留学生はいま)スペインで山口で得たものをフル活用しています #spain #pamplona #YPU RT @tiniasobu
2012/10/11
縮「これらは体にいいものばかりだよ!」
縮カフェテリア&売店
縮こんなところに日本が
縮ジャケツトのお蔭で畑にも入れます
縮公園内の畑
縮藁がまだ剥き出しになってます
縮藁の家 完成形
徳地づくり達人塾からの派遣でナバラ州に行った かどの・あつき さんから
(じつは、山口県立大学の交換留学でナバラ州立大学に在学中)
滞在の 初報告がとどきました。写真の説明が、メーラーがマックの濁点に対応して
いないため、文字化けですが、おゆるしください。
以下引用です。
お久しぶりです、安渓先生
パンプローナはまだまだ暑さも厳しく、朝を除いて半袖で生活しています。到着し
てすぐの頃はスペインの陽射しの強さに驚いていましたが、今では無意識のうちに日
陰で過ごしていることも多くなりました。日陰のベンチに人が集まる理由が分かって
きた気がします。
昨日(9日)パンプローナから少し離れたノアイン(NOÁ;IN)という町にあるP
ARQUE DE LOS SENTIDOSという公園に行ってきました。パンプローナの公園に生えて
いる芝生や草木は丁寧に手入れされていますが、この公園にはさらに野菜畑に果樹園、
水場まであります。公園内には日陰のベンチに腰を掛け、何をするわけでもなくのん
びりとしている人が多くみられました。緑に囲まれた山口からきた私もまた、重たい
荷物を持っていることも忘れてただずっと歩いていました。
少し公園内を散歩した後、公園内にあるカフェテリアに向かいます。店内に入ると
敷地内の手入れをしていた人と同じジャケットを着た人が二人、商品の野菜を並べて
いるところでした。「Hola! Me llamo Atsuki . Quiero conocer este parque!」と
あいさつをして、まずは大学付属の語学センターの職員さんの紹介で来たことを説明
しました。すると職員さんたちは私が探しているミケル(Mikel)さんはもう少し後
で来ると言いながら、私にジャケットと商品棚にあるフルーツを一つ渡してくれまし
た。「食べて食べて!このジャケットを着てれば公園内のどこでも入れるの。ここに
はhuerta(野菜、果物畑)もあるから見てらっしゃいな。」
渡されたジャケットのお蔭で畑の中にまで入れるようになり、そこで会った職員さ
んたちはスペインについて何も知らない私に丁寧に説明して下さいました。
― カフェテリアで売っていた野菜はここで採れたものなんですか?
ええ、あなたが食べたフルーツもここで採れたものよ。加工されたものは他の地域
や国から来ているものが多いけどね。ここの野菜は農薬を使わない自然なものばかり
なの。
― なんだか日本を思い出すような場所もありましたが
ああ、あの辺りは日本をイメージしているのよ。この公園にはイタリア・フランス・
イギリス・日本の4つのエリアがあるの。とっても綺麗でしょ、KIKUだってあるわよ。
公園内には新しく工事中の家もあり、作業中のおじさんたちにもお話を伺うことが
出来ました。
― この家は石で出来ているのではないんですね。
壁を見てごらん。まだ藁(わら)がところどころむきだしになっているだろう。藁
と土を使って建てられる家、これがCasa de paja(“藁の家”)なんだ。
― スペインの家は石ばかりなのだと思っていました。
この藁の家は他の家と比べて地震にとっても強いんだ。天井も高くないしね。それ
とこの藁の家はすごく経済的だ。土台には使われなくなった車のタイヤを使われてい
るよ、面白いだろ?冬の間も暖房をそこまで必要としないんだ。隅の方に行ってごら
ん、そこだけ空気がひんやりして気持ちいいだろう。
再びカフェテリアに行くと、語学センターで紹介してもらったミケルMikelさんが来
ていました。そして今度来た時にまた色々と教えてもらうことになり、どうやったら
この公園の情報が得られるのかも丁寧に教えて下さいました。HPも紹介され、これか
らしばらくはHPのスペイン語との格闘がメインになりそうです。
さて初めてのパンプローナ滞在報告でしたがいかがでしたでしょうか。このノアイ
ンへのフィールドワークのきっかけとなったのは、何の他愛もない日常話からでした。
ある日語学センターの図書館員のイネス(Ines)さんに、「パンプローナには来てか
ら緑が恋しくてしょうがない、もう体中がカラカラに乾燥したような気分なんです。」
と言ったことがありました。すると次の日に一枚の紙を渡され、「ここに行ってみな
さい、あなたならきっと気に入ると思うわ。ここに書かれた名前の人に聞けば色々と
教えてくれるわ。」と言われたのが今回のフィールドワークのきっかけでした。
パンプローナに来てはや1か月、とりあえずは生活に慣れることと情報収集に努め
てきました。その中で気づいたのは、「ここでは口に出さないと誰も助けてくれない
が、SOSを伝えれば誰であっても助けてくれる。」ということです。いずれこのコミュ
ニケーションの取り方の違いについては書きたいと思います。
スペイン語の壁に臆することなく、相手に有効な自己紹介を考え、自分のしたいこ
とを前向きに伝える、今自分に必要な能力はこれだと考えています。その点では今回
のフィールドワークは悪くなかったかなと思います。そしてそう思う度に徳地づくり
達人塾やマロニエの森の会の方々に感謝の気持ちを感じずにはいられません。
国際文化学科 4年 安渓ゼミ 門野淳記