「環境特別講座・第5弾! 今堀洋子 先生」
2008/11/29
「環境特別講座」の第5弾が11月29日(土)、山口県立大学において開催されました。
今回は「地域のつながりを生み出す グリーン・サービサイジング」と題して、追手門学院大学准教授 今 堀 洋 子 先 生 に講演並びにグループ討議の指導・助言をいただきました。
耳慣れない「グリーン・サービサイジング(GSS)」という言葉に、参加者はやや緊張気味でしたが、先生から「モノを販売するのではなく、そのモノに付随した機能を共有すること。」「カーシェアリングもその一つ」と説明をいただいて、一気に和やかな雰囲気に溶け込みました。
先生は、まず「地球1個分の暮らし」に触れ、日本人の「エコロジカル・フットプリント」が地球2.4個分に匹敵すること、私たちは、モノを次々に購入し、そのモノを次々と廃棄物として排出している、ことを指摘されました。
その上で、GSSを上手に使えば、ヒトはモノを持たなくても快適な生活が営めること、さらに今からは「ローカル・エコノミー」をめざそう! と熱く語りかけました。
ローカル・エコノミーとは、「地域にあるヒト、モノ、エネルギー・情報を見出し、これを上手に生かし、つなぎ、できるだけ地域内で回らせること」であり、すでに徳島県上勝町など各地で実践されていることが紹介されました。
これらのお話をベースに、5班に分かれて、先生が推奨する「ワールドカフェ」方式で意見の交換を行いました。この方式では、各グループが次々と交流しながら意見を交換するので、多面的視野から現状を掘り下げ、課題を抽出することができます。
最後に、先生から「意志、意識」についての意見が多く出された点が印象に残ったこと、また、「気づかないと行動につながらない。気づかせることはたいへん重要なこと」とのまとめをいただき、参加者から「とにかく行動!」との感想が聞かれました。