた紙は、例えば、上質のみをシュレッダーにかけた場合は、
リサイクルすることができるんでしょうか?(Kさん)」繊維が短くなるので,難し
いといわれています。機密書類リサイクルサービスというのがあります。カギのかか
る容器で預かった紙を溶かしたり,機械でちぎったりしてリサイクル。
「再生紙は、組織が細かく砕かれて再生しづらいと、聞いたが……。(Nさん)」
そんなことはないそうです。溶かしても繊維は長いままなので,大丈夫。
「ゴミの出し方を見ることで、出した人の人格や人生背景のようなものまで、うか
がえるようでおもしろい。是非くるくるに入りたいです。(Iさん)」←いらっしゃ
い!(顧問より)。週刊少年ジャンプに連載中のこち亀(こちら葛飾区亀有公園前派
出所)はここ数年は度々、ゴミ問題を扱っています。たまには読んでみるのもいいか
も知れません。(D)
「紙の種類を見分ける眼力は、私たちにも、必要なのでしょうか?上質紙とか、よ
く分からないんですけど。(Yさん)」
「紙の種類の見分け方が分からないものは、どのようにすればいいのだろうと疑問
に思った。誰に聞けばいいのでしょうか?(Iさん)」←くるくるリングか,木曾田
さんか,安渓に聞いてみて。古紙の見本帳を作ってほしいとくるくるリングに依頼し
ました。
「入学すぐのオリエンテーションで、くるくるさんの話を聞いたけど、あれだけじゃ
足りなかったから今回いい勉強になった。(Aさん)」
「先生がいつも配るプリントの裏が、授業とは関係ないことだったり、そういうと
ころに、はっとさせられています。(Mさん)」←今の大学ではいくらでもあんな紙
がでるので,リユースの見本としてやってます。
「リサイクルは社会の為だけじゃない。私たち自身の為でもあります。(七篠権兵
衛様)」
「燃えるゴミのゴミ袋には、何のゴミを入れていいか分かりません。(Sさん)」
←それがゴミの出ない暮らしなのかな?
「引っ越しの後、段ボール捨てに行くのに苦労したから、今では、捨てるのが大変
になる雑誌やペットボトルは、あまり買わないようにしています。(Hさん)」←こ
れを4Rの筆頭のRefuseといいます。
「紙は、優秀な循環型(リサイクル)製品、人々は紙を再生利用することは、大切
です。(Sさん)」
「上質紙は、雑誌として『古紙の日』に出していいのですか?(Kさん)」←いい
んですけど,上質紙はそれだけでまとめないともったいない。
「私もいいかげんな出し方だった。業者さんにとても迷惑をかけていた事が、分か
りました。(Kさん)」
「また、5Rというのを、どこかで聞いたことがあります。高木(善之)先生の講
演だったと思いますが、先生は御存知ですか?(Sさん)」←はい。我が家は,彼が
主催する会員12万人以上の日本最大の環境NGO『地球村』のメンバーです。彼の
書いた『オーケストラ指揮法』(総合法令)は,傑作ですよ。ちなみに、高木さんの
おっしゃる4Rは,1,Refuse いらない。2,Reduce 減らす。3,
Reuse再使用。4,Recycle 再生使用です。
「ちり紙交換車などが車で古紙を集めている時は、何も感じなくても小さな子供た
ちが、必死にリヤカーを押してやってくると、たとえ古紙がなくても、思わず探して
しまったりしませんか?(Aさん)」
◎市町村合併について
「平成17年3月31日まで特例が認められ、合併すると合併補助金や地方交付税
が、認められている。(Mさん)」
◎参加点への質問
「プリントに取り上げられて、それはいくつであっても、その回では、1点なので
すか?(Mさん)」←ハイ。
「地域問題」2002年5月9日
吉廣利夫さんの「椹野川の源流を守る」への感想など
(1)授業について
「山口に来て、この授業を受けて、様々な人が地球を守るための(地球の環境を守
るための)活動を行っていることを知って、おどろいたし、感動した。(Mさん)」
「授業を聞くたびに、生活と環境がいろいろな面で結びついていることが分かって、
楽しいです。(Hさん)」
「この地域問題の授業に出て、いつも思うのは、私達がいかに目先のことしか考え
ていなくて、目先の楽をすることで、結局は後で私達、私達の子孫が、痛い目に遭う
ということです。少しずつですが、私ができることやっていきたいと思います。(N
さん)」
「授業中発言して、プリントに取り上げられても1点ですか!?(Aさん)」←発
言は2点、プリントは1点で合計3点もらえます。
(2)地域を愛する人間が地域を良くしていく
「地域を良くしていくには、地域の人みんなが協力すること、人と人との信頼が大
切だと思いました。活動をしていく人が、汚いお金を使わないこと、自分のこと、お
金よりもきれいな水を守ることを、大切にしていることを、みんなが知っていて、本
当に信頼しているということに、感動しました。大きな事から考えるのではなく、自
分の周り、自分の地域のことをみんなが考えれば、たくさんの地域が良くなっていく
と思うし、決して出来ないことではないと思います。(Sさん)」
「吉廣さんって本当にユーモアのある、面白い人だなあと思った。だからこそ様々
な仁保の活性化の活動を、精力的にできるんだと思う。そして、このような人達のお
かげで、地域が支えられているという事を、実感した。(Oさん)」
「『まず自分が動くこと』そして『協力すること』その2つを、今日のお話を聞い
て、強く感じました。(Tさん)」
「吉廣さんがモネを好きなのを知って、すごく親近感も持って、お話が聞けました。
(私もモネが大好きです。)(Aさん)」
「吉廣さんのお話を拝聴していて、宮沢賢治が思い浮かびました。賢治は農家の人々
に、もっと知恵があり教養のある農家になろうと、呼び掛けて、オーケストラや学校
を創りました。吉廣さんは、宮沢賢治が目指した理想像に限りなく近い方ではないか
と、思いました。土地に根ざした論理、村の危機を回避する知恵は、本当に素晴らし
いものだと思いますし、もっと、私たちは賢くならなければならないのだと、感じま
した。(Oさん)」
「これから私は、『自然から見れば、人間は侵略者』というのを頭に入れて、世界
で私の身近なとこで、何ができるかというのを考えながら、生きたいと思います。吉
廣さんの言葉に心を強く打たれました。今日は本当にいい日になりました。感謝しま
す。ありがとうございました。(Aさん)」
「もっと自然と共有できる、共存できる人間でいたい。」と吉廣さんは言った。す
ごいと思った。(Hさん)」
「吉廣さんたちは私たちと違って、自然に生かされているという感覚だから、素晴
らしいと思いました。(Nさん)」
「大変いいお話が聞けました。一番印象に残っている言葉は、『モンロー主義』で
す。『他人まかせにしない。自分達が努力する』ことは、村づくりの原点であるだけ
でなく、私たちの日常生活にも、言えることだと思います。そして、何よりも大切な
ことは、愛ですね。自分の町や村を愛する心がないと、何の問題も解決しないと思い
ます。『自分さえよければ……』という意識は、さっさと捨てましょう。(Aさん)」
「吉廣さんの多趣味というか、広範囲というか、年齢を感じさせない(失礼……。)
感性に驚きました。豊かな感性と、電子と農業というまったく別の、職業の経験が合
わさって、今の精力的な行動につながるんでしょうね。(Aさん)」
「『原油には限りがあるのだから、これからは自然界に学ばねばならない。』とい
う考えは、とってもすばらしいと思いました!!今日の話を聞いて本当に良かったと
思う。陰の人の努力がひしひしと伝わって、とても感動した。(Nさん)」
「今まで、田舎は不便だから嫌だとか思っていたけれど、それは、自分たちが田舎
は嫌だからといって、改善をしていかなかったからいけなかったんだって、思いまし
た。『自分たちが良ければいい』みたいな生き方をしていくことによって、地球から
見れば、私たちは侵略者になってたんですね。自分たちの星を、自分たちの手で壊し
ているっていうのは、最悪なことだと思います。地球は私たち地球人にとって、ふる
さとです。そのふるさとを守っていけるようにしていかないといけないって、思いま
した。(Nさん)」
「吉廣さんの村に対する熱意は、すごいと思います。私たちみんなが、同じように
熱意を持てば、どんどん地域はあたたかく、やさしくなる気がしました。(Sさん)」
「今日の話は、大変感動しました。仁保の村づくりの成功は、吉廣さんのような、
中心となって活動する人の頭の良さだと思います。日本にはそういう人がもっとたく
さん必要であり、私もその1人になりたいと、強く思います。(Nさん)」
「仁保の人はきっと、自分たちの地域が大好きなんだろうナと思いました。地域の
ために動ける人々は、すごくステキです!!(Aさん)」
「『自分の住んでいる町に自分が責任を持って、生きていく。』そんな思いが大切
であり、皆に必要なことなんだなと、感じました。土地にはその場所を好きで守って
いきたいと願い、それを実行している人がいる。そういう人がいるから、この世界は、
