衆院選)選挙結果と #上関原発 計画・ #オスプレイ の関係についての新聞報道 RT @tiniasobu
2012/12/19
自民党候補が上関町のある山口2区をふくめ、山口県内の4つの小選挙区を独占す
る結果になったことを踏まえて、上関原発計画をめぐるさまざまな関係者の発言です。
中国新聞
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201212180088.html
原発再び揺れる「上関」
衆院選で自民党が圧勝し、中国電力の上関原発予定地(山口県上関町)の地元が再
び揺れ始めた。民主党政権が建設を認めないとした同原発の推進を期待する声も漏れ
る。だが自民党候補に投票した人にも、同原発に反対する強い声がある。
「元は自民党が認めた計画。今後の議論でよい方向が見えてくる」。上関町を含む
衆院山口2区で当選した自民党新人の岸信夫氏を支援した、同町の原電推進議員会の
右田勝会長(71)は、自民党の政権復帰で計画の再浮上に期待を高めた。
岸氏は選挙戦で上関原発について「今の段階で結論を出すことはできない」と態度
を保留。だが推進派の住民は「風向きが再び変わる」と受け止める。
「景気対策と国益を守る外交に期待し、自民党候補を選んだ。原発の建設を支持し
たわけではない」。建設予定地の30キロ圏内に大半が入る柳井市の会社員男性(5
5)は、投票後にこう強調した。計画に反対の立場だが岸氏に票を投じた。「私のよ
うな人は多いと思う」
中国新聞防長本社が山口2区の743人から回答を得た出口調査では、岸氏に投票
したと答えた人の51%が、同原発計画を「進めるべきだと思わない」と回答した。
ほぼ半数が計画反対の姿勢を示している。
17日、上関町役場であった記者会見。柏原重海町長は原発計画の今後について「
正式に国から方針が示されないと影響は分からない」と言葉を選んだ。長く揺れ続け
てきた経緯を踏まえ、「一刻も早く方向性を示してほしい」と語った。だが選挙の「
民意」をめぐり、今後も議論が揺れる可能性がある。
中電の島根原発(松江市)が立地する島根県の溝口善兵衛知事は17日、「各党は
いろんな表現で説明したが、どう目標を達成するのか十分に分からなかった」と原発
に関する論戦を振り返った。今後の具体策を注視する考えを示す。
島根原発増設反対運動の代表、芦原康江さん(59)=松江市=は「原発政策で自
民党が勝ったわけではない。脱原発の世論は根強く、民意をはき違えないでほしい」
と力を込める。
選挙結果について中電は「コメントする立場にない」と静観の姿勢を示している。
【写真説明】山口県上関町内で、衆院選の立候補者の演説に耳を傾ける町民(6日)
毎日新聞
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20121218ddlk35010349000c.html
2012衆院選やまぐち:初当選の岸さん、オスプレイ訓練「住民への説明十分に」
/山口
毎日新聞 2012年12月18日 地方版
2位に5万票余の大差をつけて初当選した自民新人の岸信夫さん(53)は17日
朝、田布施町下田布施の自宅事務所で取材に応じ、喜びをかみしめた。「準備期間も
短く不安もあったが、たくさんの方の支援でいい結果が出た。民主党の敵失もある」
と振り返った。
30年代の原発ゼロを目指す民主党の方針は見直す必要があると指摘。上関原発計
画について「30年国策に協力した人々の声を重視しなければならない」としたうえ
で「原発で行くのか、そうじゃない方向で行くのか3~5年で決めていかなければな
らない」と説明した。
オスプレイの訓練については「住民への説明を十分にし、日米間で運用を確かめ、
続けるべきだ」と主張。14年をめどに予定される米軍岩国基地への空母艦載機移転
については、普天間問題がこじれており、「日程が遅れるのではないか」との見通し
を示し、艦載機移転だけ先行することには疑問を呈した。
17日午前2時ごろまで祝福の電話を受けたという岸さんはインタビューの後、祖
父の岸信介元首相の墓前に当選を報告。「これからの政治活動を見守ってほしい」と
手を合わせた。【小中真樹雄】
〔山口版〕
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/news/20121218-OYT8T00077.htm
岸さん「上関原発地元重視」 新議員や陣営が抱負
(写真説明)自民党の圧勝を報じる新聞に目を通す岸さん
衆院選の県内小選挙区で当選した自民党の新議員や陣営幹部らが一夜明けた17日、
心境や抱負を語った。
2区で初当選した岸信夫さん(53)は田布施町の事務所で記者会見。自民党が県
内4小選挙区の議席を独占した結果について、「民主党に非常に厳しい環境だった。
自民党が本当の意味で支持されたのかどうか検証が必要」と冷静に分析した。6選を
目指した民主党の平岡秀夫さんに5万2000票余りの差をつけたことについても、
「敵失に助けられた部分がかなりある」と述べた。
2014年までに計画されている米軍岩国基地(岩国市)への空母艦載機移駐に関
しては、「米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題がこじれたまま、艦載機
移駐だけを先に進めることには疑問を感じる」とした。上関原子力発電所(上関町)
の建設計画については、「30年間、苦労されてきた地元の意向を重視しなければな
らない」と強調。計画の是非については「3~5年ぐらいかけて結論を出していかな
いといけない」とした。
1区で11選を果たした高村正彦さん(70)の陣営幹部は「本人不在の時が多かっ
たが、皆さんから温かい声援をいただいた。本人と一緒に期待に応えたい」と話した。
4区で圧勝した安倍晋三さん(58)の陣営は「投票率は低かったが、得票率78%
はまずまずと言えるのではないか。多くの支持者、有権者の支援のおかげ」と感謝し
た。
3区で8選を決めた河村建夫さん(70)の宇部市昭和町の事務所には、17日午
前から、支持者の訪問や当選祝いの電話が相次ぎ、後援会が対応に追われた。本人は
党選対局長として党本部に詰めており、地元入りのメドは立っていないという。事務
所は「特別国会などが落ち着けば、支持者らに改めてお礼を言う場を設けたい」とし
ている。
(2012年12月18日 読売新聞)