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山口市議会本会議議事録)抜粋・2005年6月議会での質問と答弁

2005/12/15(木)



2005.06.21 平成17年第4回定例会(3日目) 

◯ 須藤杲一議員 日本共産党の須藤杲一でございます。このたびは環境行政について4項目、それから、人事案件に関連して1項目通告をいたしました。環境行政に質問が集中しておりますが、別に意識してそうしたわけではありません。結果的にたまたまそうなったわけでありますので、ぜひ前向きな御議論、御答弁、よろしくお願いいたします。

3)の一般廃棄物の次期最終処分場建設計画についてお尋ねします。まず、秋穂二島に計画をしておりました処分場がどうなったのかという問題についてお尋ねをします。実は、議会の一部会派といいますか、一部議員には、事の真相が説明されていなかったのではないかと思います。昨年10月1日、一般・特別会計決算審査特別委員会を設置した臨時議会の開かれた日ですが、議会では建設委員会のメンバーを集めて、計画していた秋穂二島は大変困難になった、今後は秋穂二島も選択肢の一つにはするが、次なる候補地を探すという旨の説明があったようです。私たち共産党は建設委員会に所属しておりませんので、このことを知りませんでした。他にもそういう会派、議員がいらっしゃると思いますが、そういう私の事情を踏まえて、以下質問をさせていだきます。まずは、秋穂二島の処分場、断念されたようですけれども、どういう状況なのか、断念された理由は何か、お示しください。それから、次なる候補地探し、候補地をどうするのかという問題についてお尋ねします。まず、全体的にこれから候補地を探す探し方といいますか、どんな基準で、どんな考え方をもって新しい候補地を探すのか市長の考え方をお尋ねします。それと、もう1点、この新しい候補地探しに当たっては、北部の複数の自治会長さんに候補地探しを要請されているようでありますが、どんな考え方に基づいて要請をされたのかお尋ねします。なぜこの北部の自治会なのか、自治会長に要請をされるのなら、山口市全体のごみですから、すべての自治会長に要請をされればいいのではないかと私は考えますが、市長の考え方はわかりませんので、お尋ねをいたします。最終処分場は以上です。

◯ 市長(合志栄一君) 須藤議員さんの御質問にお答えいたします。

次に、次期最終処分場の選考基準についてのお尋ねでありますが、交付金対象となる施設の規模を、埋め立て期間が15年程度、埋め立て容量7万立米程度と想定いたしております。この規模を念頭に置きながら、鳥獣保護区、地盤災害・がけ崩れ等が予想される区域、保安林等の最終処分場に対する不適切地域を極力避けるようにして選考したいと考えております。なお、当然のことでありますが、建設に当たっては地元同意が最重要課題でありますことから、関係者の同意形成に向けて最大限の取り組みをいたしたいと考えております。最後に、市内北部の複数自治会へ候補地探しを要請したかとのお尋ねでございますが、現在、山口市が計画しております中間処理施設が平成20年4月に宮野地区で稼働予定でございます。最終処分場への搬入物は、この施設からの搬出物がほとんどを占める予定でありますことから、運搬効率を考えますと、山口市内の北部地区内が適地であろうと判断しております。しかしながら、山口市としては市内全域を対象とし、自治会を初め、多方面に候補地となり得る場所の情報提供をお願いしているところでございます。
 他は関係参与よりお答えいたします。

◯ 須藤杲一議員 再質問をさせていただきます。順番に質問します。

次に、最終処分場の問題です。秋穂二島の経過は詳しく御説明がありましたんで大体理解ができました。ただ、これから候補地どうするんだというのが大変な問題だと思うんですが、自治会長に情報提供をお願いしているということですが、ということは、自治会長には全く責任はないと、情報提供だけだということですか。その点だけ明確にしておいてほしいと思います。実は、複数の自治会長にお願いされているんですが、自治会長の受けとめ方によって、積極的に対応される方と、問題が問題だからそれなりに対応される方といらっしゃるんじゃないかと思うんです。その点を含めて市はどのように対応されるのかということを聞きたいんであります。それともう1点、これは、まあ、質問じゃないんですけど、宮野に中間処理施設ができるから近いところがいいと、だから北部がいいというのはわからんでもないんですけれども、ちょっと、私が北部におるから言うわけではありませんが、過去の処分場はどうだったのかという点について、せっかくですから述べさせていただきたいと思います。別に、北部がいいとか悪いとか、南部に持っていけという意味で紹介するわけではありません。客観的な事実として述べさせていただきます。これは毎年出ております環境概要の平成16年度版の62ページに最終処分場の推移という表がありまして、16カ所あります。現在は大内の神田に埋めておりますが、これも入れて16カ所、一覧表になっています。これを私、ざっと見ましたら、北部は随分貢献しているということがわかりました。16カ所のうち4カ所が仁保地区です。一番大きなのは木戸山の山林に13年半埋め立てております。そのほか、小さい埋め立て地が3カ所あります。大内地区は菅内と神田。今、神田の方は埋めていますが、この2カ所で、神田の方はまだ予定数量だと思いますが、これ、菅内と合わせて約61万立方メートル、仁保は4カ所合わせて約27万5,000立方メートル、山口市全体で16カ所で約97万立方メートル埋め立てている。そのうちの仁保と大内、合わせて約88万5,000立方メートルですから、約91%が仁保と大内で既に埋め立てをしているという結果になっています。たしか大内町は山口市に昭和38年でしたか、合併しました。昭和40年から埋め立てが始まっております。そのことを考えますと、下水道はなかなか来ない、福祉施設もなかなか来ない、処分場は随分貢献したということがこういう中にあらわれていると思います。しかも、この仁保とか大内というのは、水源地域に処分場をつくったという点でも非常に教訓にしなければいけないんじゃないかと思いますけれども、こういう点を御指摘させていただきます。その上で、さっき言いました自治会長との関係、お尋ねをしておきます。