まだ成り立っているのだと思います。(Sさん)」
「地元住民の意欲で、本当にその地域、そして周辺地域まで変えることが、できる
のだという、良い例であると思う。私は他にも、地元のために尽力している会を知っ
ているが、その会も、原動力は地元を愛する力である。その愛の力は別の土地出身の、
私にまで力を与えてくれる。とても不思議なことだ。(Nさん)」
「仁保の村づくり運動に、感動しました。他に頼らず、仁保独自のものを作り出し
たなんて、すごい努力があったんだと思います。(Yさん)」
「安渓先生が仁保に引っ越す時に、入村試験のようなものがあったと、聞いたので
すが、それは、『仁保モンロー主義』に基づいているんでしょうか?また、それは、
仁保全体で行われているのですか?(Mさん)」←そうでもないでしょうけれど、安
渓が入ったのは自治会長のおひざもとですから。
(3)ゴミ問題について
「これらの廃棄物は、僕らが出したものだから、自分もこれからはそういうややこ
しいゴミを、出さないよう努力したい。(Aさん)」
「産業廃棄物処理場が、川の上流にできなくて本当に良かったです。次は、産廃処
理場が、作られる必要がなくなるために、活動しなければならないと感じました。(
Sさん)」
「募金活動によって、業者から土地を守った(子孫の命を守った)、仁保の人々の
活動は素晴らしいと思う。椹野川水系の水を飲む一員として、感謝したいと思う。(
Iさん)」
「現在、山口県の産業廃棄物はどこに捨てられているのだろう?県内?県外?(I
さん)」
「生き物の中で、人間だけが土地を『自分(人間)のもの』と思ってるような気が
する。所有権なんて勝手なもの作って主張して、土地は誰のものでもない、地球のも
のなのに。そして『他人の土地』にゴミを放って逃げてる。一番愚かな生物だ。ウイ
ルスの方がまだ生態系を守ってる。
業者に土地を売ったら、その業者は、その土地に自由に産業廃棄物を、捨てること
ができるんですか?(Yさん)」
「ふしの川やきれいな水で、毎年蛍などを楽しむことができるのも、仁保の人たち
が一所懸命、川を守っているからだと知って、ありがとうという気持ちと、協力した
いという思いになった。(Nさん)」
「今まで、不法投棄(産業廃棄物など)を身近に感じたことがなかったけれど、今
日の話で、いつも水を飲んでいる私にとって、身近なものになった。(Kさん)」
「『上流に捨てる=自分たちも汚染される』ということを、覚えておかなければな
りません。実際、宮野で私が使っている浄水器は、1ヶ月で真っ黒になりました。小
野田では家族4人で使っても、ここまでならなかったのに。(Yさん)」
「GWに実家に帰りました。まだ、1ヶ月少しのゴミ分別生活が、習慣の1つとなっ
ているのに気付き、家族が、私の何気ないペットボトルの飲み終わって洗ったり、ゴ
ミ分別している姿に、感激されました。(Iさん)」
「仁保川源流に、産業廃棄物は捨てられずに済んだけれど、それは他の地域に捨て
られたのだろうか。(Nさん)」
「私は、自然との調和を考えて、『地球には人間が不可欠』と言わせる、暮らしを
していきたい。私の実家では自家栽培をしようと思い、種や苗を購入し、植えてみま
したが、育ちが悪かったので、専門の方にお話を聞いて見ると、藺草栽培で農薬をいっ
ぱいまいてあるため、土地がやせているからだと言われました。だから、私の家では、
コンポスト機を購入しようかと、家族会議!?を開いているところです。(生ゴミも
減って一石二鳥かな??)(Hさん)」
(4)日本の農業に明日はないがあさってがある(井原豊さんのことば)
「いつもスーパーに行くと、『仁保の…』という野菜を見かけていて、『仁保って
どこだろう?』と思っていました。今日、見せていただいたパンフレットを見て、す
ごく行ってみたくなりました。休みの日に、自転車で行ってみようと思います。(N
さん)」
「まず自分が実際に、環境循環型農業を体験してみたいと思います。また、吉廣さ
んたちのように、上流の水を必死で守ろうとしている人達がいるのに、一方で下流で
生活する私達が、川の水を汚して、その水が海に流れているのだと思うと、責任を感
じました。(Sさん)」
「先日、日本に残る最後の炭坑が閉山しました。そのニュースをテレビで見ていた
父は、『もし、石油が輸入できなくなったらどうするんだろう。日本からエネルギー
が消えてしまうことに、恥じらいはないのか』と言っていました。農業も同じですよ
ね。中国やアメリカが輸出をできなくなったとき、我々日本人は、何を食べていくの
でしょうか。1億5千万人を養える豊かな土地、四季も旬もある豊かな土地を、無駄
にはできません。吉廣さんの話を聞いて、改めて農業の大切さを痛感しました。(U
さん)」←炭坑節で有名な、三井三池炭坑も何年か前に、ついに閉山となったそうな
……。(入力者D)
「野菜の不耕起疎植栽培の利点が良く分からないんですが。ミミズなどの、土地を
豊かにする生物を殺さないと言う点なんでしょうか?(Mさん)」←それもあるでしょ
うが、実際にならいにきてごらん。
「糞や尿をまいて、土壌の窒素分が多くなると、どうして植物は弱く育ってしまう
のですか?(Eさん)」←稲なら伸びすぎてお肌が弱くなって、カビがつき、いもち
病に。
「この前テレビで、北海道(?)で暮らす農家の方の話がありました。化学肥料を
使いすぎて、土地がやせて、農作物も取れなくなった……。もとの土に戻そうとして
いるけれど、何十年かかるか分からない……という話だった。自分の利益だけを考え
て、後先考えずに行動した『ツケ』なのかもしれない。(Kさん)」←アメリカの大
農業地帯『プレーリー・グレートプレーンズ』は、連作障害と塩害で、土地が痩せて
しまっているそうです……。目先の利益しか考えずに行動した結果……。(D)
「改めて農家の人達に感謝をし、農作物をいただこうと思いました。愛情を注いで
作った作物は、本当美味だと思います。(Sさん)」
「自然界から学んで、それを生かす農業は『命の産業』という言葉に、衝撃を受け
ました。毎日『命』を口にして、私達は生きています。その『命』を作り出すため、
努力されている方々が、いらっしゃいます。もっと、食べ物を大切にしなければなら
ないと、改めて思いました。(Hさん)」
「岡山県の農業高校は、合鴨の雛を水田で飼い、稲につく害虫などを食べてもらい、
成長した稲と鴨を食べる(鴨が卵を生んだ後)という、食物連鎖的な農法を授業でし
ています。これも、吉廣さんの言う『環境改善型農業』の1つなんでしょうか?(H
さん)」←かもさんが虫も草もたべちゃうので、せいぜい環境保全型どまりですね。
(5)地球全体のことについて
「企業はどうして、当たり前のことが分からないんだろう。そんなことをしていた
ら、すぐに自分に返ってくるのに。(Mさん)」
「山尾三省さんの、『全ての川の水が飲めるように』という志は、とてもすばらし
いと思いました。そうなってほしいです。(Iさん)」
「安渓先生がおっしゃった『世の中の生き物は運命共同体だ』という言葉を、みん
な心にとめておけば、自然環境を破壊するようなことは、絶対しないと思いました。
(Sさん)」
「自然は私達のふるさとです。私達はこの美しいふるさとで生活することは、とて
も幸せです。それを忘れないでくれ!!(Aさん)」
「人間は自然への侵略者……。重みがある言葉です。(Iさん)」
「現在、自然がだんだん減っている中、私達が自然を守っていかなければと、強く
思いました。自然がないと、人間は生きていけないからです。(Kさん)」
「地域問題」2002年5月17日
マロニエの森の会 斉藤亘名誉会長 金子隆文会長をお迎えして)
この内容の一部をマロニエの森の会の会報「やまびこ」などに掲載させていただき
たい、という希望がよせられています。それでは困るという人、訂正したい人などは、
授業のあとに申し出てください。
感動
「今日の話は本当に、感動しました!(Yさん)」
「いろんな方の話を聞く事も、必要だと感じました。また少し、視野が広がりまし
た。(Sさん)」
「最近、弟が環境問題に、興味を持ってきた。是非、弟にも参加してほしいと思う。
森にゴミを捨てたりする心無い人にも、この講義を聞いてほしい。(Kさん)」←お
座りになれる限り大歓迎です。いつでもどうぞ。
「地域問題は去年とったけれど、今回のはいろんな人の話が聞けて楽しいと思って、
受けました。こんなにそばにおもしろい事(自然の問題もあるけど)が、たくさんあ
るというのに気付いて、自分としてうれしい。(Hさん)」
「この授業では、地元で様々な活動をされている方の、お話を伺うことができ、本
当に嬉しいです。学生の時に、地域でいろんな事に取り組み、活動されている方々と
関わることで得るもの、学ぶことは、多いだろうし、貴重な経験になるだろうと思い
ます。(Sさん)」
「この授業を受けて、感動しました。自然を愛することは、山口や日本だけではな
くて、地球も大切にすることだと思います。(Sさん)」
斉藤さんと金子さんのお話について
