八重山)教科書採択問題 教科書の訂正資料を作ろうという動きも(本日の新聞報道) #yaeyama #kyoukasho
2011/08/17
山口剛史さん@琉球大からのお知らせが添付のpdfファイルでとどきました。。
安渓が以下に抜き書きするように、沖縄の新聞2紙は、いずれも今回の教科書採択の
動きに批判的な発言を紹介しています。
琉球新報
おじい・おばあの言っていることと教科書が食い違えば、おじい・おばあがウソを
言っていると生徒は思うのではないか。
沖縄タイムス
八重山は遠隔地として若い教員が赴任するケースも多い。「若い先生ほど教科書に
忠実。」
ネット版では
琉球新報http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-180607-storytopic-1.html
県民大会尊重求める 八重山教科書問題 2011年8月17日
玉津博克会長(右)に要請書を手渡す山本隆司中央執行委員長=16日、石垣市教育
委員会
【石垣】県教職員組合の山本隆司中央執行委員長らは16日、石垣市教育委員会に
教科用図書八重山採択地区協議会の玉津博克会長(石垣市教育長)を訪ね、教科書検
定意見撤回を求める県民大会での沖縄戦集団自決に関する県民の総意を尊重し、より
正しく沖縄戦の実相を記述した教科書を採択することや、教員の意見・要望を最大限
反映できる教科書採択制度に戻すことを要請した。
要請後に会見した山本委員長は自由社、育鵬社の歴史・公民教科書を「沖縄戦の実
相を反映していない」と批判した上で「9・29県民大会を開いたのに、両社の教科
書が県内で採択されれば全国に恥をさらすことになる。後世に悔いを残さないよう、
8人の委員に賢明な判断を望む」と話した。
八重山支部の上原邦夫執行委員長は「保守系の市長に代わったことや、尖閣の領有
権問題で政治的な思惑が教育行政に介入している。保革の対立ではなく、歴史の事実
を正しく教える観点で教科書を選んでほしい」と話した。
玉津会長は要請後、記者団の質問に答え「(社会科は)7社の中からしっかり選ん
でいただきたいという紳士的な要望だったので満足している。文科省の検定を通った
教科書の中から8人の委員がしっかり責任を持って選びたい」と話した。
沖縄タイムス http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-08-17_22171/
八重山教員「戦争に向かわせる教科書」
2011年8月17日 09時12分
【八重山】八重山地区の教科書問題をめぐり、沖教組は16日夜、石垣市内で教職
員を対象に緊急学習会を開いた。八重山支部の上原邦夫支部長らが、従来の歴史記述
を「自虐史観」とする「新しい歴史教科書をつくる会」系の中学社会科教科書の問題
点を指摘。同会系教科書の採択に危機感を抱き、「歴史の真実を伝える教科書を子ど
もに与えよう」と呼び掛けた。参加した教職員からも「誤った価値観を教える」「戦
争に導く教科書だ」と不安の声が相次いだ。
学習会では、上原支部長や山本隆司中央執行委員長が参加者約15人を前に、自由
社、育鵬社の各歴史教科書が沖縄戦「集団自決(強制集団死)」を米軍によるものと
記述していることなど問題点を指摘。
教科用図書八重山採択地区協議会が教科書の選定に際し実施した制度変更の経緯に
ついても報告。「調査員の順位付けを廃止して現場教員の意向を弱めている。両社の
教科書を採択させる手法ではないか」と強く批判した。
参加した市内中学校教諭の桃原勝さん(51)は、両社教科書について「戦前回帰、
全体主義的な印象がある。教員も教科書で勉強することで自分の価値観を作っていく
ため、誤った価値観を子どもに教えてしまうのではないか」と教師から子どもへ波及
する影響の大きさを不安視した。
上原里紀子さん(52)は「いろんな視点はあっても、事実は事実。戦争を美化し、
正しい史実を伝えない教科書を子どもはそのまま信じ、大きくなってしまう」と顔を
曇らせる。
20代の男性教諭は「戦争に向かわせるような教科書だ。教育は体験することが大
事だが、戦争については体験して分かっても遅い。今から正しい歴史、平和について
真剣に考えなければならない」と強調した。
引用者 安渓遊地
20110817times.pdf (1,176KB)