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2007/3/4) 第16回 環境保全型農業フォーラムのお知らせ

2007/01/27(土)



第16回 環境保全型農業フォーラム のお知らせ

食は生命(いのち)の源
 ――既製食品、加工品の安さ、便利さの代わりに失っているものを考えよう


とき  2007年3月4日(日)

ところ 山口市平川 山口大学 大学会館大ホール

参加費 資料代として500円

 食こそ民族の感性を育む源であり、民族の独自性を生み出す原点である。 日本の湿潤で温暖な気候が生み出す豊かな水が稲の栽培に適しており、3千年ともなる持続的な栽培が行われている。稲作の文化、米食の文化そのものが日本の文化であり。日本人のアイデンティティーである。家庭から、食卓を囲んでの団らんが失われ、袋に入った加工食品や出来合いの食品があふれ、デパ地下には家庭料理と呼ばれる既製食品やグルメという輸入食材が所せましと並んで、金さえあれば何でも手に入れられる様に見える。 しかし、確実に日本人の中で何かが壊れ、大切な何かが失われつつある。

 日本の食糧の自給率がカロリーベースで40%に、米の自給率が95%に低下(平成10年)
してから久しい。一人当たり年間に消費する米の量は年およそ1%の割合で減少している,その原因として、「家庭での共に食事をする人数が減った」、 「家族の年齢が上がると食べる量が減った」、 「弁当を作らなくなったJ、 「外食が多くなった」などと、家庭そのものが急速に変わってきている事を反映している。

 日々の食事の内容が変わったことにより。 自給率の低下がもたらされているといわれる、米飯を中心とした食事から、畜産物と油脂類を大量に消費する食生活に変化している。畜産は消費量のおよそ半分を国産で供給しているものの、飼料作物を海外に依存して成立しており、国内産とは言いがたい。 油脂類に至っては国内生産はごくわずかで、ほとんどを外国に依存している。農水省による食事内容による食料自給率の違いの試算では、和食なら64%の自給率になるものが、洋食では23%、中華では26
%であるという。

 急速な食生活の変化は、いわゆる生活習慣病という形で高齢者の病根となっている。ちなみに生活習慣病の代表とも言える糖尿病患者は。昭和62年には109万人であったものが、平成l4年には228万人と倍増している。

 今回の阿部司先生の食品添加物についての講演により、知らないでいた食品の裏側を知り、既製食品によって損なわれている日本人の味覚に思いを馳せ、食材本来の味を生む環境保全型農業の意義をあらためて考え、意見の交換をしようではありませんか。

 プログラム

 9:00 開場・受付開始

 9:30 開会
    あいさつ 環保研  会長   中 山 清 次
 9:45 基調講演 食品の裏側 食品ジャーナリスト 安 部 司 先生

 1951年福岡県生まれ。 山口大学文理学部化学科卒業後、 食品添加物商社に勤務。
トップセールスマンとなり、「添加物の神様」の異名をとる。退職後、無添加食品、
自然海塩の開発・推進に関わり、現在に至る。有機農業J A S判定員。水質第一種公害防止管理者。 食品添加物の現状。 食生活の危機を訴えた「食品の裏側」 (東洋経済新報社)は50万部を突破するべストセラーとなり、新聞、雑誌、テレビにも取り上げられ、大さな反響を呼んでいる。

 11:45  質疑応答

 12:00  昼食・休憩・種苗交換会

 昼食は学生食堂が利用できます。昼休みに講師著書、農業書の頒布を行います。
  純米吟醸酒「身土不二」の生しぼりと酒粕も数量限定で頒布されます。

 13:20  経過・決算報告 活動方針・役員選任など総会行事

 14:30  実践活動報告 退職専業農家はがんばっています
          阿東町在住 吉松敬祐さん

     1941年生まれ。山口県農業試験場、農産加工研究室勤務、専門は農産加工、
     青果物流通貯蔵技術、2002年に退職後水稲を主とした専業農家。

 15:30  意見交換

 16:00  結語

 毎年恒例の 「純米吟酸酒 “身土不二”」 がお目見えします

 私たち山口環保研が伝統的食文化の一つとしての「本物の日本酒」として、会員有志で栽培した酒米山田錦で醸した「純米吟醸酒“身士不二”」の生しぼりが、フォーラム当日だけ限定数でお目見えします。

 18年産山田錦は台風の影響もあり、収量は少なかったものの、有機米としては上々の出来上がりになりました。会員が手塩に掛けて育て上げた正真正銘の無農薬有機栽培米を使用し、薫り高く仕上がりました。ぜひ研究成果を味わって下さい。取り扱い本数には限りがありますので、 フォーラム会場でお求め下さい。
 なお。健康食材として推奨できる無農薬米が原料の’身土不二の酒粕”も限定数(2kg 500円)用意されています。希望される方はどうぞご利用ください・

共同団体(50音順)
 E M 「めだかの学校」
 栄養士ネットぽこぽこ
 小郡幼稚園
 環境を考える会
 環境・食・農をまもる会
 環境ユニットかえる
 菊川レインボウ稲作研究会
 子どもの食生活と学校給食の学習会(食ing)
 NPOやまぐち里山人ネットワーク
 すろ一ふ一どらいふ山口ネット・和のどか
 NPO地球環境を良くする会
 農業・農協問題研究所中四国支部
 ほっとサロン西門前てとてと
 NPOまちのよそおいネットワーク
 やまぐち育児サークルネットワークぶちネット
 NPO山ロウッドムーンネットワーク
 山口県田んぼの学校
 山口県有機農産物認証推進協会
 山口有機米愛好会

このフォーラムへのお問合せは
  主催 山口県環境保全型農業推進研究会 (略称 山口環保研)
TEL 083-925-1511 (佐藤)
TEL 08395-6-0511 (吉松)
TEL 083-972-5933 (梅津)
TEL0835-52-0685(粟屋)
TEL0834-62-3188(野中)

(事務局山口大学農学部 農経研究室内)

ホームページ http://kanpoken.jp
 (ホームページ担当 山口県立大学・安渓遊地研究室
jimu@kanpoken.jp @を半角にして送信してください)





山口環境保全型農業推進研究会