公開授業「環境理論特別講義」始まる!
2009/05/23
平成21年度の公開授業「環境理論特別講義」が開講し、第1回目は「NPO法人 環境市民」代表の杦本(すぎもと)育生先生をお迎えして5月23日(土)に県立大学において行われました。
今回は「持続可能な社会を創る」をテーマに、ドイツと日本において成果を上げているまちを紹介しながら、「持続可能な社会創り」について講師を交えてともに考えました。
杦本先生は「地域の将来像をきちんと描き、子供たちに自信を持って引き渡すことができるか」がポイントだとして、「持続可能な社会を創る7つの提案」を示されました。
特に、参加者からの質問に次のように答え、ドイツは政策は「具体的な成果」をきちんと見据えて進められている点を強調し、日本も学ぶ必要があるのでは、と指摘されました。
ドイツの環境税は、電気・化石燃料の消費に対して課税し、得られた税収6兆円の1割しか「環境」に投資していない。残りの9割は雇用保険料率の引き下げなど「年金」に振り向けている。これによって、中小企業は税負担以上の恩恵を受け、かつ新たに6万人の雇用を生み出している。
今回の講座には県民11人と副専攻「環境システム」履修生など学生13人が参加し、講師の話に聞き入りながら、時に鋭い質問を発し、それをきっかけにさらに深い議論に発展させていました。
講義終了後、講師を交え参加者有志の交流の場を設け、さらに意見を交わしました。