研究者はいま何してる?)選挙・大きな学会の小さなできごとの物語1の追補2 #gakkai #senkyo #eco RT @tiniasobu
2012/03/16
楽しいことは好きだけれど、曲がったことは大嫌い! の安渓遊地発の小さなニュー
ス
某学会の地区会の会長選挙の話
http://ankei.jp/yuji/?n=1654
http://ankei.jp/yuji/?n=1658 の続きです
3月1日必着で開票するという事前のお話でした。
でも、以下のような疑義がよせられています。こういう場合は、普通は開票せず、
正しい方法で再選挙というのが当たり前とおもわれます。
ところが、開票しないという話もなく、開票したという報告もないまま、2週間以
上経
過しています(単に私あてにメールが届いていないだけかもしれませんが)。
今回の選挙への疑義1
3月1日に開票するという選挙の直前の2月27日に、一会員から事務局に送られたメー
ルの写しです。
○○学会中国四国地区会事務局
地区会の活動ではお世話になっております。
さて、このメールをお借りして恐縮ですが、
この3月1日締め切りの地区会長選挙の件で、お願い申し上げます。
小生のところに届いた郵便を本日開封したところ、
投票方法について
1)会員名簿が同封されていません。
2)投票用紙に地区会長の捺印がありません。
3)投票用紙を封入する封筒が同封されていません。
投票内容の秘匿、と公平性に疑義が生まれます。
善処をお願いいたします。少なくとも、小生は棄権いたします。
会員 ○○○○
今回の選挙への疑義2
掲載した写真は、別の文科系の学会の評議員選挙の例です。上記の 1)-3)は
当然満たされてい
ます。さらに、返送用封筒が、料金別納になっていて、投票する人が切手を貼らない
でもいいようになっています。
これは実際に送付された分だけ支払うのでお金は大してかからないのですが、投票
率
を左右する案外重
要な要素だということを指摘しておきます。
わざわざ切手を貼ってまで出そうか、というのは、とても熱心な会員に限られます
よね。そうすると、投票総数が、2年前の前回は60票余りで投票率が2割以下だったの
が、こ
んどは、さらに低くなる可能性があったわけです。
切手がなくても投票できそうな、事務局周辺の人たちが、主な投票者だということ
になっては、かなり不正の臭いがつよくなります。しかし、誰が投票し、誰が棄権し
たかは、従来も公表していない事項ですから、事実は霧の中とならざるをえません。
あるいは、あまり低い投票率で「当選」となると、具合が悪いので、発表を引き延
ばしている
のでは、と勘ぐられるかもしれない事態が進行中かもしれません。なぜか、フィリピ
ンのマルコス政権が倒れた時のことを思い出してしまいました。
最近編集・執筆している教科書からの引用です。
ただし、目的をもってサンプルを偏らせる場合もある。例えば、週刊漫画雑誌内の
人気投票では、指定の葉書を雑誌から切り取らせ、切手を回答者に貼らせ、郵送させ
る場合がある。その結果、それだけの手間を惜しまない強い意識を持ったファン層に
限定した人気投票にできる(進藤、2012)。
引用文献
進藤優子、2012「第三章 はかれるもの・はかれないもの――量的調査と質的調査」
山口県立大学国際文化学部フィールドワーク実践論チーム編『キャンパスを飛びだそ
う――フィールドワークの海へ漕ぎ出すあなたに』みずのわ出版(印刷中)