最悪の事態に備える)国会議員から原発事故の現状と避難計画についての質問状 #genpatsu #fukushima RT @tiniasobu
2011/04/22
上関の原発予定地や祝島、長島の自然を守る会のシンポジウムにもたびたびきてく
ださっている、国会議員のみなさんからの質問状がだされています。とりあえず、「
別紙」を除いたものを掲載します。
以下引用。
原子力災害対策本部長 殿
原子力安全委員長 殿
原子力安全・保安院長 殿
2011年4月19日
衆議院議員
(氏名)石田三示、稲見哲男、服部良一、山崎 誠
参議院議員
(氏名)川田龍平、平山 誠
福島第1原子力発電所事故発生から1カ月が過ぎた現在、現場で作業に当たってい
る方々をはじめ、多くの関係者の昼夜を問わぬご努力により、かろうじて最悪の事態
はここまで回避できてきたが、すでに大気中および地中、海中へ相当量の放射性物質
が放出されており、予断は許さない状況が続いている。引き続き一刻も早い本事故の
収束に向けてあらゆる手段を講じることが必須である。
さらに本事故のために避難を余儀なくされている福島県民はもとより、全国民が、
本事故の推移を注視しており、状況を正確に把握したいとの思いを強く抱いている。
危機の実体が正確につかめないことが不安を広げ大震災からの復興の意欲にも影響を
与え、また風評被害など2次災害ともいえる新たな被害をも広げかねない事態を招い
ている。
こうした事態を受けて、いま求められているのは、可能な限りの正確かつ広範な情
報収集、広く様々な立場の専門家の衆知を合わせた情報分析とそれら公開であると考
える。国民も信頼に足りる情報公開があって初めて、行政機関を信じ協力することが
できるようになる。また、危機管理の要諦として、常に最悪の事態に備えることが必
要となる。
以上の観点から、以下質問する。
1. 福島原発事故の現状について、下記の点について、各号機ごとに回答されたい。
・ 水素爆発の可能性(発生する可能性のある個所、要因)
・ 水蒸気爆発の可能性(発生する可能性のある個所、要因)
・ 装荷燃料および使用済燃料貯蔵プール内の燃料の再臨界の可能性
・ 圧力容器および格納容器の破損の可能性
・ 上記の各事象が起きた場合の放出放射能の核種、量、期間、拡散
・ 上記の事象がいずれかの号機で起きた場合の他の号機への影響(たとえば放射
線レベルがあまりに高くなり、原発敷地から作業員が退避しなければならなくなった
場合)
2. 大規模な爆発や再臨界など最悪の事態を想定した避難計画はどのように立てられ
ているか、とくに下記の点について、回答されたい。
・ 避難指示区域の指定基準
・ 避難民の移動・輸送手段
・ 自治体の避難計画との連携
・ 避難先の確保
・ 放射能拡散状況の報告と予報(SPEEDIの住民へのリアルタイム公開の実現)
・ 避難計画の住民への周知方法(マニュアル配布など)
・ 既存の原発防災区域の抜本改定(災害対策拠点であるオフサイトセンターの見直
しを含む)
右質問する。
なお、本質問に係る資料・データ等については、別紙の「福島原発事故に関する資
料請求書」で請求した資料とともに、4月25日(月)中に提出されたい。