「斉藤さんは、外見は少し怖いのに、気さくな話し方と恥ずかしがり屋。(Oさん)
」
「斉藤さんは、まさに『木を植える男』(絵本)だなぁと思った。(Kさん)」
「斉藤さんの話には、熱いものが宿っていました。それがよく伝わってきました。
(Oさん)」
「感動した。自分の中で、やったという証があれば、人に気持ちが伝わる。(Iさ
ん)」
「『山が泣いている』という言葉に、私もドキッとしました。人間の利益のために、
山が悲しんでいるという事に、ショックを受けました。(Yさん)」
「『ボランティアが国を動かす』『緑のキャンバスに広葉樹で絵を描きたい』など、
とても印象的な言葉を聞けた。(Mさん)」
「色んな味のある(?)発言に、私もグラッときそうになりました。会が、何を目
指しているのかが、ストレートに伝わってきました。パワーを感じた。(Oさん)」
「名言が心に残りました。木、森に対する熱意が、伝わってきました。ぜひ1度私
も、参加してみたいです。(Kさん)」
「どの言葉も、経験してきてるからこそ、出てくるのであり、一言一言重みがある。
(Sさん)」
「『山が泣いている、私には分かる。』と斉藤さんは言います。私には聞こえない
森の声が、聞こえているんだと思い、感動しました。私たち人間が、自然のために何
かできるって、すばらしい事だし、何か……うれしいです。この講義に出ているのか、
改めて考え、心のどこかで、単位のためとか考えてしまっていた自分がいて、すごく
嫌で恥ずかしいと思いました。(Sさん)」
「マロニエの森の会の人達は、自然を増やそうと積極的に努力しているし、自然と、
楽しく遊んでいるようなので、うらやましい。(Iさん)」
「宮野に私は住んでいて、マロニエの看板を見てきたけど、私がボーとしてる間に、
みんな活動をしていて、気づかなかった。(Iさん)」
「斉藤さんの話に、吸い込まれていく感じだった。話を聞いて、私も、マロニエの
会の会員に入りたいと思った。(Iさん)」
「ぜひぜひ、参加したいと思いました。お魚も食べたいです。マロニエの会の方は、
みんなステキで、かっこいいです。(Aさん)」
「チャンスがあれば、私も、森林ボランティアを、してみたいと思っています。行
動しましょう。いい自然環境つくりましょう!(Oさん)」
「『自分達がきちんとやったからこそ、自分が環境の事をみなさんの前で話せる』
すごく重みのある言葉だなと、思いました。1つ1つ説得力のある言葉だなと、思い
ました。自分らでやれば、愛着もわく!!私は子供に良いお手本となるような、大人
になりたいと思います。『自分達でやった事は、へちゃげても残る!てのは元気の出
る言葉。』やっぱスゴイッ!(Nさん)」
木と森について
「杉ばかりの森というのは、本当に暗かった(昼なのに)。逆にブナ林は(五月頃
だったと思う)明るくて、しかも新緑がきれいで、最高でした。杉林の良さは、涼し
いことだったかな。実体験より……鳥取県の森林公園と、岡山県北鳥取県境の森林公
園は、けっこう鳥がいました。めずらしいところでは、若杉原生林でのヨタカ・クロ
ツグミ・ブッポウソウ・ヤマセミ・アカゲラ・ミソサザイ等がいました。そして、極
めつけは、やはりアカショウビンでしょう。幼鳥の赤い鳥を見たときは感動しました。
こういう森を守っていきたい。(Iさん)」
「いつも、疑問に思うのですが、森には針葉樹林はまったく必要ないのですか。針
葉樹林の欠点は、何度も学びましたが、利点はまったくないのでしょうか。(Nさん)
」←
そうはいっていないはずです。無意味に補助金目当てで、杉だけを植えるな、という
ことです。(入力者D)一斉に植えた単純な森は、自然の森とちがって、弱い。植え
た責任をもって、きちんと面倒をみることができない人間のために憎まれる杉やヒノ
キの林がかわいそう。天然の杉林(屋久島)やよく手入れされた針葉樹林(吉野杉や
木曽桧)はそれはみごとです。
「山の杉や檜を見て、きれいだなと思ってきましたが、広葉樹もないといけない、
ということが、よく分かりました。(Tさん)」
「私たち一人ずつ、一本の木を植えたら、地球は美しくなる。一緒に木を植えませ
んか?(Aさん)」
「私は、部屋にサボテンを飼っています。かわいくてかわいくてしょうがない。(
Kさん)」
ゴミから地球環境まで
「前回の授業で、仁保のお話を聞いて、使っていない田を開拓することがいいんだ
と思っていたので、そのままの状態にしておく方が、良いのではないかという今日の
お話は、貴重でした。(Sさん)」
「手を加えないと死んでしまう人工林や、手を加えると死んでしまう自然林とか、
山の手の加え方にもいろいろあって、大変だと思いました。(Oさん)」
「熊本の森の復活活動の様なものを、紹介します。私の家族もりんごや、桜の木を
植えて、定期的に手入れをしにいっています。泥まみれ、汗まみれになって疲れるけ
ど、山の中に入って、緑に囲まれると、気分がよくなります。(Hさん)」
「ゴールデンウィークに、大阪にいった。コンクリートで敷き詰められ、ビルとビ
ルのすき間もなく、聞こえるのは騒音でした。そこにいる自分、山口にいる自分、全
く精神的にも違うことに、改めて気づき、この4年間、山口にいることを幸せと感じ、
充実した生活を送りたいです。(Iさん)」
「くるくるリングに入って、環境問題に真剣に取り組もうと思った以上、『手のマ
メが実になる、額の汗が水になる』のように、自分のマメを実らせて、汗をかいて、
おいしい水を飲みたいです。(Iさん)」
「植林するのも、もちろん大切なことですが、その後の手入れが、もっと大事なん
だということに気付きました。(Sさん)」
「自分がやってみて、その苦労を味わってみないと、自然を自然のままにすること
の、大変さが分からない。私も、地球の声に耳を傾けたい。(Aさん)」
「山口は、こんなに森がいっぱい、緑がいっぱいなのは様々な人達の努力だなと、
思います。(Tさん)」
あなたの地域を元気にする種子として
「みなさんの情熱は、どこからくるのでしょう。やっぱり、宮野が好きだからかな。
(Sさん)」
「私は、山口の出身ではないけれど、今、住んでいる山口(地域)で、このような
活動が行われていることを、知ると、ますます地域に愛着がわくのを感じます。(K
さん)」 「卒業したら、県外に出るかもしれないんですけど、それでも入会できま
すか?(Yさん)」←ここにいらっしゃる間だけでも参加なさって、マロニエの森の
会のような発想を種としてあなたが住む場所で播いてくださればすばらしい。
「私の地元でも、住吉会の活動を越えるような動きを起こして、山や川を守ってい
きたいと思った。(Aさん)」
人生の幕引きに向けて
「『自分で幕を開き、自分で幕を閉じる』という言葉を聞いて、とても感動しまし
た。私の人生の教訓にしたい。一日一日を大切にし、一日一回は環境問題のために何
かできたらいいな。そして、私たちが死ぬまでに、何か一つは環境問題が解決してい
て、住み良い地球に、なっていればいいと思う。その為にも、環境を守るために、た
くさんの汗を流して、たくさんのマメをつくりたい。(Aさん)」
「私も最近は影響されて、ゴミの分別をしっかりするようになり、授業も、とても
楽しいと思えるようになりました。一番印象的だったのは、人生悔いのないように、
一生懸命生きるということです。私の祖父は、昨年亡くなりましたが、亡くなる間際
まで、放送大学で勉強をしていたり、ハーモニカの演奏をしていました。(Aさん)」
「『人生の幕引き』の話は、心に響きました。僕は、腎臓の病気で、余命2、3年
と言われたことがあるので、毎日、生き方と死に方を考えています。今は、病状が安
定して、大学に通える程、回復しました。(Iさん)」
「私もいい人生の幕引きをするために、何かしなくては!私は体力がないんですけ
ど、参加できますか?(Mさん)」←やれることはいろいろ。それを自分で探すのが
ボランティア。
「木のゴミ箱を作りに行きます。(Iさん)」←どうぞ。どうぞ。大歓迎。くるく
るリングの例会の時でなくても、あたりで授業のないときならいいと思います。
水の結晶の不思議――藤田和彦さんご紹介の本から
「『水』に気持ちや言葉が伝わるとは、本当に驚いた。地球は言葉よりも行動で、
嫌なことを示されて、もっと苦しいと思った。(Nさん)」
「『強さのある優しさ』を持ちたいと思いました。人に、地域に、世界に優しい人
間になりたいです。いつも笑顔で、優しさのある言葉を、使いたいです。(Sさん)」
←和顔愛語という言葉があります。「やさしくね、やさしくね、やさしいことはつよ
いのよ」(宮城まり子さんが、ねむの木の子どもたちにいつもおっしゃっている言葉
です。安渓遊地が授業などで一番に心がけていることでもあります。)
いろいろの質問
「パンフレットの式の意味を、教えて下さい。(Hさん)」←あの高等数学は、手
の豆と額の汗をいとわない人しか本当には理解できないと思いますが、植えた木が森
になり、それが地球の清らかな水を作っていく、かな?
