2006/06/05(月)
2006年、5月22日に、山口市長から、質問状への回答と、情報公開法に基づく情報の部分開示がありました。
回答は、ごらんの通りです。
部分開示された情報は、厚さ3センチにもなる膨大のコピーですが、その多くは水質検査の結果で、検査者、依頼者、採取か所を示す部分が黒塗りになっていました。
もっとも「○○さんの家の前」の字だけが黒塗りされた地図が添付されていますので、一貫野集落のどの家の前で採取したかは、すぐわかるものです。
さて、水質検査結果書によると、水道法にさだめる目標値は、MEP(フェニトロチオン、商品名スミチオンなど)の含有量が、1リットルあたり0.003ミリグラム未満となっています。
グラムに換算すると1000グラムあたり、0.003 × 1000分の1グラムなので、これは、0.003 × 100万分の1、つまり、0.003ppmとなります。これは、さらに1000分の1にした単位、1億分の1、ppbにすると30ppbが目標値ということです。
散布直前と散布の5日後に採取した結果の数値は
いずれも、平成16年6月25日の報告までは、
MEP(フェニトロチオンが)1リットルあたり0.0003mg未満
つまり、3ppb未満
となっており、すべて目標値の10分の1以下とされています。
ところが、不思議なことに、その次の平成17年5月30日からは、急に精度があがったのか、1リットルあたり、0.00003mg未満、すなわち
0.3ppb未満と表記されているのです。
1年で分析精度が10倍になるほどの進歩があったのでしょうか。
ふしの川清流の会の会員のひとりが、1998年の6月に、一貫野川の支流で、空中散布の翌日に採取した渓流水を、残留農薬の分析の第一人者であった大阪大学理学部の植村振作先生に依頼して分析してみたところ、どしゃぶり雨の中での採取でしたが
フェニトロチオン含有量は 5ppbという結果でした。
5日後であるにしても、0.3ppbは、やや少なすぎる感じがしますので、この点について、ゼロの数に誤りがないかどうか、市当局および水質検査部門の管理者(墨消し)への検査法の質問を含めて、尋ねてみたいとおもいます。