山口)県庁職員が担い手不足の集落で汗を流す仕組みづくりがスタート
2010/07/23
2010年7月4日付け 『日本農業新聞』の記事から。
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin6/article.php?storyid=1261
山口 「県職員が実働部隊」 ~中山間地集落を支援~
山口県は出先機関を中心とする県職員が、中山間地の集落運営に参画す
る取り組みを進めている。草刈りや竹林整備、地域づくりに関するイベ
ントの補佐や助言など地域づくりに関する活動を手伝い、担い手不足の集
落を支援する。県職員は農林水産、商工、医療保健など部門横断で、公務
で手伝い、職員の現場視点を培うことも狙いとする。
県内中山間地には3300集落があり、県は市町と中山間地の振興に力
を入れている。県一般行政職員は4000人のうち、県税事務所、農林事
務所、健康福祉センター、土木建築事務所など出先機関の職員は2500
人。県職員による中山間地支援は、選挙や住民相談など地域の取りまと
めをする県民局を中心に、出先機関が担当する。
県中山間地域づくり推進室や各現場の担当職員が日ごろの活動を通じて
情報収集し、地域づくりを目的としたサポートが必要な場合、出先の県職
員が協力する仕組み。現場の要望に合わせるが、支援内容は、竹の
伐採や草刈り、祭りの支援、農作業体験の補助、地域資源マップ作り、特
産品開発への指導や助言などさまざま。単なる助っ人ではなく、地域の将
来設計に役立つ内容に限る。
期間やサポート内容、派遣する職員の部署や人数、担当する現場などは
地域の声、公務の状況に応じて柔軟に決める。若者がいない、労力が不足
しているといった中山間地の課題を県職員が実働部隊となり、サポートす
る仕組みだ。
県は「住民とのコミュニケーションが生まれるなどの効果もある。職員
も中山間地の価値を見つめる契機となる」と意義を強調する。
以上、引用終わり。
山口大学農学部の高橋肇(たかはしただし)さんに教えていただきました。
高橋さんは「公務員をこき使うのではなく、ちょっとめんどうかもしれませんが、
温かく見守り育てていく姿勢」をとおっしゃっています。
本庁にいる人たちこそ参加してもらいたいですね。それが次の課題かな。もともと
週末は田んぼつくっている人たちも多いのでOKと思います。