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山口市議会一般質問ーごみ処分場問題に関する質問と答弁

2006/06/25(日)



 6月19日から山口市議会が開催されました。第一日目に藤本義弘(県都クラブ),須藤杲一(共産党),藤村和男(市民クラブ)の3議員がごみ処分場問題について質問されました。
 藤本議員の,現在使用中の処分場の状況と次期予定地とされていた秋穂二島の経過と現状,仁保地区に要請されたがどうなっているのかとの質問に対して,上野環境部長は,新市の処分場の残余量は,山口3.5万m3(管理型),小郡4.8万m3(管理型),秋穂2.6万m3(安定型),徳地と阿知須は防府市と宇部市に委託していること,秋穂二島のごみ処分場予定地は,昭和55年に地元合意を得て,56年に協定を交わし,平成11年から地元協議を始めたこと,秋穂二島と仁保については協議中であること,市報およびごみ処分場の先進地である岩国日の出処分場に仁保自治会員と山口連合自治会員に視察してもらうなどの広報活動を行っていることなどを答弁。
 続いて須藤議員の選定作業の進捗と次期候補地の選定基準を示すよう求めたのに対して,上野環境部長は,次期候補地は総合的に検討する,市民に情報提供と情報公開しつつ行うと答弁。また,場所選定問題は行政側に投げかけられている,秋穂二島や坂本・一貫野(仁保)で住民合意が得られなかったことの反省点を含め,市としての方針を示さないと議会も市民も議論出来ないと再質問したのに対し,上野環境部長は,「どの地区でも安全な処分場として考えていく」と答弁しています。
 6番目の質問に立った藤村議員は,秋穂二島で合意できなかったことの反省がないまま仁保地区の坂本,そして一貫野へと要請されたが悉く拒否されたが,頓挫した理由を考えるべきであると指摘し,市民全体の問題として第三者機関で選定を進めてはどうかと質問。上野環境部長は,第三者委員会を含めて全市民的議論が必要である。第三者機関としては,現在設置されている「環境審議会」が考えられるが,すみやかにより適切に対応していく,と答弁されています。

コメント:答弁の中で,次期処分場選定で地元住民と行政の間で理解と合意ができなかったことへの分析が何ら示されておりません。また,秋穂二島では,昭和56年に協定を交わしながら平成11年まで具体的な取り組みがなかったことが改めて判明しました。
 なお,山口市環境審議会は,http://www.city.yamaguchi.lg.jp/dannai/soshiki/soumu/syokuin/project/shingikai/shingikai2.htmにて参照願います。





ふしの川清流の会