2005/11/22(火)
ふしの川清流の会様水処理倶楽部管理人の へちまや(安藤) と申します。
ふしの川清流の会のホームページを拝見しました。
椹野(ふしの)川漁師・高石敏男さんの聞き書きが印象に残りました。
======= 引用です======
アユ釣りに川に行く時は、昼食は持って行きましたが、水筒はもって行ったことがありません。水は川の水を飲みました。芸術短期大のそばの大きなパチンコ屋の下あたりまでは川の水をそのまま飲みよったです。竿を持って川に入って、一〇メートルから一五メートルぐらいの間隔で並んでアユ釣りをしながらお互いその水を飲んだものです。つまり、上の者が小便をする、そのすぐ下で平気で川の水を飲みました。「三尺流れたら真水」と言いましたから。弁当箱には御飯を入れて、梅干・こうこを入れ持って行きます。川の水を弁当箱にすくって飲みました。 ========== 引用終り=======
私は、山口県に住んでいるので、このあたりは、川沿いの道路をよく車で通りますが、とても飲む気にはなりません。夏でも泳いでいる子ども達をみることもないようです。
でも、同じ山口県でも、厚東川や木屋川に比べると、「きれいな川だ」というイメージが、椹野川にはあります。
水処理の仕事に携わっているものにとっては、ひとつふたつ、気になる川があって、いつかわそのまま飲める川にしたいものだという希望がどこかにあります。そういう気持ちを心に潜ませて、汚水処理に従事しています。方法や技術的な考え方に違いはあっても、話しこんでみるとそう思っている人は多いです。私の場合は、無放流方式の水処理でアプローチしています。
上流の仁保川の水源にごみの最終処分場をつくるとどうなるんでしょうか。気になるのは、浸出水の水質です。
「きれいだが、飲めない」と市の担当者は語っているそうですが、ごみの化学成分が混合して毒性の強いものがうみだされない保障はあるのでしょうか。
鮎に異変が起って、慌てて対策を講じても、ごみ処理施設の性格からいって1日も休ませるわけにはいかないという圧力が常にかけられてきます。
「ごみ処分場という汚染源」をかかえる水源地は、流域全域を生命の危険にさらすことになります。「飲める水」は、ますます遠ざかってしまいます。
水源地に、廃棄物処分場計画が持ち上がっている例としては、奈良県の天理ダムの上流で、産業廃棄物の処分場計画が起っており、県当局に、天理市が市民と一体となって長年にわたって反対しており、関係者が注目しています。
なお、水処理倶楽部のページ、水辺の広場に清流の会のサイトを追加させてもらいました。
では。2005/11/22(火) 水処理倶楽部管理人 へちまや(安藤)