留学生はいま)マジャン市場二日目・この肉はいつまで息をしていたのですか #Seoul #market #soul_food RT @tiniasobu
2011/10/28
この状態から作業スタート
皮剥ぎ
ブランド牛
へジャングッに使われます
作業台の洗浄
撃ちぬかれた痕
頭の骨を運ぶ先は
骨をさらに細かく切ります
最後はハンマーで
小腸の「手術」中
内臓洗浄
昨日、安渓ゼミ3年のKくんが、吉敷で環境保全型農業としてニワトリを飼ってお
られる小田さんのところへおじゃましました。選別していないひよこを育てたら、雄
鳥が30羽にもなってしまったから、つかまえて肉にするからこないか、というお誘い
でした。結局ほとんどの鶏は、K君がさばく(頸動脈を切ること)ことになったそう
で、もも肉とガラの差し入れをいただきました。良い経験をさせていただいているこ
とに感謝します。
一方、ソウルでソウルフードをおいかけている、李さんからは、二日目のレポート
がとどきました。いいぐあいにはまってきているようで、わくわくします。以下、引
用です。
安渓先生、アンニョンハセヨ。
二日目のマジャン市場見学から無事に帰宅し、とても良い一日だったなと思い返し
ているところです。前日の約束どおり、お昼に一時ちょうどに市場へ到着した私を迎
えてくれたのは山積みになった牛と豚の頭でした。初っ端から「絶対に良いものが見
れる」と興奮しながら昨日と同じお店へ向かいました。
昨日より気持ちに余裕ができ、職人のアジョッシ(おじさん)、向かい側で豚肉を
売っているご夫婦、通りすがりの職人の方へ
いろいろと気になることを質問、談笑も交えて3時間滞在しました。
今回は動画撮影をさせてもらいましたが、みなさんの流れるような手さばきやひと
つも無駄のない動きをする姿にほれぼれしました。
私が声をかければ快くお答えいただき、少しだけ踏み込んだことを聞いたときにも
きちんとご自身のご意見を話してくださりました。女子学生がひとり市場をうろうろ
しているのが珍しかったのか、
「アガシ(お嬢ちゃん)怖くないの?」「あのおじさんの後を追っかけていったら、
おもしろいものが見れるよ」など
市場見学の世界をひろげてくれるきっかけをつくっていただきました。
ある焼肉店やレストランなどでは、びっくりするような値段のお肉を提供すること
がありますが、こちら在来市場の場合、目の前にいるひとによってきれいに捌かれた
新鮮なお肉たちが手に入ります。今日は豚の舌の一塊が140円、約一メートルの長さ
の小腸が140円で並べられていました。誰によって捌かれたのか、そしてこの肉はい
つまで息をしていたのか、直接見て知ることができます。
私たちが普段口にするものは、流通する過程のいろんな手間賃が加算されて、原価
の何倍にもなってしまったものですよね。
食肉の歴史が長い韓国でも、いまではやはり在来市場でないかぎりは直接捌いてい
る現場に出会うことはありません。
しかし日本ではテレビでも見せないようにしていますが(見たくないというのも比
例していますか)、今日のように直接職人の方と話をしながら自分の目でみることに
よって、
「いただきます(チャル モッケッスムニダ)」「ごちそうさまでした(チャル
モゴッスムニダ)」「おいしい(マシッタ)」
という言葉にもっと意味がでてくると思うんだ、ということをお伝えしてきました。
「そーだろ、そーだろ」と喜んでくださった職人のアジョッシは、本当にかっこよ
かったです。
私が幼い頃から育ってきた地域に、昨日今日と出会ったアジョッシに似たおっちゃ
んたちがいたからなのか、
とても懐かしい気持ちにもなりました。
今回の見学メモにある職人のみなさんからお聞きした、屠畜や食べることへの想い
を私なりに受け止め、
これからも時間をつくっては通いたい場所となったマジャン市場でした。
すべてを書き出すと長くなりますので、つづきは帰国後の卒業論文でできればと思
います。
写真もいくつか送ります。
追伸
今回のソウル市長選を終えてすぐの韓国人の友人の言葉です。
Bravo Young folks. We win this vote. ! VIVA Korea ! VIVA Seoul ! =)
We have a right to tell what we want from government.
This is only beginning but I’m really proud of my generation
私の友人たちは、今回積極的に選挙へ参加していたようです。
また、こちらの新聞や雑誌の記事を探して翻訳したものをご報告できれば、と思いま
す。
では、失礼いたします。
李由紀
以上で引用を終わります。
写真の説明についている「ヘジャングッ」というのは、二日酔いに効くスープだと
いうことです。
”ヘジャングッ”として地元で親しまれているスープは、
もともと「スルクッ(飲み屋でつまみとして出される味噌汁)」と言われていました
が、1945年8月15日の解放以後、二日酔いを解消してくれるという意味で「ヘ
ジャン(解腸)グッ(スープ)」という名前に変わったんだそう。繁華街で”へジャ
ングッ”のハングルを探すと、へジャングッ専門店やへジャングッメニューを扱って
いるお店が意外にたくさんあるんです。特にヘジャングッの専門店は朝早くから夜中
まで営業しているところが多いのも特徴。やっぱり二日酔いになるほど飲む、という
ことは前日かなり遅くまで飲んだ証拠。その後に食べるとなると、やっぱり夜中から
明け方はお客さんが多いんですよね。
http://www.seoulnavi.com/special/5000571 からの引用でした。