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周東ひよじ)藤井右治さんの放棄水田放牧と湿地ビオトープ

2006/07/31(月)



ひよじの里

藤井さん

ひよじ小学校あとの民具

肥育中の子牛

水田

水路をまわした田

除草機

メダカが泳ぐ

ハッチョウトンボ♂

ハッチョウトンボ♀

交尾するキイロイトトンボ

ハラビロトンボ♂

シオカラトンボ類

イトトンボ類

 2006年7月29日(土)に、山本武彦会員(メダカの学校周南・代表)の案内で、安渓貴子・安渓遊地会員が、岩国市周東町樋余地(ひよじ)を訪れました。

 山口市仁保の自宅から約60キロ離れている場所で、国道2号線までは5キロほど離れた山の中。戸数は60戸ほどですが、ご多分にもれず、若者が帰ってこない過疎化が進行中の地域です。

 藤井さんは、ここで、放棄された水田に電気柵をまわして牛を放牧するということを続けておられますが、現在は、15ヘクタールばかりの土地を借りて、そこに20頭ほどの牛を飼い、子牛を育てて出荷するという経営をされています。

 このところ、アメリカからの牛肉の輸入がとまっていたため、子牛の値段はずいぶん上がっていたそうですが、ふたたび下がり始めているとのことです。

 それとは別に、昨年から稲作も始めてみられたところです。面積は2反ほどですが、排水をよくするため、「ひより」とか「ひやり」とよぶ、冷たい山水をあたためるためのしかけのみぞを幅3尺ほども大きくして、そこにいつも水が溜まるようにした結果、さまざまな植物が繁茂するようになったといいます。機械が入れないような水のわく田をビオトープとして活用したい、という願いを持っておられます。
 ひよじは、鶴の渡来地で有名な熊毛町の八代も目と鼻の先です。

 その現地調査のために安渓貴子会員が招かれたというわけです。安渓遊地会員が、まったくの素人ですがいろいろなトンボの写真などを撮りました。とりあえず、図鑑でわかった範囲で名前をつけておきます。調査はトンボの専門家にお願いしてあるということですが、たくさんのトンボがいる場所だという程度のご報告としておきます。

 藤井さんと山本さんたちは、里山の自然の再生を考える「里山ひよじ村」(里山ルネッサンス)の立村宣言というものも出しておられます。これには、かんぽ研の多くのメンバーがかかわっていますが、この活動については、別のページでご紹介したいと思います。

 藤井さんの所では、いま、小林さんという新規就農の若いカップルが住み始めたところだと聞きました。なかなか目の離せない活動がはじまりそうな場所です。

 連絡先 藤井右治さん 〒742−0427 岩国市周東町ひよじ184
             電話 0827−86−0447
             夜は 0833−46−2385





山口環境保全型農業推進研究会