「先週からの講義で、自然と共存するんだという気持ちが、強くなっていっています。森林インストラクター??そんな資格があるなんて……。どうすれば取得できるか、教えて下さい!!(Nさん)」←インターネットで調べてみよう。http://google.comが検索エンジンとしては賢い。
「高校で習った遷移では、シダ植物は遷移の初めの方で、木は後ろの方だったと思
うので、遷移が逆戻りすることがあるのだろうか?と疑問に思いました。それともシ
ダは陰性植物ですか?←土地がどんどんやせるとシダしか生えないこともあります。
ササに覆われれば、木が発芽できないなんてことも。詳しくは、生態学bの安渓貴子
さんに聞いてください。
タラヨウって何ですか?←葉書の木の名前です。
ボランティアの地域実習は、国際文化学部の人だけが、参加できるのですか?(E
さん)」←地域実習は国際文化学部の講義です。ボランティアは今年の1年生から受
講できますが、まだ担当者がきまっていないので、秋までお待ち下さい。
「どうして街路樹などは、リンゴやミカンを植えたりしないのですか?なぜ、『挿
し木』しただけで、成長する植物とそうでないものが、あるのですか?(Aさん)」
←おいしい実のなる木は、虫や鳥が喜んで食べにきますでしょう。だからといって農
薬まいたりしますか。挿し木で増えるかどうかは、木の種類ごとの性質によります。
「マロニエって、だいたい何年くらいで、成木になるんですか?(Iさん)」←山
の中のトチノキは60年だそうです。街路樹は、光がたくさんあたるから成長は早い
です。
「マロニエ(トチの木)は、種から育ててどのくらいで、山に植樹できるようにな
るんでしょう?(Aさん)」←3,4年ぐらいかな。
「最終レポートの課題は、今までのテーマ(お話)の中から、選択するんですか?
(Iさん)」←それでもけっこうですし、ご自分であらたなテーマを探し当てられて
もいいです。みんなの知らない地域問題を掘り起こしてくれた方が点数は当然高いよ。
「小レポートって、この白い紙のことですか?(Hさん)」←これは感想レポート
(minute paper)小レポートは、講師のどなたかへのお手紙の形を歓迎します。40
0字程度、長くても800字以内で。講師に直接さしあげますので、ご了承ください。
地域問題2002年5月24日、
三浦翠さんをお迎えしての授業への感想と質問
1)授業とわたしの暮らし
「何をしたらよいのかわからないけど、いろいろしてきたという、三浦翠さんのパ
ワーや行動力は、すごいと思います。講義の度に、美しい自然が残っていてそれを守
ろうとする人達のことが、知ることが出来て、楽しいです。自分がどれだけそのこと
を知らずにいたかと思うと、悲しいです。もっと知っていきたいです。(Hさん)」
「上関原発の話は、人間関係を引き裂く、ドロドロした話がリアルで、ドキドキし
ながら聞きました。(Iさん)」
「安渓先生ごめんなさい。せっかくお客様(講師の方々)が来られているので、も
う少しその方々の話を中心に聞きたいです。先生の話もとても魅力的なのですが、す
みません。(Mさん)」←ごめんなさいね、気を付けます。この地域問題は、お一人
だけの落語形式ではなくて、基本的に安渓がつっこむ漫才形式にしてあるのです。
「今日の講演は、一方に偏っていると思った(Mさん)。」←まあ、ごめんなさい!
雑誌『原子力文化』を読んだり、電力会社のCMを見たりしてバランスをとりましょ
うね。
「電力会社の人を呼んで、ここで話してもらいたい!!議論したい!!(Aさん)」
←朝まで生でやるのでなければ、時間切れになるでしょう。そのかわり「頼れる仲間
プルト君」というビデオを観ましょう。
「チェルノブイリ原発に関して、三浦さんと同じような被害・影響を受けた人は、
日本中にたくさんいても、その経験を何らかの形で、自分の生活に反映されている人
は少ないように思いました。私は、三浦さんのような実践者・活動家になりたいです。
様々な情報・意見・訴えに、トリックがないか見極める目を持ち、物事に対する自
分の考えを持ち、簡単に流されないように、自分で判断しなければ、社会を変えられ
ないと思いました。(Sさん)」
「私は、推進派でも反対派でも無かったんですが、今日のお話は原発について、深
く考えさせられました。今の私に出きること、少しでも電気を節約するとか…。小さ
いことからでも、がんばっていきたいと思っています。(Kさん)」
「今回、時に声を大きくしてお話しされる、講師の先生の姿に感動しました。原発
賛成派の人々に、この話を是非聞いて欲しいです。(Iさん)」
「多くの人々が豊かな環境を作るために、頑張っているので、協力したい。みんな
が知恵を出し合って…。(Nさん)」
「原発がなくても、暮らしていける日が来るように、普段少しでも省エネして、い
い未来を目指したい。(Kさん)」
「三浦さんのお茶生活うらやましいです。私はお茶がすっごい好きだから、私も自
給したいな。と思いました。(Iさん)」
2)お金…お金…お金……
「嫌だなぁ。普通に買収とか、お金が飛び交っているなんて…。原子力発電は危険
だけど、良い点もあるはず。それなのにこんな姑息な推進法が横行しているというの
は、原子力発電や生物の存続の安全を、保証できないからではないかと思う。(Oさ
ん)」
「(この自然を守るために)『いくら払うか?』について 私なら、学生のため、
1万円が限度です。(Oさん)」
「町づくりにいくら払うか? 今は学生だから払えません。でも給料がもらえるよ
うになって、私の賛成できる町づくりになら、絶対に払います!!(Iさん)」
「緑(自然)を守るために、いくら払うか?お金を出して緑を守るという考え方自
体に、価値観の違いがある。お金を出せば守れるものではない。(Kさん)」
「生活環境学科で、これから自然を守ることを学ぼうとしている私には、自然はお
金でどうにかなるものではない!!と強く思った。(Iさん)」
「今日のお話の、『上関方式』とは何ですか?(Sさん)」←計画が公になる前に
区長達にカステラの箱を渡して、自治会などに根回しをする方法のことだそうですね。
「上関方式とは何ですか?昔ながらの金権政治ということですか?(Mさん)」
「お金で政治が動くようになってしまったら、日本の未来はないと思います。(S
さん)」←ということは、今の時点で日本に未来はないということです。(入力者D)
「お金で買収、旅行で買収、生き物の命も、買収ですか。(ムカツク)(Yさん)」
「そして、町づくりのためにお金を払うというのは、払うべきだと思います。なく
なってから、元に戻そうとする方が、お金がかかります。(Nさん)」
3)地域の未来について
「上関の方が熱心に反対運動をされていますが、これが自分の町ではなくて、1万
キロ離れた町で原発が作られようとした時、何割の人が反対するのだろうか?熱心な
人も対岸の火事と思うのではないだろうか?(Iさん)」←ローカルに行動してみる
と、グローバルな意識が身につきますよ。
「私は上関のことを詳しく知らなかったけれど、1万キロが影響を受ける近所だと
知って、こんなに近くにいるんだから、自分の地域のこととして、考えていきたいと
思いました。(Sさん)」
「原発反対派の方々は、もし廃止になったら、その後の上関について、どのように
考えておられるのでしょうか?(Mさん)」←『長島の自然を守る会』では、自然を
生かしたエコツーリズム・エコミュージアムなどを目指してます。とりあえず生物多
様性センターの建設に着手します。
「豊かな生活をする権利について。それは中国電力と手を組んだ人や、中国電力に
雇用された一部の人の、エゴだと思う。(Iさん)」
「原発と町の産業が活気づくという考え方は、初めて聞いた。そういう意味で、公
聴会を聞き、いろいろな意見を聞くことの出来る機会は、大切だと思う。両方の意見
を聞いてどちらが正しいのか、私たちは考えていく必要があると思う。(Mさん)」
「推進派の人の考えをたくさん聞いた訳じゃないし、こんな意見を書くのは、すご
く、一方的すぎると思うけど、私は今単純に、ひどいなぁって思っています。いろい
ろこのことについて、調べて知識を増やしたいです。(Gさん)」←推進の方々は、
なぜかあまり発言なさらないんですよ。
「もし原発が出来たなら、あのきれいな海もなくなり、子供や孫が泳ぐことも出来
なくなるんじゃないですか?(Iさん)」
「原発がたくさんある若狭湾は、それによって、発展しているようには思えません
が…。行って住もうという人は、いないんじゃないでしょうか?逆に環境保護して、
それをアピールした方がいいような気がします。(Nさん)」
「原発の賛成、反対だという思い違いで、兄弟喧嘩が起きている所もあるというの
を聞いて、とても悲しくなりました。(Iさん)」
「希少生物や絶滅危惧の生き物を殺してまで、人間の生活を充実させるような町に
は、魅力を感じません。(Mさん)」
「電力会社から金をもらい、豊かになった町を、果たして自分の町と呼べるだろう
か。(Aさん)」
「私たちにとって大切で必要なものは、発電所よりも、豊かな自然ではないでしょ
うか?(Kさん)」
「豊かな美しい海を守って、世界遺産級の生物を保護ができるように、がんばろう。
(Sさん)」
「私の出身は姫島の近くで、すぐ見えるところになります。ヒメシマイシンが、失
われるのは淋しい。大分人として、原発反対に積極的に立ち上がるべきです。(Nさ
ん)」
「自分が生きている間だけ豊かになって、将来が悲惨になるのでは、何の意味もな
い。(Kさん)」
「第一回目の時にもらった、上関の新聞記事の中で、『中電にすべて任せる』とも、
とれる発言を国(経済産業省・資源エネルギー庁)はしている。国立公園の管理は国
だから、『中電にすべて任せる』みたいな、我関せずみたいな態度をとるのは、おか
しい。(Hさん)」←縦割り行政なの。
「自然を売りにした、町づくりができないのか(例えば、世界最小のクジラ、白い
天使スナメリ!!とか)。(Kさん)」
「選挙の裏側が見えて、大人は汚いと思った。私もあと2年で有権者となる。この
ような大人にだけは、なりたくないと思った。/チェルノブイリの写真集を観たとき、
悲しくて涙が出るような写真が、たくさんあった。変形した木や、大きくなりすぎた
キノコなどの、自然が破壊された姿。みんなが避難して誰も住んでいない所に老夫婦
で残って、農業をしながら暮らしている人々。この畑は放射能で、侵されているそう
だ。それにも関わらず住んでいるのは、やはりずっと住んでいた場所から、離れたく
ないということだ。(Nさん)」
4)他の地域の例から
「私の地元は、苫田ダムの奥津町の側なんですが、今現在は必要ないと言われてる
のに、決めたからと言って、作ったりするのは、なんか違うと思います。情報はデマ
が多いことに、少しがっかりしました。(Hさん)」←なぜやめないかというのは、
『前例がない』『面子が立たない』等だそうです。(D)
「日本には日本のやり方があるのだろうけど、ペットボトルを再利用したり、国民
が使用する電力を調整するドイツを、少しくらい見習って欲しい。でも、何でドイツ
はそこまで環境に熱心なのだろうと、思いました。(Aさん)」←かつて『黒い森』
と呼ばれた、シュバルツバルトの森が『黄色い森』と呼ばれるほどに、酸性雨で枯れ
果てたのが、理由の一つのようです。(D)それと、チェルノブイリの事故の後伸び
た「緑(の党)」の人々。
5)本当の豊かさとは…?
