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2008年)合鴨フォーラム参加者からのメッセージ

2008/03/05(水)



スローフードの和(のどか)の白木会員からの紹介です。

第18回合鴨フォーラムに参加して

2008年2月23日静岡県御殿場市において第18回合鴨フォーラムが行われました。「富士山麓で合鴨農法の原点を語ろう」というテーマで、全国から230名の参加がありました。毎年、開催県を変えて行われている自主的な大会です。

メインのフオーラムでは、

・大学の教授による水稲栽培と鴨飼育の技術・販売についての研究発表

・有機農業推進法の学習

施行されて一年になりますが、未だに浸透していない法律の基本方針の骨格や活用方法の説明

・合鴨農法の実践報告(三件)

・工学部の大学生による鴨型ロボット支援研究の発表

・世界の合鴨農法の先駆者である古野隆雄さんの合鴨水稲同時作においての学位取得の報告

等がありました。

フォーラム後に行われた夜鍋談義では、外的防除・食肉加工・初心者集まれ・鳥インフルエンザ対策等七つのテーマに沿ってそれぞれが関心のある分科会に参加し情報交換をしました。フオーラム前夜や夜鍋談義での情報交換は、現場で困っていることを相談しあう場としてとても有意義な時間です。自然相手の農林水産業は机上の理論より現場でのノウハウが何よりのお手本です。私が参加した分科会では、鴨の処理業者がなく、やむなく鴨を土に返す手段しかないという残念な話も出ました。合鴨農法は水稲が有名ですが、茶畑や果樹園で活躍している鴨もいることをはじめて知りました。

山口県からは四名の合鴨水稲従事者が参加していました。農業者以外に研究関係者・今から実践しようとする人・資材供給企業・公職・茶農家・消費者等の参加があり、はじめて参加した私ですが、全国から多くの仲間が、実践した失敗や成功を持ち寄って切磋琢磨し、前進していくこの大会はとても大きな役割を持っていると感じました。

今年から生産の場を離れ、一消費者となった私はこうやって技術の伝承や仲間との横のつながりが合鴨農法を育てているのだと確信しました。

来年は秋田県での開催です。

文責 清木和子(防府市出身、伊豆在





山口環境保全型農業推進研究会