子どもの被ばく)20ミリシーベルトをめぐって問いかける福島の母と、立ち往生する役人 #genpatsu #haha #yakunin #monbukagakusho RT @tiniasobu
2011/04/22
名古屋の研究者、大沼淳一さんからのお知らせです。冒頭、5人の子育てをしてき
たお母さんの、「10キロ圏内に対策本部を持ってきなさい!」という魂の叫びだけで
もみてください。
1) 福島県内の学校における年間許容被ばく線量20mSv設定についての文科省交渉
福島老朽原発を考える会など3団体及び市民が行った政府交渉の様子が、
以下のサイトで動画で見れます。
「10キロ圏内に対策本部を持ってこい」という怒れる福島のお母さんの発言から始
まります。
国の役人の無責任と無知がさらけだされる場面が続きます。
子供の放射線感受性が高いことは明らかですが、
文科省はそれを無視して何故20mSvというべらぼうな値を設定したのか、
そのことの説明が全くできないのです。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1012
★
交渉に出席したのは、文部省のスポーツ青少年局学校健康教育課や原子力安全委員会
事務局などの係長クラス4人。
文部省の担当者に対して、主催者側から「20ミリシーベルトが放射線管理区域よりは
るかに上回る
レベルであることを理解しているか」との質問に対し、「個人的に、放射線管理区域
は存じていない」と回答。
管理区域の線量レベルが年間5ミリシーベルトであり、
労働基準法上18歳以下が働いてはいけないことになっていることや、
20ミリシーベルトは原発労働者が白血病になった際、
労災認定されるレベルであることなどを知らなかったことから、
会場からは「そんなことを知らずに決めていたのか」との声があがり騒然とした。
また、20ミリシーベルトという安全基準を誰が決めたのかとの質問に対し、
内閣府原子力安全委員会の事務局担当者は、19日に内閣府原子力安全委員会が「問題
なし」と決定し、
助言したと回答。しかし、5人の委員が会合を開いた事実はなく、また議事録も見た
ことがないという。
更に、国の設定した20ミリシーベルトには食物などや土ホコリなどによる
内部被ばくなどは含まれてないことがも判明し、再び会場は騒然とした。
1時間半近くにわたる政府交渉の結果、市民からは、子どもたちは既に校庭で遊び
初めており、
一刻も猶予がないとして、
(1)20ミリシーベルトの基準を撤回して欲しい
(2)少なくとも、
20ミリシーベルトを安全とする根拠や審議の過程等が示されるまでは、
20ミリシーベルトを撤回して欲しい、との提起がなされた。
これに対し、
政府交渉の調整にあたった福島瑞穂事務所は、すぐに入手可能な回答は今日21日の夕
方までに、
また新たに検討すべき回答は明日22日の午前10時までに回答を得るようにすると確約、
政府交渉は終了した。
学校などの放射能汚染に関しては、原発震災復興・福島会議が福島県に対して、
0.6μSV/h以上の学校の授業中止と学童疎開を求めて要望書を提出している。
★
これに関連して、他のMLからの
ドイツの代表的雑誌シュピーゲル・オンラインの記事の抄訳の転転送です。
http://www.spiegel.de/wissenschaft/mensch/0,1518,758410,00.html
「日本が子どもの放射線基準値を緩和 福島原発災害」シュピーゲル・オンライ
ン2001年4月21日、10時53分
東京の関係当局が議論の余地ある措置を決定した。日本では今後、子どもに対
してドイツの原発作業員と同じ水準の放射線基準値が適用されることになる。シュ
ピーゲルが得た情報によると、日本の文部科学省は最大被曝線量を引き上げる。
専門家は当惑した反応を見せている。
東京―福島原発災害で生じた結果に対処する中で、日本の文部科学省は思い切っ
た措置を打ち出した。学校や幼稚園で子どもたちに適用される放射線の最大許容
線量を毎時3.8マイクロシーベルトに設定したのである。シュピーゲルが得た情
報によると、この値は、子どもが一日当たり8時間野外にいると仮定して、年に
換算すると約20ミリシーベルトに相当するが、これはドイツの原発作業員の最大
線量に等しい。
「これでは多すぎる」と、独立の専門家として環境保護団体グリーンピースの
ために活動しているショーン・バーニーは言う。「子どもは大人よりもはるかに
放射線に対する感受性が強いのです」。オットー・ホーグ放射線研究所のエドム
ンド・レングフェルダーは憤る。「これはガンの発症率の増加を意識的に受忍す
ることになる。限界値の設定によって政府は法律的な責任を免れることになるが、
道義的責任は免れない」。
年20ミリシーベルトという値は国際放射線防護委員会が原発事故に際して勧告
している裁量値の下方に位置づけられるものの、日本政府がとる措置との関係で
実際に問題となったのは初めてだ、とミュンヘンのヘルムホルツ・センターの放
射線研究所長、ペーター・ヤーコプは言う。「放射線に対する子どもの高い感受
性を考えると、20ミリシーベルトの値はできるだけ避けるべきだ」。
多くの日本の親たちは危険区域における4月6日の学校再開に抗議している。
グリーンピースは今、限界値に反対する地元の市民団体や環境団体を支援してい
る。(以下略)
以上で引用を終わります。