議会の傍聴に行きましょう)6/22午前9時から平生町議会総務厚生委員会 #kaminoseki #gikai #hirao #ganpatsu RT @tiniasobu
2011/06/21
上関原発計画については、これまで動きがなかった周辺市町の議会も次々に声をあげ
はじめています。
例えば、末尾に引用した、毎日新聞の記事から、地域からの意見を言うことの大切さ
という意識が働き始めていることがわかります。
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20110612ddlk35010194000c.html
そんななかで、平生では声があがらないかもしれない、ということで、平生町議会の
動きに
注目しよう、という呼びかけです。
以下は平生議会事務局のサイトからの引用です。
身近な町政を知るためにも、議会を傍聴しましょう。傍聴をご希望の人は、町役場本
庁舎向かって右側の外階段から2階へ上がっていただき、傍聴席にお入りください。
また、常任委員会も傍聴することができます。
詳しくは、議会事務局(TEL:0820-56-7110・直通)にお問い合わせください。
上関原発計画ウォッチャーの知人からのMLの内容を許可を得て転載します。意見の
部分は、ML発信者のものです。
以下引用です。
6月16日平生町議会に傍聴に行って来た。
今回の議会では、平生町議会では前例がないのか、マスコミ関係の写真撮影やビデオ
カメラでの取材は議長から許可されないという、今どこでも開かれた議会が主流を占
めているのに、異常とも思えるような感がする中で本会議が始まった。
上関町の隣りであり、町民の意識も高いので、中止という形で全員一致の意見書が出
されると思ったら大間違い。
一般質問で、原発問題に触れたのは、渕上議員と松本議員だけ。他の人は、津波には
触れて防災計画を見直さなければいけないとは言うが、原発問題、特に上関原発につ
いてはタブーみたいな感じで押し黙っている。
町長は、いつもの調子で、福島が今の所流動的で、国もエネルギー政策を0から見直
すと言っている。ここで早とちりし、町として上関原発について何らかの意見表明を
するのは避けたい。もう少し国や県、地元自治体である上関町の動向や意向を見極め
たうえで、何らかの意見を申し上げたいと述べてかわす。
傍聴人は少なく、平生町民は前議員だけで、後は中電の社員2人と県の出先から1人。
そして、田布施町民のYさんと私だけ。中電の社員2人は、一般質問の原発の件が済
むとすぐ帰ってしまった。
午後になると、私一人とマスコミ関係者だけという状態だった。
一般質問が終わり、本会議が終わる直前、大方のマスコミ関係者が居なくなった時に、
突如として、意見書が議会に上程された。
マスコミでは、中国新聞と朝日新聞の2人だけ。朝日新聞は周防大島を取材したあと、
何かあるかもしれないと思って質疑の途中に立ち寄ったという。
渕上議員と松本議員が提出した意見書の前文は置くとして、出された意見書の内容は
以下の4点である。
1 安全性が確立していない原子力発電所を上関町に建設する計画を中止すること。
2 国際基準や福島原発事故の教訓を踏まえ、新しい安全基準を作り、現存の原発
の総点検を行うこと。
3 今予定している原子力発電所の新設及び増設計画をすべて凍結すること。
4 国策で進めてきた原子力依存の電力政策を見直し、自然再生エネルギーへ計画
的に転換していくこと。
質疑で出されたこと
久保議員
・ 1の中止と3の凍結に整合性がない。このままでは賛成できかねる。
平岡議員
・ 久保議員と同様、1と3には整合性がない。
・ 2で教訓を踏まえというようになっているが、まだ事故は終息していなく進行
中であり、教訓は出ていない。国の方から何らかの形が出てからでもいいのではない
か。拙速しすぎる。
・ 原発建設については上関町にゆだねるべきで、他がとやかく言うのはおかしい。
これまで他の市町議会で意見書が出されているが、それは内政干渉である。平生町は
それに同調すべきではない。
・ 町や町議会の名でやるには、それなりの重みがある。個人の考えを押し付けて
それを町の意見であるとか、議会の総意であるというのはおかしい。
・ このままでは総務厚生委員会に付託され、本会議で議決という運びになるが、
それでもいいのか。意見書を取り下げるつもりはないのか。(反対が多く否決になる
ぞと脅しとも取れるような発言)
河藤議員
・ 松本議員が一般質問で言っていたことと、この意見書には整合性がない。
1日目の本会議が終わって、平岡議員が言うには、これまで何度もこれではいけない
から書き直すように言ってきたが、それを聞き入れないで、本会議にそのまま提出し
てしまった。2議員は聞く耳を持たないようだ。
松本議員から聞いたことによると、意見書を取り下げるように言われるだけで、具体
的な修正を指摘されていない。
これまで他の市町では対案となる意見書が出されて、全員協議会ですり合わせをして、
本会議では全会一致の方法がとられたようだが、ここ平生町では、対案は出されるこ
となく、この意見書では納得がいかないとケチをつけるだけである。
議長は質疑では、意図的に新人議員の方を指名し、2人の微妙な違いを引き出し、2
議員間の離間を図ろうとしている。
町長、平岡議員、そして、議長の福田議員、休憩中に嫌味たっぷりにあてつけがまし
く独り言のように言う柳井議員、福島で現在どのようなことが進行しているのか、そ
れならば20km圏内にすっぽりはまる平生町はどういう意見を国や県、中電に対しモ