「豊かさとは何なのか?やっぱりお金ですか。(Iさん)」←暉岡『豊かさとは何
か』岩波新書。
「『私たちには、豊かな生活をせる(?)権利がある!』という言葉が、すっごく
胸に響きました。本当に豊かな生活とは何なのか、と考えさせられました。チェルノ
ブイリの事故で、近隣で4万の村が無人になったと聞いて驚きました。(Kさん)」
「自然を守ることは、今の時代に生きている私たちの、義務であると思います。豊
かな暮らしをする権利があると、言っていたけど、子孫にも豊かな自然の中で生きる
権利があると、思います。(Sさん)」
「今回わかったことは、お茶が飲めなくなったり、スナメリがいなくなったり、漁
業が厳しくなったりと。結局、そうなることで苦しむのは、私たち人間なのに、私た
ちは自分で自分の首を絞めるようなことをしているんだと、わかった。(Hさん)」
「何を『豊かさ』とするかは人それぞれ、だとしたら、あとは人間以外の動物の、
生きる権利を考えるのが、当然である。環境問題は山積みだが、人間にやる気がない
んなら前にも進めないし、地球が星の寿命を迎える前に滅んでも、仕方ないと思う。
一回も紙にのらない。何でですか?(Iさん)」←偶然ですよ、きっと。太陽が燃え
尽きるまで、まだ40億年は大丈夫。
「テレビで『豊かな生活の権利』とおっしゃっている方がいましたが、その『豊か
な生活』は『豊かな自然』の上に、成立するものだと思う。(Aさん)」
6)いのちの尊厳とそれを侵すもの
「東海村の犠牲者の写真を、もう一度目の前にして、その言葉『豊かな生活をする』
がいえるか、確かめて欲しい。(Kさん)」
「個々の利益のために他人・他生物・未来の子供達が、犠牲になるような事は、あっ
てはならない。(Aさん)」
「実家は、もうすぐ田植えの時、今年も無農薬です。毎日水の量を田に見に行き大
変。そんな大切な田に放射能がかかって、米を食べられなくなったら、すごく悲しい
です。三浦さんの気持ち、少し伝わりました。(Kさん)」
「原子力発電所は発電所自体が、ゴミになると聞いたことがある。高レベル放射性
廃棄物をたくさん含んだ、ゴミの排出が今後増えてくると思うと、ゾッとする。(H
さん)」
「スナメリ見てみたいなぁと思いました。私は海が好きで、海に行くと岩場のとこ
ろなどで、小さな生物を発見するのは、すごく楽しいし、うれしい。(Mさん)」
「『豊かな生活をせる権利がある』と聞いた時に私は、『動物たちは、今上関を奪
われたら、行く場所がなく、死んでしまうじゃないか。』と思った。動物・植物にも
生きる権利がある。それを人間が勝手に奪って、それは権利だというのは間違ってる
と思う。権利を主張する前に、義務を果たしたい。環境を守ることは、環境を壊して
しまった人間の義務であると、私は思う。(Hさん)」←「自然の権利」といいます。
アマミノクロウサギなどを原告とする自然の権利訴訟が最近ありましたよ。
「満ち引きの差や、珍しい干潟生物や海苔養殖で有名だった有明海が、今は、暗い
イメージがついてしまった。蘇らせたい。蘇る日が来ると思っている今日である。周
防灘もきれいで、希少生物がいると言うことで、大切にしてもらいたいと思った。絶
対、後悔することがないように、原子力発電所を建てて、良い点・悪い点をしっかり
予測することが、大切だと思う。美しい海と干潟生物も生きているのだから。ぜひ、
周防灘を見に行きたいと思った。(Aさん)」←ごいっしょしましょ。
「生物は個々にだけじゃなくて、日本のどこにでも住んでいるから、上関に限らず、
全ての予定地で、ちゃんと生物のことを考えて欲しいと思う。調査・研究は何年かけ
てもいいと思う。それからだなぁ。(Sさん)」
「地球を守ることは、地球上に住む私たちの責任だと思う。そして同じ星に住む、
人間・動物・自然はお互いに思いやり、支え合って生きていくべきだと思う。(Aさ
ん)」←屋久島で、同じ意見を地元の方から聞きました。「人類は地球の害菌、しか
し、思いやりあれば花と交流できる』って。
「お金で買えないものの素晴らしさを、私達が電力会社に訴えるべきです。(Kさ
ん)」
「上関町の海は、瀬戸内海の中でも、きれいで希少生物も多く存在している。失い
たくないと率直に思った。できることがあれば、協力していきたい。(Iさん)」
「私は、『自然を守ること』=『人間を守ること』だと思う。利益を重視して進む
と、そのうち人間を、そして地球を滅ぼすことになると思う。(Tさん)」
「上関に限らず、地球上にいる全ての生き物が、共存していかなければならないの
が、私達の課題だと思う。地球に共存する、全ての生物と安心して共存できる日は、
いつくるのでしょうか?(Yさん)」
「人間の身勝手で地球を壊すなんて、絶対に許せません。人間が豊かさに生きる権
利は、人間が地球を大切にしてこそ、守られるものだと思います。生き物の悲鳴を聞
いて欲しいです。(Sさん)」
「被害は人間だけじゃない。動物・植物にもある!!これを忘れたらいけない!!
(Aさん)」
7)質問
「原爆で痛い目に遭ってるはずなのに、原発を抱え込む日本って一体?原発が非核
三原則に違反しないのが不思議。(Kさん)」
「どこに行っても反対され、調査にも時間がかかり、もう外国では、減少傾向にあ
る原発をたてるメリットは、経済効果(お金)だけなんでしょうか?(Nさん)」←
メリットと言うよりも、官僚のちっぽけなメンツというのも、ありそうです。(D)
「原子力発電以外は、ほかの方法が考えられませんか?例えば、風力発電とか、水
力発電など、低いコストで安全性もいいし…。(Oさん)」←コストが低いと、建設
会社やそれと結びついた政治家が『儲からないので困る』のだそうです。(D)しか
し、最高は節電でしょう。
「どんなことを書いている人が、紙に載りやすい人でしょうか?(Nさん)」←ほ
かの人にも読ませたい、インパクトのある話。まあ、それと質問かな。
「点は毎回書くのですか?(Nさん)」←忘れないためになるべくそうして下さい。
「スナメリは、鯨のように潮を吹くんですか?あとスナメリは何を好んで食べるん
ですか?(Iさん)」←ほとんど吹かないそうです。食べ物は、アジ・コノシロなど
の魚です。
「今、一学生である私にできる事は何ですか?(Nさん)」←ありきたりですが事
実を知ること、かな?また、できるだけ現場に立って、現場の声に耳を傾ける機会を
もつこと。先日ボランティアで長島の自然を守る会の自然調査に参加してくれた学生
たちは、宿泊費+食費が半額の1600円になりました。
「先生は、賛成ですか?反対ですか?(Aさん)」←教室内や、生態学会の会員と
して発言する時は、賛否どちらかに偏らないように最大限の努力をしています。個人
的意見の交換は、研究室においでください。マスコミの人達は、立場上中立、本音で
は反対という人が多いようです。公表できない裏の話も知ることが多いからかな?
