スラップ訴訟)#読売新聞社 が #七つ森書館 に次々と仮処分を申し立てる #高木仁三郎 #genpatsu #SLAPP RT @tiniasobu
2012/05/30
http://ankei.jp/yuji/?n=1700の続報です。以下引用
5月18日の段階での 読売側の主張 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120518-OYT1T00874.htm
みなさま 中里英章@七つ森書館です。
読売新聞は「出版契約無効確認」訴訟、「著作権」を問題にして本の販売停止をも
とめた仮処分につづいて、2つめの仮処分を申し立ててきました。
【印刷所へ圧力をかける】
先日、読売新聞は取次会社・書店に販売停止の圧力をかけたばかりですが、今度は
小社が印刷を頼んでいる印刷会社に圧力をかけてきました。2人の読売社員が印刷所
を訪れて、「印刷データはどのようになっているか」「重版しようと思えば出来るの
か」などと詰問していったとのことです。
印刷所の社長さんは商取引の常識を説いたのですが、それを「印刷所はいつでも重
版できる体制にある」と裁判所へ訴え出る始末です。営業妨害も甚だしい(!)と思
います。
【裁判所が核心を突きました】
先日ご報告した1つめの仮処分では、裁判所が読売側へ釈明を求めました(求釈明
といいます)。「出版契約書の作成に読売新聞法務部が関与している点」「社会部次
長が出版契約書にサインした経緯」の2点です。裁判所が問題の核心を突いたのです。
次回の審尋では、読売側の釈明が焦点となります。また、審尋は3人の裁判官による
合議となりました。裁判所が、ことの重大性を認識した表れです。
【これはスラップ訴訟か? 2つめの仮処分を申し立てる】
そして、読売新聞は5月23日には「名誉権に基づく出版差止仮処分」を申し立てま
した。
「出版契約の無効」を問題にした訴訟では勝てそうもない、「著作権」を問題にし
た仮処分も勝てそうもない、ということで、2つめの仮処分申し立てとなったようで
す。小社の反訴もあわせると4つの訴訟です。乱訴です。スラップ訴訟とは「提訴す
ることによって被告を恫喝することを目的とした訴訟」のことです。小社に、過酷な
裁判を強い、裁判費用で締め付けるものなのです。
読売側はクルクル主張を変えてきています。何を争いたいのかを、はっきりさせて
もらいたいですね。
【短期間に3回もの法廷が】
○6月4日午前10時30分~ 「名誉権」仮処分 第1回審尋
○6月8日午後4時45分~ 「著作権」仮処分 第2回審尋
○6月15日午前10時30分~ 「出版契約」訴訟 第2回公判
今後も毎月4~5回の法廷が続きそうです。
七つ森のスタッフ一同、元気に闘っています。ご支援、よろしくお願いいたします。
2012年5月30日/中里英章@七つ森書館
問題の本の注文方法や 七つ森書館へのカンパ先については、以下にのっています。
http://www.labornetjp.org/news/2012/1337952048607staff01
七つ森書館 vs 読売新聞の続報をご報告させていただきます。
5月17日に日本外国特派員協会で記者会見をしました。
翌18日、東京地裁で開かれた口頭弁論で、小社は名誉を著しく傷つけられたの
で、200万円の損害賠償を求める反訴をしました。その後、司法記者クラブで記
者会見をしました。この席上で、『会長はなぜ自殺したか──金融腐敗=呪縛の検証』
(読売社会部清武班)が、本日、取次会社に搬入され、書店店頭に並ぶことを明らか
にしました。
すると、読売新聞社は、「販売差し止め仮処分」を申し立ててきました。それば
かりでなく、書店・取次会社へ「七つ森書館に対する販売禁止の仮処分申し立て
について」という文書を配布し「司法の結論が出るまで販売しないよう強く要請
します」と主張するに至りました。
そこで、私たち七つ森書館は、下記の文書を書店・取次会社へ配布しましたこと
をご報告申し上げます。
21日に仮処分の審尋が行われましたが、その後、裁判所は合議体で審理すること
にし(裁判官が1名から3名へ増えます)、読売社会部次長が自署捺印した出版契
約書に付された付箋にある「本社の法務部門と協議の上」についての説明を、読
売新聞側へ求めています。これは、小社にとって有利なことです。
●●みなさまへお願い●●
どうぞ、『会長はなぜ自殺したか』を書店店頭でご覧になってください。できれ
ば、図書館へリクエストしてください。大型書店の店頭にない場合は、販売を自
粛していないかどうか訊ねてください。
●裁判費用カンパのお願い●
読売新聞側は、さらに仮処分などの訴訟を仕掛けてくると予想されます。多大な
訴訟費用がかかります。ひとり七つ森書館の力で闘い抜けるものではありませ
ん。誠に恐縮ですが、裁判費用のカンパをお願いします。
郵便振替口座 00170-1-37996 株式会社七つ森書館
「裁判費用カンパ」と明記してください。今後の経過報告をお送りするととも
に、報告集会などを企画し、ご案内を差し上げます。どうぞ、よろしくお願い申
し上げます。
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●●●読売新聞社の仮処分申し立てについての私たち七つ森書館の考え●●●
謹 啓 薫風の候、みなさまにおかれましてはご清栄のこととお慶び申し上
げます。
去る4月11日、読売新聞社は七つ森書館が発行する『会長はなぜ自殺したか──
金融腐敗=呪縛の検証』について出版契約無効確認訴訟を起こしました。そし
て、本書発行後の5月18日に販売差し止め仮処分を申し立てました。
