卒業生はいま)食肉系女子アジアでフィールドワーク中「魚の切り身が海を泳いでいるなんて思っている学生さん」へ RT @tiniasobu
2013/11/13
安渓ゼミを卒業した李由紀さんは、いま、九州大学大学院で勉強中です。なかなか
充実したフィールドワークを重ねているらしく、楽しい写真がおくられてきました。
以下は、添えられていたことばです。
「安渓先生、こんにちは。アンニョンハセヨ。
福岡は明日から天気が崩れる予報です。これで気温がまた下がりそうです。
今年の夏に歩いてきたベトナム、タイ、台湾の食肉市場で撮影した写真を少しです
がお送りします。データが重くならないよう画質を落としていますが、現地の様子が
わかれば良いなと思います。
スーパーの魚の切り身が海を泳いでいるなんて思っている学生さんがいたら、この
写真をみてどんな反応をするのかなあ、と...。
来週はまた北九州市でフィールドワークです。環境労働者として仕事をされてきた
方へお話を聞くとともに、食肉労働の取材相手の相談に乗っていただけるということ
です。」
以下は写真の説明です。
李由紀の食肉市場歩き
(左)2013年3月、タイのパタヤで遭遇した豚の顔。(中)市場で働く人たちは雨が
降っても傘をささず、ビニール袋をかぶって移動していることが多いです。(左)タ
イ・バンコクの王宮前にある公園で撮ってもらいました。
ベトナム・ハノイ(2013年8月)
ベトナムの首都ハノイでは、肉屋に隣接する「フォー」の屋台に行きました。牛骨
を大きな鍋で煮込みダシがしっかり効いたスープに、トッピングは薄く切った肉と玉
ねぎスライスを少々、細葱に胡椒とシンプルで美味しかったです。皆が朝食にフォー
を好んで食べる理由がわかります。味付けがあっさりしているためスルスルっと腹に
入ります。また、中部のホイアンでは、鉄筋工場の中にある屋台でいただきました。
こちらは、ニンニクとピーナッツが良い役割をしていました。スープは若干のにごり
がありました。私個人的には、大量の香草と辛味噌を混ぜて出すホーチミンのフォー
よりも、ハノイとホイアンものが美味しく感じました。
ベトナム・ホーチミン(2013年8月)
ホーチミンでは、久しぶりに犬肉を食べました。カエルやツバメも食べたのですが、
旅の終わりにスマートフォンの盗難に遭ってしまい写真が残っていません。(右)血
を固めたものが麺料理のトッピングとして出されます。血の生臭さはそれほど強くな
く、食感は柔らかいので食べやすいです。韓国の「ソンジグッ」という料理と似てい
ます。
タイ・バンコク(2013年8月)
(左)豚の耳。注文すると大きな中華包丁で細切りにして出してくれます。(中)店
で働く若い男性が豚の耳を洗浄中。
バンコクでは、観光客のほとんど見当たらない細い路地を歩きます。早朝(6̵
1;7時頃)の市場に行けば、小さな商店や屋台のお客さんは地域住民が大半を占めま
す。新鮮な食材が並べられている光景に出会え、都市の交通渋滞が始まる前の空気を
吸い込んで気分よく一日を始められます。
台湾・高雄市(2013年9月)
台湾第二の都市高雄は港町ということもあり、肉以外に鮮度の良い魚介類も多く目
にします。また近郊に「岡山」という地域がありますが、そこには大きな羊の牧場が
あるということで、高雄市の夜市場や飲食店では羊肉料理が多様でした。精肉店では
お客さんが肉をぺちぺちと触ったりします。(鮮度の確認、それと水分でごまかして
いないかということも併せているのでしょうか?)それから必要な量をその場で切り
分けてもらいます。鶏はついさっきまで鳴いていたかと思うと、数分後には鶏肉に変
身していました。烏骨鶏(うこっけい)も見ました。