「もし、この世界で電気がなかったらどうなるんですか?(Aさん)」←止まるも
の。電気ごたつ、電気いす。自動販売機、エスカレータ、新幹線、モノレール。なぜ
かうごかんものか、うごいても直線移動が多いねえ。CD聞いたり、ノートパソコン
動かすくらいのことは、ご家庭の太陽光発電でも充分でしょう。アフリカの森で何年
か暮らした経験では、なければないで、それなりに楽しくにこにこ暮らせるものでし
た。これは実感。
「山口で原子力発電所を作ったら、全国的に利用できるんですか。なんで山口じゃ
ないといけないんですか?(Tさん)」←前半いちおうYESですが、送電のロスが大
きいです。原発を過疎地につくるのは、東京や大阪だと、事故の時の被害が大きくな
るからだ、と通産省(当時)が答えていました。広瀬隆『東京に原発を!』
「現在実際に原発が存在している地域では、計画されてからだいたいどれくらい年
月がたった後に原発が完成したのですか?(Aさん)」←だんだん延びて、いまでは
20年を越えるようになりました。だから、すでにある所の増設か、アジアに輸出を
ということになるのでしょう。
「電力が足りるのに原発をつくる理由は何なのか?もしかすると、電気製品の会社
とまたお金の関係があって、またその電気製品の会社を潰さないように国もかかわっ
ているのかもしれない!!原発にこだわるのはどうしてなのだろうか?もしかすると、
工事などの建設業との関係もあるかもしれない……(Eさん)」←ウーン。なかなか
鋭い。今一番高い電気製品はなんでしょう?ヒント日立・三菱・東芝がつくっている
蒸気(1/3)とお湯(2/3)をつくる、付属品こみでひとつ4000億円の機械
です。
「買ってもらわなければあまりそうなほどの電力なのにどうしてまだ発電所を建て
なければならないのですか?(Mさん)」←表向きは、1.安定供給、2.安いエネ
ルギー、3.国産資源の活用、となりますが 1.会社のもうけ、2.年商3兆円産
業、3.プルトニウムの確保、という人がいます。
「神戸空港のこともふまえてですが、市民の反対票がたくさん集まっても建設を止
めることはできないのでしょうか?どのようにすれば止められるのでしょうか?」←
住民投票条例でNOをいい、それからその代表を町長を選んだ例など、止めた例のい
きさつと智恵を学ぶといいのではないかしら。
「地域問題」2002年5月30日の講義「もやいなおし――水俣に学ぶ地域の再生過程」
への感想と質問
(1)授業について
「今日の授業は、本当に辛い授業でした。奥さんが、原爆症だった人(木曽田さん)
の意見も聞いていて、やりきれない思いになりました。(Yさん)」
「今回もとても大事で、重いお話が聞けたと思います。『もやい直し』は、よい言
葉だと思います。沈んだ気分が少し浮上しました。(Oさん)」
「お金を払ってでも、物事の詳しい情報を得ようと思いました。様々な問題が、だ
んだん身近に感じられるようになりました。(Sさん)」
「この授業を受けて、山口のことを『地域』と呼ぶだけでなく、日本や世界も、『
地域』と呼ぶんだなぁと思った。上関の原発などで、もし、瀬戸内のスナメリが絶滅
した時、自然保護とか言って、他の所からスナメリを連れてきても、それは瀬戸内の
スナメリではないと思う。『世界のどこかにまだいるから、一カ所ぐらい絶滅しても
いいや』と思わないで、『世界中でそこにしかいない』という意識を、上関の原発を
推す人に、持ってほしい。(Hさん)」←トキがそうですよ。お隣の中国にいるから、
いいというものではないでしょう……。(入力者D)この川の水は世界の海に流れ込
み、世界の海から発生した雲が雨を降らすこと(いのちを支える水の大循環)に気づ
けば、世界がひとつの地域であることは明かですよね。そして、地域即世界でもある
のです。
「『プルトニウム』『水俣病』『原爆』今日も、いろいろな事例を見た。私達の実際にできることは、何だろうか。(Sさん)」←今おこっていることに注意をおこたらないこと。まずはマスコミでもいいのよ。今日の朝日新聞から(http://ntt.asahi.com)の抜粋です。
福島県の佐藤栄佐久知事は3日、東京電力が福島第一原発で今夏にも燃料を入れた
いとしているプルサーマル計画について「凍結も含めて検討していきたい」と述べ、
国の原子力政策の最大課題の推進に消極的な 姿勢を示した。県内の原発立地地域の
自治体の首長らとの会談で発言した。/地元の首長らは計画を早く実施してほしいと
求めたが、佐藤知事は「テロや非核三原則が話題になっている今、プルサーマルを推
進しろという理由が分からない」「(核燃料サイクルを進めてしまうと)プルトニウ
ムがどん どん増える。どこかでしっかり考えないといけない」と、否定的な姿勢に
終始した。/プルサーマル計画は、プルトニウムをウランと混ぜた燃料を普通の原発
で燃やす。福島県は独自に識者を招いてエネルギー政策を検討しているが、この日の
知事の発言で、今夏の実施はますます厳しくなったと関係者は受け止めている。
東電が福島第一原発と同様にプルサーマル計画を予定している新潟県の柏崎刈羽原
発をめぐっては昨年、刈羽村の住民投票で反対が多数を占め、地元の同意が得られて
いない。このため、福島県の判断に電力業界などの注目が集まっていた。(6/3 2
0:53)←いよいよプルトニウムのもっていきどころがない!
(2)情報について
「小さいかわいいキャラに訴えられると、なるほど……なんて納得してしまいそう
……。それが怖い。(Aさん)」
「プルト君は『ほとんど……』とか『……といわれています。』等と言って、はっ
きり断言してくれないし、あのビデオによって、危険だというのがよりよく分かりま
した。」
「情報というものは、作り手の意図に操作されるものだ。(Oさん)」
「間違った情報を伝えることは、大きな罪だ。気づいてからでは手遅れ。償えない
ことも、たくさんある!!(Uさん)」
「貴子さんは、一人の委員として、また、女であり主婦であり親である立場から見
た、素朴な発想から意見を出してくれていると思った。(Sさん)」←直接人から聞
くことのパワーを感じて!
(3)食の安全
「私の母が、この前電話をしてくるなり『ほうれん草や葉ものは、いっとき食べる
な。』と熱弁してきました。理由を聞いてみると、中国の農薬から、発ガン性物質が
見つかったと教えてくれました。一人暮らしを初めて、安い葉ものの野菜を、毎日モ
リモリ食べていた私は、目の前が真っ暗になりました。(Hさん)」←できたら30
回から50回よくかんで食べましょう。唾液に含まれるパーオキシダーゼなどの酵素
には、例えば最強のカビ毒アフラトキシンの突然変異毒性をわずか30秒で10分の
1以下にさげるすごいパワーがあるのです。楽しく感謝していただきましょ。
「何を食べたらいいのか、何を食べちゃ駄目なのか分からなくて困ります。(名無
しさん)」←6/4のニュース。お菓子が添加物問題で大量に回収だよ。
「何をどう食べたらいいのか、いろいろ教えて下さい。(Gさん)」←秋からの環
境問題では集中的にやりますが、それまでに勉強したいよね。
「少しでも事実を知りたいと思って、本を読み続けています。先生のおすすめの本っ
て、何かありますか?(Iさん)」←研究室においで!「買ってはいけない」とか「
買ってはいけないは嘘である」とか何十冊もあるよ。
(4)あなたは人間ですか?