◯ 市長(合志栄一君) 須藤議員さんの2回目の御質問にお答えいたします。

それから、最終処分場のことにつきましては、これは、一般廃棄物の最終処分場を確保していくということは市民生活が成り立っていくためにどうしても必要なことでありますので、自治会ももちろんでございますが、いろんなところに情報提供を求めているところでございます。そういうことの中におきまして、この最終処分場を整備することの、その重要性をよく御理解いただいて、非常に前向きにいろいろと協力的な姿勢で情報提供をいただくところもありますし、そこはさまざまでございますけれども、基本的に、市にとりまして必要な施設の整備であれば、できることは協力していこうということで情報提供等していただきますことは大変ありがたいことと受けとめておるところでございます。

◯ 須藤杲一議員 3回目の質問をさせていただきますが、

それから、処分場の件ですが、市長の方からいろいろな一定の基準も示されておりますけれども、次の候補地探しについては、まあ、最近は埋め立ての規模が随分小さくなったという点で、7万立方メートルとか、15年以内で終わるとかですね、あとは地理的、地形的な問題で地盤の問題、がけ崩れの問題、あるいは保安林等を考慮するとか、まあ、地元合意は当然最優先だというようなことが言われました。確かにそういうことは重要だし、そういう立場で今後対応していただきたいと思うんですけれども、そういうことを踏まえた上にですね、こうした施設用地の選定に当たって、私はそれこそ処分場の本来あるべき姿というのを山口市としても持つべき時代に来ているんじゃないかなと思いますので、そういう点で最後にお尋ねをさせていただきます。こうした処分場などは、過去にさかのぼってみますと、結局嫌われるものですから、地元としては見返りを要求したり、市の方も見返りを示して場所を決めるということも過去にはあったんじゃないかと思いますし、最近では非公式に場所を探して、地元関係者の了解がとれたら自治会の了解とか、だんだん話しを広げて場所を決めるというようなやり方がされているんじゃないかと思います。こういうやり方は、もう時代に合わない。そろそろ新しい選定方針が要るんじゃないかと思います。市長も言われるように、確かに歓迎されない施設です。しかし、行政にとっても、市民にとっても、なくてはならない施設ですから、そういう立場で私も聞いているんですけども、住民が理解できるような基準として、あえて──米改革では本来あるべき姿という言葉が最近はやっていますけれども、ごみ行政、処分場の選定においても、処分場の本来あるべき姿、昔とはこんなに違うんだと、山口市としてはこういう基準で選んでいくんだという点を持った上で選定作業をしていく必要があるんじゃないかなというふうに思います。そうしないと、実際、情報提供を求めた自治会レベルでも、そういうのが徹底しているかどうか私もわかりませんけども、違いが出ているのは確かであります。そういう点で市長の御見解をお尋ねしたいと思います。先ほど御答弁いただいた点は十分踏まえた上でのことです。これまでのやり方に対して必要じゃないかと思います。私、個人的にはいろんな案を持っておりますけれども、あえてそれは申し上げませんが、市長の方からそういう、今後の場所探しの方向性について示していただきたいと思います。
 以上で質問といたします。

◯ 市長(合志栄一君) 須藤議員さんの3回目の御質問にお答えいたします。

それから、一般廃棄物の最終処分場の本来あるべき姿ということでございますが、御案内のように、中間処理施設ができることによりまして、これから新たに整備される最終処分場はこれまでの従来の分とは全く変わったものになると思います。破砕処理を経たことによりまして、生のごみが搬入されるわけではありませんので、十分環境にも配慮した、そして住民の皆様の御理解もいただける、そういう処分場にしていくべきというふうに考えておるところでございます。





ふしの川清流の会