ノを申すべきかが分かっていない。他の議員も、それらの老獪な町長や議員対して、
一言も意見が言えない状態になっている。
久保議員は町子連(子供会育成会)の会長という子供の安全に対しては、他の人以上
に敏感にならなければならない立場である。真っ先に中止を要請する立場ではないの
か。
柳井議員は、佐賀の出身議員である。10km圏内にある佐合島を地盤とする議員であ
る。もし上関原発が建ち、こんな事故が起こったら真っ先に避難勧告が出される佐合
島の住民のことを考えたら、それこそこの意見書に諸手を挙げて賛成する立場に立た
なければならないのではないか。その彼が、議会前の話し合いでは、原発反対の渕上
氏と松本氏の得票は2割程度にしかならない。そんな議員が出した意見書はとるに足
らないというようなことも言っている。
平岡議員は、これまで核の軍事利用には反対だが、平和利用には以前から賛成してき
ている。昨年の議会の一般質問で、8月6日にサイレンを鳴らすように提案したこと
もある。その時に、チェルノブイリ事故以来、日本の原発はそれまでの2つの原発事
故と違って、原子炉本体が破損をするような重大事故は起こしていない。それほどま
でに安全性は保証でき、原発は推進すべきであると述べている。
しかし、今回の震災で原発は原子炉本体がメルトダウン(メルトスルー)という段階
に来て、安全神話が完全に崩壊しているにも拘わらず、まだ、自分の意見が間違って
いるとの自己批判をしないまま、上関原発のことについて他の自治体は関与すべきで
ないと執拗に言い切る無神経さ、20km圏内はおろか30km以上離れたところでさえ
避難勧告が出され、収束(終息)はいつになるかもわからない状態が続いているにも
かかわらず、町や議会の名による意見陳述はまかりならんというのだから、あきれて
ものが言えない。
このままこの意見書が22日の総務厚生委員会に付託され、どのような採決になるか
わからないが、この本会議での意見のやりとりを聞いていると否決の可能性が高く、
このまま修正案が出なければ、最悪の事態平生町は意見書を出さないという異常なこ
とになりそうである。
こういう事態になっていることをそのまま、黙って見過ごすわけにはいかない。
できるだけ多くの人が、22日の9時から始まる総務厚生委員会に傍聴に来て、どの
ような意見が戦わされるか注視してほしいものだ。
意見書が出ないという不測の事態になったら、平生町民は町長や議会に対して署名な
り、直接申し入れをするなり行動を起こすべきではないかと思う。
選挙で1票を行使するだけが、私たちの課せられた義務ではないと思う。議会を注視
し、首長や議員に対して何らかの意思表示をしていかないと、知らないまま好きなよ
うにされてしまいそうだ。
MLからの引用終わり、
以下は、2011年6月12日の毎日新聞からの引用です。
Newsクリック:やまぐち 上関原発の周辺自治体、意見書採決急ぐ /山口
◇知事の意思表明前に
上関原発(上関町)建設予定地の周辺市町の議会で、計画の「中止」「凍結」を求
める意見書を可決する動きが相次いでいる。二井関成知事は22日に開会予定の定例
県議会で、県が中国電力に許可している上関原発建設予定地の公有水面埋立免許の延
長についての見解を明らかにする。知事が態度を表明する前に可決しようと、意見書
案のとりまとめを急ぐ議会が目立つ。【遠藤雅彦、丹下友紀子、小中真樹雄】
「(採決を)急ぐ必要があるのか」。中電など企業出身の議員が2人いて、意見書
案の全会一致での可決は難しいとみられていた下松市議会。7日の議会運営委員会で、
中谷司朗議長が全会一致できる意見書案作りのため採決を遅らせる考えを示したとこ
ろ、ある市議が声を荒らげて異議を唱えた。「知事が見解を表明する前と後に出すの
では意味が違う」
当初「中止」にこだわった共産党も早期の意見書可決を優先し、「(福島第1原発
の事故が収束しない)今の状況なら、原発の新設、増設は簡単に『凍結解除』になら
ないだろう」と判断して「凍結」という表現に譲歩した。この日の協議は30分余り
で終了した。
9日の本会議では企業出身の2人を含む全会一致で可決された。意見書は「将来的
に再開という意味合いも含む」という中電社員と、共産党の議員らの間で思惑の違い
を秘めた「凍結」となった。
意見書をめぐる動きの特徴は、原発を容認していた保守系議員と「反原発」を主張
してきた共産党の議員が、可決のため互いに譲歩していることだ。「上関原発計画の
安全性は現状では確認されていないというのが全議員の認識。原発の安全性について、
国や県に地方議会から問題提起する必要がある」。県内で最初に「中止」の意見書を
可決した周南市議会の保守系会派「顕政会」の古谷幸男代表はそう強調する。
上関原発本体着工に伴い、電源立地地域対策交付金が支給される市町(上関町86
億円、周辺5市町計約86億円)の議会でも、意見書提案の動きが広がっているが、
文言を巡って慎重な姿勢もうかがえる。周防大島町議会は可決しやすくするため「中
止」の文言を避けた。光市議会は6会派中3会派から「中止」「凍結」「休止」の意
見書案が提出されている。
一方、地元の上関町議会では反対派の町議3人が白紙撤回を求める動議を提案する
予定。
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光 「中止」「凍結」「休止」の3案
柳井 原案は「中止」
周防大島 安全性未確立なら「認められない」
平生 原案は「中止」
田布施 全員協議会で協議へ
上関 --
〔山口東版〕