読売新聞社は、当初、出版差し止めを求める自信がなかったのでしょう。「出
版契約書」の無効確認を求めるという、差し止めの効力を伴わないばかりか、判
決まで時間がかかる訴訟を提起するにとどまっていました。それなのに、本書を
出版する時点で、突然、仮処分を申し立てたのですから、正当な出版を妨害する
ための申し立てと評さざるを得ません。私たち七つ森書館は、この申し立てが却
下されるものと確信しております。
なお、一般論として、このような仮処分命令は、出版社に対して、本書を書店
様・取次店様へ搬入する行為を禁止するだけで、店頭在庫品の回収を義務づける
ものではありません。仮処分命令が出た場合でも、取次店様・小売店様にご迷惑
がかかることはあり得ません。どうぞ、ご安心して販売を継続してください。
* * *
さて、5月18日に読売新聞東京本社広報部から「七つ森書館に対する仮処分申
し立てについて」という文書が、「取次店・書店関係者各位」宛に配布されまし
た。この文書には、事実誤認があったり、立証が不十分な内容がありますので、
私たち七つ森書館の考えを述べさせていただきます。
昨21日に、仮処分申し立ての審尋があったのですが、そこでは、当然、著作権
が問題になりました。読売新聞社が主張する「職務著作」は著作権法第15条の5
条件を満たさなくてはならないのですが、5条件を満たしてることを明示してい
なかったために、書面で補充することになりました。
また、私たち七つ森書館が本書を出版するにあたって、読売新聞社とは2010年
12月以来、丁寧に丁寧に交渉を重ねてきました。その経緯は、下記(「読売新聞
社との著作権交渉の経緯」)の通りです。審尋において、岡弁護士(小社がお願
いしている弁護士さんで、著作権の権威です)が「これほど丁寧に著作権交渉を
した例はまれである」と述べたほどです。ですので、この事実経過に沿って、反
論する書面を読売新聞が提出することになりました。
そして、著者名に「読売社会部清武班」とした経緯も下記(「読売新聞社との
著作権交渉の経緯」)の通りです。「ノンフィクションシリーズ“人間”」を刊行
する前に作成した内容見本のパンフレットに収められたものにも、この名前で収
録しています。書店様・取次店様へもお送りして、予約募集をさせていただきま
したから、覚えている方もいらっしゃるかと思います。2月8日に読売社会部次長
が了解したのは勿論ですし、パンフレットも読売新聞社へ届けております。決し
て、無断で用いたものではないことがおわかりいただけると存じます。
私たち七つ森書館の考えは以上です。
仮処分の次回審尋は6月8日に開かれます。双方から準備書面が提出されますか
ら、その検討がおこなわれ、次の準備書面が用意されることになります。
東京地方は美しい緑の季節です。朝夕は冷えることもございます。みなさまの
ご自愛といっそうのご発展を祈念申し上げます。
謹 白
2012年5月22日
株式会社 七つ森書館
代表取締役 中 里 英 章
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●●●読売新聞社との著作権交渉の経緯●●●
2010年
12月17日 七つ森書館の編集担当者が、読売新聞社のHP経由で、「ノンフィク
ションシリーズ“人間”」に収録して復刻出版したい旨の問い合わせメールを送る。
12月21日 読売新聞東京本社社会部次長(当時。現在・北海道支社編集部長。執
筆者の一人。以下、読売社会部次長)からメール:知的財産部から連絡を受けた。
12月28日 読売巨人軍事務所にての清武英利氏と出版についての打ち合わせ。手
続き的な話もする。
2011年
1月29日 清武氏からメール:出版契約書の著者名、本に載せる著者名を「読売新
聞社会部清武班」か「読売社会部清武班」にしてほしい。かつての部下らの同意
も得ている。
2月2日 読売社会部次長からメール:「読売社会部清武班」のほうが語呂が良
い。出版契約の手続きについては、著作権管理の部署に相談するので、しばし時
間がほしい。
2月8日 読売社会部次長からメール:内容見本パンフレットの文面(著者名を
「読売社会部清武班」とする。著者プロフィールは清武氏を掲載する。他)OK。
出版契約に関して、社内的な手続きは、ほぼメドがつきつつある。
2月14日 読売社会部次長からメール:出版契約書の記載事項について以下のよう
にしてほしい。
1)清武英利氏はすでに退社しているので、著作権代表者は、社員である読売社
会部次長名とさせてほしい。
2)著作権者は「読売新聞東京本社」
3)印税振込先は読売新聞東京本社に振り込んでから、従業員の分については、
本社が給与口座に、清武氏の分は清武氏の個人口座に、それぞれ源泉徴収した形
で振り込みたい。
4)初版を各著者1人に2部ずつ、計18部ほしい。
以上、了承であれば、正式に「社印」を押印した出版契約書を作成したい。
3月10日 七つ森書館から読売新聞社会部次長へ、出版契約書を2通送付。
5月8日 読売社会部次長が自署捺印した出版契約書が七つ森書館へ送られてく
る。「本社の法務部門と協議の上、私個人の捺印と致しました」とメモした付箋
つき。
10月20日 読売社会部次長へ、著者校正ゲラを2部送付。
11月5日 読売社会部次長からメール:校正は粛々と進めている。
11月11日 清武氏、内部告発記者会見。
11月23日 読売社会部次長と電話:「法務部へ預けた」とのこと。
12月1日/12月26日 読売新聞グループ本社社長室法務部部長と同主任来社。
2012年
4月11日 読売新聞東京本社が七つ森書館を相手取り、出版契約無効確認請求事件
を提訴。
株式会社 七つ森書館
URL:http://www.pen.co.jp/