「私は、熊本出身者であるのに、水俣病については、詳しく知らない。同じ、県内
で苦しんでいる方がいるというのに、今まで、のほほんと暮らしていたことを、恥ず
かしく思う。(Hさん)」
「水俣病のビデオで、お母さんが子供について叫んでいる声と姿で、身が震えまし
た。生の声だと感じました。あなたは人間ですか?人間ですか?という言葉が、耳か
ら離れません。(Eさん)」
「母親が、人間なら答えなさいと訴えていて、私達には、経験したことがない辛さ
を、日々感じていると思う。何故、『私ではなく子供に』と、くやしくてたまらない
と思う。(Aさん)」
「水俣病にかかった子供の、母親たちは、私達が考えもつかないような怒りと悲し
みを、抱えていると思います。(Kさん)」
「ビデオで、母親が必死に訴えている姿が、すごい心に残った。自分達はいいけど、
子供だけでもって本当に泣きそう。原発にしても、水俣にしても、偉いさんって、自
分達のことしか考えてない。しかも、ニセ患者ってひどい。あんたそれでも人間?っ
て思う。一番思うのは、早く水俣の地域が、みんな仲よくなってほしい。(Sさん)」
「今日はずっと胸が苦しかったです。私は喘息を持っています。ひどい発作が起こ
る度に、どうして私が?という気持ちになります。でも今日のVTRを見て、目頭が
熱くなりました。(Mさん)」
「水俣病と同じように、私も持っている喘息も、経済成長が生んだ病気である。で
も水俣でも喘息でも、一番心が辛いのは、親、特に母親だと思う。自分が生んだ子だ
から。(Iさん)」
「人間のための産業が、自然を破壊し、結果として人間を傷つけた……ここから、
私達が学ぶべき事は多いはずだ。もう二度と、あんな事がないようにするために、『
こわい』だけじゃなくて、原因やこれからの対策を、真剣に考えよう、と思う。(H
さん)」
「ビデオの中の子供たちの姿を見て、ショックでした。体重は14kgぐらい、立
てない。苦しい子供たちは何もできない。両親も何もできない。ただ見るだけ。これ
は、戦争よりも残虐です。(Aさん)」
「水俣病のビデオを見て、母親が叫んで訴えているシーン、あまりに悲痛で泣けて
きた。こんなこと、もう2度と起こしちゃいけないと思った。(Yさん)」
「母親たちの痛々しい叫びを聞いて、泣きそうになった。心に突き刺さった。苦し
い。(Mさん)」
「泣きながら、大声で訴える母親の姿を見て、胸が締め付けられた。(Kさん)」
←同様の発言多数。ここに取り上げられなかった方にも参加点差し上げます。
「現在でも、まだ病に苦しんでいる人、体中に入った水銀によって、いつ発病する
か分からなくて、苦しんでいる人がいます。そういった人たちのために、私たちは何
ができるのだろうかと、思いました。(Sさん)」
「水俣病は、小学校とかでも教わったのですが、とても他人事として、教わってし
まった気がします。過去の事件として扱うのではなく、今、その人たちがどう前進し
ていっているのか『もやい直し』とか、という実態が少しでも分かって良かったです。
(Iさん)」
「やはり新潟水俣病でも、地域の分裂が起こっているのですか?(Aさん)」←水
俣ほどではないと思うのですが、調べてレポートしてみてください。http//:google.
co.jpで「新潟水俣病 補償 格差」などのキーワードを入れて検索。うまく出なけ
れば、「もやい直し 新潟」とかね。
(5)公害について……
「直接の原因は、産業廃棄物の化学物質ですが、それも結局は、公害の被害を考え
なかった人間が、出したものです。環境について何も考えない人間が、何の罪もない
人を、死に追いやってしまうなんて、本当に悲しく、悔しさでいっぱいです。もっと
もっと、環境について勉強したり、考えたりして、何も知らない人に、教えてあげら
れるようになりたいと、思います。(Aさん)」
「やはり人間は、被害者であり、同時に加害者にもなってしまうのだ。(Oさん)」
「東海村やチェルノブイリの原発、熊本や新潟の水俣病……。我々人類が起こして
きた失敗は、数え切れないほどあるのに、どうして、早期対応ができないのだろうか?
(宇井純さんのいう)『公害の起承転結』という、長い時間をかけず、目先の利益だ
けを考えないでほしい。(Yさん)」←いのちを最優先しない生き方をいかに乗り越
えるか。
「熊本や新潟の水俣病の他に、四大公害といわれている、四日市ぜんそく・イタイ
イタイ病は、結局、自分の首を、自分でしめ続けていて、これからも、ずっとそうし
ていくのだろうな。一方、やっぱりもっと、世の中が便利になればいいと思っている
自分もいる。(Oさん)」
「宇部に帰り、宇部興産の工場付近に行ったとき、遠くに工場が見えるくらいの距
離なのに、空気がすごく臭くて、住民の人も、工場の人も感じているハズなのに、何
で放ったらかしなんだろう。(Kさん)」←宇部市は、それでもずいぶんよくなって、
グローバル500という環境の賞をもらったりしています。
「親から子へ、濃縮されてたまっていく有害物質は、水銀だけじゃないと思う。次
世代の子供たちに、影響は絶対ないと言えるのか?人間は地球を蝕む寄生虫だ。人間
も。地球にとって必要な存在になりたいと思う。(Kさん)」
(6)広島について……
「木曽田さんのお話も、衝撃的だった。何か事件や事故があった時、その時の悲し
みや苦しみを考えるけれど、それだけではなく、そこから続く、私たち自身の苦しみ
について、未来に生きる人々の苦しみについて、深く考えなければならないと、思っ
た。(Sさん)」←私の願う「地域問題」の理解の核心に近づいておられます。
「小5の時に、社会見学で原爆資料館に行きました。影だけになってしまったおば
あさんとか、ぐにゃっと曲がった三輪車、生々しい傷などの写真。二度とあんな事は
起きてはいけないと思います。私は、原発や核実験などに、絶対反対です。(Hさん)
」
「木曽田さんのなさった、被爆した奥さんの見た(うなされていた)光景が、GW
に広島の、原爆資料館に行って来たので、何となく浮かびました。あそこは、一度は
行ってみた方がいいと思います。(Iさん)」
(7)海について……
「初めて知り、ショックを受けたものがありました。四国の伊方原子力発電所の話
です。四国電力の『安全です』というCMに、ダマされていたんだなぁと思いました。
魚やウニの大量死なんて、知らなかった。(Nさん)」←伊方の漁業の現場の人達は、
くりかえし大量死しても、とれた魚の危険を宣伝するようになるので、声があげられ
ないとか。
「ロシアの核廃棄物が、危険な状態で日本海に投棄されてると、聞きましたが、本
当ですか?(Nさん)」←本当です。大問題です。海つながりなのに。
「環境保全などの視点から、モータースポーツはないほうが良いのですか。一モー
タースポーツファンとしての自分と、先生の講義を受けている、学生としての自分の
葛藤があります。(Nさん)」←ここは、モータースポーツファンの入力者Dさんに
お願いしましょう(遊地)。たとえモータースポーツが環境保全の観点から見て悪い
としても、そう簡単には無くならないでしょう。技術の開発の場になっている所もあ
るし……。何しろトヨタでは、富士スピードウェイを買い取って、F1用コースに改
装中だし……。それに、渋滞でノロノロ運転でしか走れないのと、サーキットをエン
ジン全開で、時速200kmでかっ飛んでいくのと、どっちがより環境に悪いんでしょ
うか?もちろん精神衛生上は、後者の方がいいだろうけど……。まあ、フランスでは
パリ=ダカールラリーに対する環境運動家の批判も大きいんだそうです……。(D)
(8)プルトニウムについて……
「『プルトニウムは、飲んでも大丈夫』に対してですが、私は関連する本を2、3
冊読みましたが、『冥府の王』と評されていましたよ。(Oさん)」←小レポートを
書くとかしてくださいませ。
「私の地元には、島根原発があります。実家からもとても近いんですが、身近に原
子力発電所があるなら、今日勉強したことなどを、当たり前のように知っているべき
だと思います。私たちは、自分達の生活を良い方へ良い方へ、持っていこうとしてい
ますが、その為にどのくらいのリスクが発生するのかという事を、きちんと説明して
理解することが、必要だと思います。(Aさん)」←リスク評価はもっとも大切です。
政府まかせにしないで、民衆が自前の科学でそれができるようになろうと努力したの
が高木仁三郎さんでした。
「プルトニウムから、原爆はつくれるのでしょうか?小沢氏の意見ではすぐにすご
い核ができる!と、取れる発言でした。それだけの技術施設が、日本には実はあるか
らなのか。(Nさん)」←もんじゅと常陽のブラケットという部分でできるプルトニ
ウムは、最高の核兵器にすぐ使える純度の高いものだそうです。あと種子島の大型ロ
ケット発射と誘導の技術もあるから、日本はすでに潜在的核保有国とみなされていま
す。米軍基地や寄港中の艦隊に核兵器があることはこれはもう常識。
「青森県六ヶ所村という所に、何やら政府が建設することが、決定したんですよね?
