書評)『大学生をムラに呼ぼう』(みずのわ出版) #shohyo #mizunowa #daigaku #mura RT @tiniasobu
2011/05/29
2009年6月1日の『日経グローカル』125号:65ページに
大学生をムラに呼ぼう 地域づくり実践事例集
安渓遊地・安渓貴子編著(みずのわ出版、本体1200円+税)
の暖かい書評をしていただいていたことに気付きました。合併しないでがんばってお
られるの叔父さんは、阿武町の方でしょうか。
以下 http://www.nikkei-rim.net/glocal/glocal_pdf/125PDF/125book.pdf.pdf
からの引用です。
先日、山口県の田舎から上京 した叔父と酒を酌み交わした時 のこと。「最近は就
農移住者の 数も全国の上位に入ったし、農家・漁家民泊も人気。合併しな いで生き
残ろうとみんなで頑張った甲斐があった」。顔を紅潮させながら故郷を語る叔父の口
ぶりは、かなり得意げだ。
「ミニ統一地方選」の様相を 呈す今年の首長選。未曾有の経 済危機が地域の疲弊
に拍車をかけ、首長の地域再生の手腕が注目されるが、選挙で問われてい るもう1つ
のテーマが「平成の 大合併」の評価だろう。
大合併で最も危機感を募らせ
たのは、全国の中山間地ではあ るまいか。しかし、人口減少・ 少子高齢化に悩む中
山間地、辺 境地こそ、地域再生のエネルギー が熱くたぎっていたりする。そ んな
辺境県の地域づくりの事例 をリポートしたのが本書だ。
「地域が学校・地元が先生」を スローガンに、山口県立大学の 教職員である安渓氏
らが学生や 住民と一緒に展開してきた地域おこしの足跡の記録は、ローカ ルな具体
論の中に、普遍性へ突き抜ける芯がある。
本書の挑戦も果敢だ。西表島での学生らのフィールドワーク を通じ、地域活性化の
意味を問
うたと思えば、世界遺産・屋久島における「オープンフィール ド博物館」の取り組
みなどを紹介。またスペインの田舎ツーリ ズムや農家民泊体験を吟味しつ つ、山口
県下の民泊手法などを検証する。
大学が学問の殻を破り、地域 と共生し、地域に貢献する存在 へ変わりつつある現
実が照射さ れ、地域社会の若者活用論とし
ても重みがある。丁寧に読み解けば、小さな挑戦が蟷螂(とうろう)の斧で ないこ
とが分かる。 (嶋)
以上で無断引用を終わります。