この問題を取り上げてもらえませんか?(Aさん)」←使用済み燃料からプルトニウ
ムを取り出す(再処理)施設などを中心とするもの。5月に村長さんが電気工事で4
00万円ぽっちもらった疑惑の事情聴取のさなか、林の中で首吊り自殺されましたよ。
7月の予定の「ローカルからグローバルへ」というあたりでやりましょうかね。
「自然の消滅を危惧して、日本のどこにでも原発を作ってはいけないと、活動すべ
きだと思う。(Mさん)」←地域エゴになりかねないNIMBY(Not In My BackYard
私の裏庭にはやめてね)を越える道がそこにあります。それをNIABY(Not In Anybod
y’s BackYard 誰の裏庭にもやめよう)というそうです。
「小沢一郎さんは、ポロッと本音を言ってしまったのだと思う。だから、日本の政
治家の中には、そういう考えの人がたくさんいるのでは??(Aさん)」←今騒がれ
ている、山口県選出の議員の核武装もありうる発言とその後の波紋はチェックしてい
ますか?(以下、2件2002年6月4日のasahi.comより)
安倍晋三官房副長官が講演で「憲法上は原子爆弾だって問題ではない。小型であれ
ば」と発言、さらに福田康夫官房長官が「憲法上、法理論的に持っちゃいけないとは
書いてない」とした……
中国外務省の孔泉報道局長は3日、福田康夫官房長官が非核三原則転換の可能性に
言及した発言について、「『非核三原則』は日本の国際社会への約束である。発言は
これに反し、アジアの隣国と世界各国の人民の強い関心を呼ばずにはいられない。我々
は日本人民が正しい判断と選択をすると信じる」との談話を出し……
(9)質問……
「家にある古新聞を、くるくるに出しても良いのですか?(Hさん)」←週1回で
すが回収しています。曜日を掲示してもらいますので、それにそって出してもらえれ
ばOK。
「あのビデオが回収された後、ちゃんと間違いがあったことを、公表したのでしょ
うか。事実を教えないと、誤解したままの人がいたら大変です!私みたいに単純に信
じやすい人は、特に!(Uさん)」←してません。
「『上関方式』についてなんですが、『カステラの箱』に入っているのは、お金で
すか?それとも普通にカステラですか?(Iさん)」←よく考えましょう。箱の中身
が普通のカステラだけだったら、単に「カステラをもらって帰った」というのではな
いですか?今度K町長や当時の区長さんたちに会ったら聞いてみましょうね(^o^;
「アセトアルデヒドは、世界のいたる所で作っていたと思いますが、世界でも、水
俣病と同じ様な病気はあったのでしょうか?(Mさん)」←ありました!今もありま
す(遊地)。山口の工業都市である徳山も、海が有機水銀で汚染された時期がありま
した。でも、水俣病が出なかった訳は、徳山の人はお金持ちで、魚は他のところへ売っ
て、自分達では、あまり食べなかったからとも言われています。でも、水俣の漁師は
あまりお金持ちでなく、毎日のように、ドンブリ何杯も魚を食べていたため……。(
D)それと、水俣の経験のおかげで早く対策がとれた。魚の水銀汚染がおさまるまで
捕れた魚をすべて買い取る政策をとったということもあります。
「地下に埋められている産業廃棄物は、これからどうなるのですか。漏れたりはし
ないのですか。埋める土地がなくなれば、それはどう処理するのですか。体内からの
線が放出されると、人体にはどの様な影響があるのでしょうか?(Yさん)」←地下
水の涌かない安定した地盤に埋めればというのですが、火山国日本にそんな所はあり
ません。漏れます。処理はできません。経済産業省のビルをたとえば50階までは核
廃棄物貯蔵施設にして、その上の50階で執務するようにすれば、毎日の点検が行き
届き安心だという人もあります。体内からのα線は、エネルギーが強いので高い確率
でガンを引き起こします。
「プルトニウムはどんな場所に、どの様な状態であるのですか?取り入れないため
にはどうしたらいいのですか?(Sさん)」←原子炉の中に。取り入れないためには、
使用済み燃料を壊してプルトニウムを取り出すということをやめることですね。お見
せしたのは、それ(再処理や増殖炉もんじゅの運転などのプルトニウム利用)をした
いがために動燃がつくったアニメでした。
「プルトニウムとウランと濃縮ウランの差がいまだに、良く分かりません。電気は
溜めておくことができないと良く言われますが、ではバッテリーはどういうものなの
ですか?(Aさん)」←天然のウランの中に0.7%しか含まれないU238を4%ま
で濃縮したものが濃縮ウラン。残りのU235が廃棄物で劣化ウラン。U238が核
分裂して出る中性子がU235にあたってできるのがPu(同位体番号はいろいろあ
ります)。同時に出るアメリシウムとかなんとかたくさんの高レベル放射性物質がい
わゆる死の灰。百科事典でウとかプの項を引いてごらんねえ。バッテリーに溜められ
るのはほんのわずか。電気ごたつは無理ね。全体からみれば微々たるものだし、エネ
ルギーの転換効率も超悪そう。
「最近、反対系の意見を良く聞くんで、『基地反対!』について、少し意見します。
基地を縮小して、それによって自衛隊員がクビになった時、誰がその隊員に職をあて
がうのでしょう?今、父がクビになれば、私はこんなにのんびり授業を受けることは、
できないでしょう。(Kさん)」←その貴重なキャリアを、次の職場で生かせないか
しら?それとも、どこもかしももリストラの嵐か。
「私たちは、核や水銀を使わないと生活できないのでしょうか。(Yさん)」←で
きますよ。でも、まずは、ずさんな管理が問題。つぎは、黄金のネックレスや指輪が
好きなら、アマゾンの水銀汚染は、避けにくいというような事実を知ること。
「環境ジャーナリストって、どういうことをするのですか?私も、山とか海とか好
きなので、将来、自然環境を守るような仕事がしたいと、思っています。ぜひぜひ教
えて下さい。よろしくお願いします。(Uさん)」←先日の授業で話してくださった、
ジャーナリストの吉田光宏さん(防府市在住)からお返事をいただきました。
まず初めに、環境ジャーナリストというのは現在、日本で何人いるでしょうか。
とても少ないと思います。環境問題は常に行政とか企業とかの利益と対峙する問題を
扱うことが多いので、一般の方が思われるのとは逆に、マスコミの各社内ではそんな
に人気のあるジャンルではないと感じています。その分、チャレンジする価値は高い
と思いますが…。
具体的にどうしたら環境ジャーナリストになれるかというと、これはすごく簡単で
「今日から私は環境ジャーナリストです」と宣言すればいいのです。資格試験もない
し、登録制度もないし、言ったもん勝ちの職業名です。とは言え、それに相応するジャ
ーナリストの実力が伴わないと長続きしないのは確かなようです。
環境ジャーナリストも、基本的にはジャーナリストであることが前提です。大学生
時代からジャーナリストを目指す方法としては、新聞社を受験し、新聞社の編
集部門にもぐりこむ。フリーとして寄稿、編集プロダクションなどで執筆し、
記事掲載や出版をする。まず結婚やマスコミとは関係のない職業に就いて生活
を安定させる。その上で、じっくり執筆活動に入る-などを思いつきました。
お勧めはやはり新聞社で、入社試験は難しいけれど、入ってしまえばこっちのも
の。スキルを習得できて現場も経験できる、さらに給料までもらえるといいことばか
り。大学では教えてもらう方が授業料を出すのですが、この世界では逆です。フリー
ジャーナリストは最近はけっこう多いようです。東京では考えられますが、かなり厳
しい世界です。
私の知人で20年以上フリーでやっている方がいますが、並大抵の根性ではダメです。
出版は特に女性には現実味がより大きいとも思います。人生長いのでじっくりテー
マを練って、一発ベストセラーを当てれば億万長者。「風とともに去りぬ」の作者ミッ
チェルを思い出します。直接知っている人ではドウス昌代さん(「近著「イサム・ノ
グチ」)で、ご主人は米国の大学教授。米国に住みながらこれまで何冊も書いていらっ
しゃいます。
日本で環境ジャーナリストといえば、元朝日新聞の石(弘之)さん、毎日新聞の原さん、元読売の岡島さんが新聞社系「三羽がらす」といわれています。私がメンバーである環境ジャーナリストの会では、原さん(日本自然保護協会の「自然保護」発行人)、岡島さんが時々こられます。会のメンバーはいろいろで、必ずしも新聞社関係者だけではありません。もし東京に出掛ける機会があれば、勉強会がどんな様子か見てもいいです。だれも文句は言いません。詳しいことは環境ジャーナリストの会のホームページで。http://plaza28.mbn.or.jp/~jfej/
最後にジャーナリストとして、私自身の思いとしてやはり好奇心が強いこと、文章
を書くことが好きなこと(映像メディアでも同じです)、他の人から「性格が変わっ
ているね」「ユニークね」などと言われることは重要なことだと思います。あとは入
社してのお楽しみ、若いころは現場で取材記者として、ときにNHKのニュースに映っ
たりもして親戚、友人から「見たよ」とちゃやほやもされますが十年過ぎた頃から、
編集以外の部署などに異動します。最後まで「わし(わたし)はジャーナリストだ(
よ)」といえるのは、せいぜい一、二割でしょうか。それでも現在のマスメディアで
は、年功序列でしっかり身分保障がされていますし、給料も高いようです(毎日新聞
を除く。今後はよく分かりません)。そうした内部事情を知るにはアルバイトとかイ
ンターンでマスメディアで現場を体験するのが、一番効果的ではないかと思います。
ちなみに元共同通信の辺見庸氏は記者のことを「クソバエ」と言っています。
最近はインターネットなどITの発達で、メディアの行く先や著作権が今後どうなっ
ていくのか予測が難しいのですが、「最上流」の記事を書く部分はそんなに変化がな
いと思われます(面白い記事を書ける記者はそう多くはありません)。マスメディア
で仕事をしようがすまいが、文章で自己表現をすることはとても大切だと思いますの
で、学生時代にどんどん文章を書く訓練をされると後々役立つことは保証できます。
以上、非常に個人的な見解ですので、あくまで参考意見として、自らの目で見て判
断をしてください。ご健闘をお祈りいたします。(以上吉田さんにいただいたメール
から。文中の最上流というのは、マスコミ情報の流れの源という意味、じゃあ、最下
流はテレビだというのが筑紫哲也さんの言い方)